王の婚礼◻︎
　空の玉座を、ベレトはじっと見つめていた。厚い石壁に守られた広間には静寂が満ち、高窓から差し込む光が玉座だけを淡く照らしていた。本来そこにいるべき人は居らず、広間はシンと静まり返っていた。

　ゆっくりと歩みを進めたベレトは、玉座の前に立ち、そのひじ掛けにそっと指を添えた。ひやりとした冷たさが肌を伝う。それはまるで、この座が持つ重責と覚悟を訴えてくるようだった。

　そのまま指先を滑らせ、ベレトはひとつ小さく息を吐いた。この座が背負う重みを、まだすべて理解しているわけではないが、本来ならばこれは間違いなく自分のような者が軽々しく触れてよいものではないということだけはわかる。そう思うだけで、自然と背筋が伸びた。

新聞企画の話ポイピクテキストだけも投稿できると知ったので周年企画の「こうだったらいいなぁ」をお試し投稿


周年の新聞企画、Over the same sky というテーマで晴信と景虎が二人で川中島にいたら、なんだかとっても激エモですよね〜〜〜
「多くの鯖達、マスター達と共にカルデアの旅路、最終局面にいざゆかん！」的テーマなのはそれはそう、なんすけどｯｯｯ


何度も同じ場所で戦った宿敵二人が再び英霊として川中島の地に降り立って「同じ空を越えて」いくなんて
絵を出されたら……

いい、なぁ……なんて……！！！さぁ！！！！

100%願望でしかないしどんな絵がくるとも2人で描かれるとも片方だけでも採用されるとも限らないけど、書くだけ書いて頭スッキリさせたかったのでここで妄言を供養。