ドラコ
てるてるぼうず
DOODLE君が好きだ 4ハリー目線
ハリー「ねぇ、ハーマイオニー?」
ハーマイオニー 「何?ハリー」
ハリー 「僕、最近ある人をみると、胸がドキドキするんだ。これってなんかの病気かなぁ?」
ハーマイオニーはびっくりした目でハリーをみた。
ハーマイオニー 「あなた、それって恋よ。」
ハリー「ええ!?」
予想外の答えにとてもびっくりした。
ハーマイオニーは目をきらきらさせて、こっちによってきた。
ハーマイオニー 「だれだれ?あなたが好きになる人ってどんな人なのかしら?」
ハリー 「えぇー、いわないよ。」
ハーマイオニーはちえっという顔で、元の場所にもどった。
ハーマイオニー 「まぁ、無理矢理言わせるのも悪いものね。」
ハーマイオニーは本に目線を戻した。
504ハリー「ねぇ、ハーマイオニー?」
ハーマイオニー 「何?ハリー」
ハリー 「僕、最近ある人をみると、胸がドキドキするんだ。これってなんかの病気かなぁ?」
ハーマイオニーはびっくりした目でハリーをみた。
ハーマイオニー 「あなた、それって恋よ。」
ハリー「ええ!?」
予想外の答えにとてもびっくりした。
ハーマイオニーは目をきらきらさせて、こっちによってきた。
ハーマイオニー 「だれだれ?あなたが好きになる人ってどんな人なのかしら?」
ハリー 「えぇー、いわないよ。」
ハーマイオニーはちえっという顔で、元の場所にもどった。
ハーマイオニー 「まぁ、無理矢理言わせるのも悪いものね。」
ハーマイオニーは本に目線を戻した。
てるてるぼうず
DOODLE小説連載です!ぜひみてね~君が好きだ 3ドラコ 「大丈夫か?」
ハリー 「う、うん、ありがとう。」
ハリーがぺこりとおじぎした。
ドラコ 「なんでやられっぱなしだったんだ?ポッターなら杖でちょちょいのちょいだろ?」
ハリーは寂しく笑いながら言った。
ハリー 「人に傷つけられるのはすごい悲しいことだから…」
きっと、ハリーは今までつらい目にあってきたんだ。
ドラコ 「そうだな、…立てるか?」
ハリー 「うん…っ!」
ドラコ 「おっと…」
ドラコはぐらついて倒れそうになったハリーをキャッチした。
ドラコはしばらく考えてから、行動にうつした。
ドラコ 「足を痛めて歩けそうにないな。よし、ちょっとおとなしくしてろよ?」
ドラコはハリーを横抱きにした。いわゆるお姫様抱っこだ。
981ハリー 「う、うん、ありがとう。」
ハリーがぺこりとおじぎした。
ドラコ 「なんでやられっぱなしだったんだ?ポッターなら杖でちょちょいのちょいだろ?」
ハリーは寂しく笑いながら言った。
ハリー 「人に傷つけられるのはすごい悲しいことだから…」
きっと、ハリーは今までつらい目にあってきたんだ。
ドラコ 「そうだな、…立てるか?」
ハリー 「うん…っ!」
ドラコ 「おっと…」
ドラコはぐらついて倒れそうになったハリーをキャッチした。
ドラコはしばらく考えてから、行動にうつした。
ドラコ 「足を痛めて歩けそうにないな。よし、ちょっとおとなしくしてろよ?」
ドラコはハリーを横抱きにした。いわゆるお姫様抱っこだ。
てるてるぼうず
DOODLEはじめての小説連載です!優しい目で見守ってね!君が好きだ 2あのホグワーツ特急での出来事は今でも生徒の話題になっていた。
ホグワーツに入学してから一週間。ハリーと顔を合わせては、ハリーは顔を真っ赤にして逃げてしまう。最初は結構ショックだったが、そんな彼を愛おしく思ってしまう。
今日もハリーのことを授業中後ろの席から見つめていた。すると、自分の目を疑ってしまうようなものが視界に入ってきた。
ーハリーの腕に大きなあざがある。
ハリーのローブの袖口から腕の大きなあざが見えてしまった。そういえばハリーは最近元気がなかったような、、そう考えていたら授業がおわってしまった。ドラコはハリーの腕をつかんで、空き教室に連れ込んだ。
ハリー 「なっなに?//」
ドラコはハリーの腕をつかみあげた。すると、ハリーの痣がローブからでてきた。
929ホグワーツに入学してから一週間。ハリーと顔を合わせては、ハリーは顔を真っ赤にして逃げてしまう。最初は結構ショックだったが、そんな彼を愛おしく思ってしまう。
今日もハリーのことを授業中後ろの席から見つめていた。すると、自分の目を疑ってしまうようなものが視界に入ってきた。
ーハリーの腕に大きなあざがある。
ハリーのローブの袖口から腕の大きなあざが見えてしまった。そういえばハリーは最近元気がなかったような、、そう考えていたら授業がおわってしまった。ドラコはハリーの腕をつかんで、空き教室に連れ込んだ。
ハリー 「なっなに?//」
ドラコはハリーの腕をつかみあげた。すると、ハリーの痣がローブからでてきた。
てるてるぼうず
DOODLEドラハリです!BLOKの人だけみてね!君が大好きだ 1「なぁなぁ、この汽車にあの有名なハリー・ポッターがいるらしいぜ。」
偶然聞こえてきたその言葉に興味がわいてきた。
(ハリー・ポッター、、あの有名な、ねぇ)
ドラコはゴイルたちをつれてハリー・ポッターがいるというコンパートメントに向かった。
扉を開けた瞬間、視線を一人の男の子に奪われた。その男の子はロンと一緒に座っていた。その子は女の子みたいな可愛らしい見た目をしていて、緑色の透き通った目は何でも吸い込んでしまいそうだった。しかもとても小柄で、女の子が男装をしているんじゃないかと疑うようだった。
あれが有名なハリー・ポッター、、、
ハリーは視線に気づいたのがドラコのほうを見た。
ドラコに見つめられたハリーはとても不思議そうな顔をして首をかしげてくる。そんなハリーをみてドラコは顔があかくなるのを感じた。
651偶然聞こえてきたその言葉に興味がわいてきた。
(ハリー・ポッター、、あの有名な、ねぇ)
ドラコはゴイルたちをつれてハリー・ポッターがいるというコンパートメントに向かった。
扉を開けた瞬間、視線を一人の男の子に奪われた。その男の子はロンと一緒に座っていた。その子は女の子みたいな可愛らしい見た目をしていて、緑色の透き通った目は何でも吸い込んでしまいそうだった。しかもとても小柄で、女の子が男装をしているんじゃないかと疑うようだった。
あれが有名なハリー・ポッター、、、
ハリーは視線に気づいたのがドラコのほうを見た。
ドラコに見つめられたハリーはとても不思議そうな顔をして首をかしげてくる。そんなハリーをみてドラコは顔があかくなるのを感じた。
machikan
DONEディアキャ2開催おめでとうございます!2022年12月リアルイベントでの無配を再録します。イベント名「王子たるもの」の下の句無配「優雅たれ」、ドラコニア優雅チャレンジです。
王子たるもの常に優雅たれ 王子たるもの、常に優雅たれ。
ドラコニア王家の一員として、耳にマンドラゴラが生えるほど言い聞かされてきた言葉だ。
マンドラゴラは比喩ではない。優雅でない振る舞いをするとマンドラゴラが耳から生えるという呪いが、この世の中には存在する。
この僕とて幼いころは落ち着きに欠けていたのだ。さりとて幼さを理由に自由にさせては湖が蒸発し、星が落ちてくる。早急なしつけが必要だったろうと僕も理解している。マンドラゴラの叫びにも慣れた。
さて僕は、この百年で最大の試練に直面していた。
「そうなんですよ~。大切なスポンサーの方からのご依頼で、なんとか鑑定できないかと。私、優しいのでお断りできなかったんですよね~」
教室で星の動きを眺めていたら、そこで寮長会議が始まった。参加はやぶさかではない。
2272ドラコニア王家の一員として、耳にマンドラゴラが生えるほど言い聞かされてきた言葉だ。
マンドラゴラは比喩ではない。優雅でない振る舞いをするとマンドラゴラが耳から生えるという呪いが、この世の中には存在する。
この僕とて幼いころは落ち着きに欠けていたのだ。さりとて幼さを理由に自由にさせては湖が蒸発し、星が落ちてくる。早急なしつけが必要だったろうと僕も理解している。マンドラゴラの叫びにも慣れた。
さて僕は、この百年で最大の試練に直面していた。
「そうなんですよ~。大切なスポンサーの方からのご依頼で、なんとか鑑定できないかと。私、優しいのでお断りできなかったんですよね~」
教室で星の動きを眺めていたら、そこで寮長会議が始まった。参加はやぶさかではない。
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DONEドラコルル長官と副官の小説-18・前作の続き
いつの日か -最終章-春の海の水温は低い。
飛び込めばショックで心臓麻痺、あるいは低体温症により、いずれ意識を失う。
だから、この温かさの正体が分からなかった。自分の首と背中にふれるこの温もりは何だ?
「副官」
かつての自分を表す言葉に副官は我に帰った。すぐ目の前には、穏やかな海が広がっている。自分は尻もちをついてしまったようだ。
「副官」
聞き覚えのある声に副官は目を見開いた。背後から抱きしめている男が言っているのだろうか?副官は恐る恐る後ろを振り返った。
「…………長官…?」
そこには、いるはずのない男の姿があった。白髪混じりではあるが、髪と瞳の色は赤い。30年が経ち、老いたその姿は、これが夢ではなく現実であることを物語っていた。
7163飛び込めばショックで心臓麻痺、あるいは低体温症により、いずれ意識を失う。
だから、この温かさの正体が分からなかった。自分の首と背中にふれるこの温もりは何だ?
「副官」
かつての自分を表す言葉に副官は我に帰った。すぐ目の前には、穏やかな海が広がっている。自分は尻もちをついてしまったようだ。
「副官」
聞き覚えのある声に副官は目を見開いた。背後から抱きしめている男が言っているのだろうか?副官は恐る恐る後ろを振り返った。
「…………長官…?」
そこには、いるはずのない男の姿があった。白髪混じりではあるが、髪と瞳の色は赤い。30年が経ち、老いたその姿は、これが夢ではなく現実であることを物語っていた。
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DONEドラコルル長官と副官の小説-17・前作の続き
・とてもシリアス
いつの日か -長官-主文
被告人を死刑に処する
ドラコルルは独房の壁にもたれながら、目を閉じた。
あれから5年が過ぎた。死刑の判決を受けた当初は、こんなにも心は穏やかなものなのかと、自分のことながら驚いた。大罪を犯したのだ。国民の傷も深い。執行はすぐだと思っていた。しかし、判決から5年たった今でさえ、なおも自分は生きている。
…殺すのなら、すぐにすればいいものを。
時おり、湧き出る苛立ちの気持ちにドラコルルは舌打ちをした。死への恐怖がないわけではないのだ。あらゆる希望を捨て、死にゆく者としての覚悟を持とうにも、それを維持することには限度がある。ほんのわずかな希望が湧きあがるたびに、それを押し殺さねばならない。執行の命令は当日の朝に告げられるというが、かれこれ5年。何もすることがない部屋の中で、いつになるとも分からない刑の執行を待つというのは、想像以上に精神を蝕む。
5997被告人を死刑に処する
ドラコルルは独房の壁にもたれながら、目を閉じた。
あれから5年が過ぎた。死刑の判決を受けた当初は、こんなにも心は穏やかなものなのかと、自分のことながら驚いた。大罪を犯したのだ。国民の傷も深い。執行はすぐだと思っていた。しかし、判決から5年たった今でさえ、なおも自分は生きている。
…殺すのなら、すぐにすればいいものを。
時おり、湧き出る苛立ちの気持ちにドラコルルは舌打ちをした。死への恐怖がないわけではないのだ。あらゆる希望を捨て、死にゆく者としての覚悟を持とうにも、それを維持することには限度がある。ほんのわずかな希望が湧きあがるたびに、それを押し殺さねばならない。執行の命令は当日の朝に告げられるというが、かれこれ5年。何もすることがない部屋の中で、いつになるとも分からない刑の執行を待つというのは、想像以上に精神を蝕む。
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DONEドラコルル長官と副官の小説-16・全3話予定
・第一作目「拘置所にて」の続編
・戦後処理の都市伝説あり
・シリアス志向
いつの日か -副官-街から聞こえる歓喜の声に、ギルモアが捕らえられたことをドラコルルは悟った。すぐに機関室へ足を運ぶ。そこには火災の後始末に追われる隊員たちの姿があった。隊服を汚しながら、慌ただしく部下たちに指示を出す機関長にドラコルルは声をかけた。
「ご苦労。ここの兵の負傷状況は?」
ドラコルルの姿に、機関長は敬礼した。
「は。いずれも命に別状はありませんが、敵からの攻撃時に3名、海への墜落時に1名怪我を負いました。ドラコルル長官は?」
「大事ない。エンジンは生きているのか?」
「……残念ながら」
機関長の言葉にドラコルルは笑った。
「しばらくは海の上か。自由同盟が到着次第、ただちに艦を降りる。負傷した4名から優先的に降ろすように。あとは同盟の指示に従え」
7121「ご苦労。ここの兵の負傷状況は?」
ドラコルルの姿に、機関長は敬礼した。
「は。いずれも命に別状はありませんが、敵からの攻撃時に3名、海への墜落時に1名怪我を負いました。ドラコルル長官は?」
「大事ない。エンジンは生きているのか?」
「……残念ながら」
機関長の言葉にドラコルルは笑った。
「しばらくは海の上か。自由同盟が到着次第、ただちに艦を降りる。負傷した4名から優先的に降ろすように。あとは同盟の指示に従え」
みそら
DOODLE前のらくがきの続き。どんなに他のキャラの出番が多くても、根底はドラハリ。
なんでもお見通しの双子さま。
「ハリーの恋人なら、僕らにとっては義弟みたいなもんだろ☆」というスタンス。
双子やジニーがちょっかい出す度に、ドラコから小言いわれるロン「理不尽が過ぎる」
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DONEドラコルル長官と副官の小説-15・前作のつづき
8 -最終章-ギルモアの執務室へドラコルルを案内し終えた副官は、給湯室で紅茶を淹れながら静かに考えた。
…まさか気づかれていたとは…。
ドラコルル長官は、自分が将軍からどんな仕打ちを受けているのか全て見抜いていた。見抜いていたからこそ、俺にこの毒を渡した。あの将軍から解放してやると。
紅茶を淹れ終えた副官は、ポケットにしまい込んでいた薬包紙を取り出した。キッチンの天板には紅茶の入った2つのカップ。薬包紙を開き、その中身をカップに入れた瞬間、この紅茶はただの飲み物ではなく、恐ろしい凶器に成り変わるのだ。
『貴様にはずっと副官でいてもらう』
床に倒れ込み、この任を解くよう嘆願する自分の顔を将軍はつま先で持ち上げた。あの時の屈辱と絶望は、忘れられたものではない。自分には将軍の顔が、鬼か悪魔のように見えたのだ。副官は薬包紙を開くと、ギルモアの紅茶に毒を盛るべく、それをカップに近づけた。
6227…まさか気づかれていたとは…。
ドラコルル長官は、自分が将軍からどんな仕打ちを受けているのか全て見抜いていた。見抜いていたからこそ、俺にこの毒を渡した。あの将軍から解放してやると。
紅茶を淹れ終えた副官は、ポケットにしまい込んでいた薬包紙を取り出した。キッチンの天板には紅茶の入った2つのカップ。薬包紙を開き、その中身をカップに入れた瞬間、この紅茶はただの飲み物ではなく、恐ろしい凶器に成り変わるのだ。
『貴様にはずっと副官でいてもらう』
床に倒れ込み、この任を解くよう嘆願する自分の顔を将軍はつま先で持ち上げた。あの時の屈辱と絶望は、忘れられたものではない。自分には将軍の顔が、鬼か悪魔のように見えたのだ。副官は薬包紙を開くと、ギルモアの紅茶に毒を盛るべく、それをカップに近づけた。
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DONEドラコルル長官と副官の小説-14・前作のつづき
・長官がえげつない
8 -第二章-副官は痛む胸を押さえ、床に倒れ込んだ。
…今日は危なかった…。
いくら将軍が銃の扱いに慣れているといっても、老齢の身かつ前線を退いて長い。いつ手元が狂って、防弾ベストに覆われていない部分に弾が当たってもおかしくないのだ。弾が貫通せずとも、被弾の衝撃はベストを伝い、ダイレクトに体を襲う。
「今日のドラコルルへの非礼はなんだ?」
かはっと苦しげに息を吐く副官を、ギルモアは冷たく見下ろした。
「…申し訳…ありません…」
ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返しながら、副官が声をしぼり出す。
「謝罪が聞きたいわけではない。客人すら、もてなすこともできんのか?」
ギルモアは床に倒れ込む副官の顔の下に足を入れた。つま先を使い、顎を上げる。
4478…今日は危なかった…。
いくら将軍が銃の扱いに慣れているといっても、老齢の身かつ前線を退いて長い。いつ手元が狂って、防弾ベストに覆われていない部分に弾が当たってもおかしくないのだ。弾が貫通せずとも、被弾の衝撃はベストを伝い、ダイレクトに体を襲う。
「今日のドラコルルへの非礼はなんだ?」
かはっと苦しげに息を吐く副官を、ギルモアは冷たく見下ろした。
「…申し訳…ありません…」
ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返しながら、副官が声をしぼり出す。
「謝罪が聞きたいわけではない。客人すら、もてなすこともできんのか?」
ギルモアは床に倒れ込む副官の顔の下に足を入れた。つま先を使い、顎を上げる。
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DONEドラコルル長官と副官の小説-13・友情色強め
・副官の有能感が薄い
・副官が可哀想
・全3話予定
8 -第一章-カタカタとカップを持つ手が震える。
…大丈夫だ。このまま、そおっと置けば…
「副官」
_ガチャン
自分を呼ぶ声に、副官は動揺のあまり、手を滑らせてしまった。音を立てて置かれたカップからはコーヒーがこぼれ落ち、執務机の天板を汚している。飛び散った液体は、目の前の上官の軍服にも染みを作ってしまっていた。
「も、申し訳ありませ…」
「わしに名を呼ばれるだけで、そこまで動揺するとはな…。そんなにわしが恐ろしいか?」
ギルモアは口角を上げながら、ニヤリと副官に目をやった。
「め、めっそうもございません。じ、自分はただ…」
「わしの言葉を否定するか」
ガシリとギルモアが副官の右腕を掴む。老齢とはいえ、軍のトップに昇り詰めた男だ。力強く握られ、副官の腕は悲鳴を上げた。
4405…大丈夫だ。このまま、そおっと置けば…
「副官」
_ガチャン
自分を呼ぶ声に、副官は動揺のあまり、手を滑らせてしまった。音を立てて置かれたカップからはコーヒーがこぼれ落ち、執務机の天板を汚している。飛び散った液体は、目の前の上官の軍服にも染みを作ってしまっていた。
「も、申し訳ありませ…」
「わしに名を呼ばれるだけで、そこまで動揺するとはな…。そんなにわしが恐ろしいか?」
ギルモアは口角を上げながら、ニヤリと副官に目をやった。
「め、めっそうもございません。じ、自分はただ…」
「わしの言葉を否定するか」
ガシリとギルモアが副官の右腕を掴む。老齢とはいえ、軍のトップに昇り詰めた男だ。力強く握られ、副官の腕は悲鳴を上げた。
みそら
DONE前回の続き。お預けされたあと。たぶんエイプリルフール漫画と地続きな2人。
ハリーはいっぱいいっぱいだし、ドラコもハリーから返ってくるものが無くても(今はまだ)いいと思ってる頃。
試行錯誤な時期。
みそら
DONE前ブログで書いたネタ。ドラコ、生粋の箱入り息子なのに、保護者っぽい存在がたくさんいるハリーの方がよっぽど箱入りみたいになってるという。
保護者(仮)達に対して色々思う所はあっても、ハリーに言われたら引き下がっちゃう。惚れた弱み。
ドラコのこと、なんだかんだ悪い男になれない人だと思ってるので……大体こういう展開に。
みそら
PROGRESS好意が隠しきれないドラコと、よくわかってないハリー。先日pixivにあげたまとめの最後に、そっと追加します。
両片思いの頃、ハリーがドラコへの気持ちを恋だと自覚しててもしてなくても、どっちもアリだな〜と思います。
今までは、ドラコから告白されて漸く自覚するかと思ってたんだけど、ハリーもとっくに自覚してて、お互いに「言いたいけど言えない」時期があるのも良いなあと。もどかしい2人。
みそら
DONEhttps://poipiku.com/2068910/7646089.html↑結んであげる前の話。
容姿が整ってる自覚あるし、ハリーに効果てきめんなのも知ってるけど、「たかが髪が伸びただけ」としか思ってないから、何故こんな扱いをされるのか理解できないドラコ。
ハリーにとっては「たかが」じゃない。
「ちょ、捲らないで!5分待って!!」
「待たない」
という攻防を繰り広げる。
みそら
DONE入学して間も無い頃、決闘してる女生徒に出くわして、静観してるドラコに尋ねるも「あいつらの好きにさせろ」としか言わないから、自分がなんとかするしかないと止めに入って2人まとめて押さえ込んだ所、決闘の勝者と見なされ、ドラコの婚約者になってしまうハリー。(長)決闘で婚約者が決まるなんて変だと思いつつ、魔法界について詳しくないから押され気味。
すいせいのまじょのパロです。 2
みそら
DONEご都合魔法で髪の毛伸びた。ドラコはハリー以外に頼む気ないし、ハリーも他の人に触らせたくないと思ってる。お似合い。
騒がしい心の声を悟らせまいとするハリーだけど、顔と態度に出るからだいたい筒抜け。
「そっかあ、災難だったね(どこの誰かわからないけど魔法かけてくれた人ありがと〜!!)」
「浮かれてるの、全く隠せてないからな」
とはいえ、ハリーがご機嫌だと悪い気はしないドラコ
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DONEドラコルル長官と副官の小説⑥・前作の続き
・なんでも許せる方向け
その名を忌む -現在-官邸を襲撃後、宇宙へ逃れた大統領を追うべく、クジラ型戦艦は大統領の乗ったロケットの痕跡を辿りながら、飛行を続けていた。
「……」
ふと目を覚ました副官はぼんやりとした意識の中、枕元の時計を確認した。
「…!!」
ガバッと起き上がり、慌ててベッドから跳び降りる。
まずい。寝過ごした。
副官は急いで身支度を整えると、操舵室のドラコルルと交代するため、仮眠室を飛び出した。
ドラコルルは、操舵室の艦橋に座りながら、時計を見た。そろそろ副官と交代する時間だ。遠征時、いつもなら30分前には来て、自分と交代するよう催促する彼が、今日はまだ来ない。クーデター以降、心労の多い仕事が続き、疲れているのだろう。
「副官を起こしてきましょうか?」
2315「……」
ふと目を覚ました副官はぼんやりとした意識の中、枕元の時計を確認した。
「…!!」
ガバッと起き上がり、慌ててベッドから跳び降りる。
まずい。寝過ごした。
副官は急いで身支度を整えると、操舵室のドラコルルと交代するため、仮眠室を飛び出した。
ドラコルルは、操舵室の艦橋に座りながら、時計を見た。そろそろ副官と交代する時間だ。遠征時、いつもなら30分前には来て、自分と交代するよう催促する彼が、今日はまだ来ない。クーデター以降、心労の多い仕事が続き、疲れているのだろう。
「副官を起こしてきましょうか?」
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DONEドラコルル長官と副官の小説⑤・前作の長官視点
その名を忌む -長官-やられた。
ドラコルルはすでに息絶えた目の前の男を愕然と見下ろした。部屋にただよう微かなアーモンド臭。青酸カリだ。
拘束時に何か隠し持っていないかはおおよそ調べたはずだ。だがこいつは、いつでもその命を絶てるよう、奥歯に毒を忍ばせていたのだ。
その日、自身も含め諜報部のほとんどの人間は基地の外へ出ていた。そのタイミングでこの男は諜報室へ侵入し、軍の機密を探ろうとした。扉にかざすIDカードは偽装され、残っていた数人の部下たちも眠らされていた。幸い、空軍所属の1人の男が異変に気づき、スパイは拘束され、事なきを得た。知らせをうけて基地に戻り、尋問しようとした矢先の出来事であった。
勤務を終えたあと、ドラコルルは昼間の出来事を思い出しながら、夜道を歩いていた。悔しさから、ギリッと歯を鳴らす。こういう日は夜風にあたるに限る。
5404ドラコルルはすでに息絶えた目の前の男を愕然と見下ろした。部屋にただよう微かなアーモンド臭。青酸カリだ。
拘束時に何か隠し持っていないかはおおよそ調べたはずだ。だがこいつは、いつでもその命を絶てるよう、奥歯に毒を忍ばせていたのだ。
その日、自身も含め諜報部のほとんどの人間は基地の外へ出ていた。そのタイミングでこの男は諜報室へ侵入し、軍の機密を探ろうとした。扉にかざすIDカードは偽装され、残っていた数人の部下たちも眠らされていた。幸い、空軍所属の1人の男が異変に気づき、スパイは拘束され、事なきを得た。知らせをうけて基地に戻り、尋問しようとした矢先の出来事であった。
勤務を終えたあと、ドラコルルは昼間の出来事を思い出しながら、夜道を歩いていた。悔しさから、ギリッと歯を鳴らす。こういう日は夜風にあたるに限る。
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DONEドラコルル長官と副官の小説④・出会いの話
・友情色強め
・副官が暗い
・全3話予定
その名を忌む -副官-入学式の日。
自分の名が呼ばれたとき、会場内の空気が変わったのを幼いながら少年は感じた。おそらく同級生は気づいていない。みな、無邪気な笑顔を見せながら、自分の名前が呼ばれるのを待っていた。手をあげ、元気よく返事をする同級生に習い、少年も満面の笑みで返事をした。
2年生になったとき。
生活科の授業で自身の名前の由来を調べることになった。
「父ちゃん、俺の名前って誰がつけたの?」
「お母さんだよ」
少年は亡き母の遺影を見つめた。
4年生のとき。
学校でいちばんの秀才が少年を指差して、こう告げた。
「あいつ、悪いことしたんだぜ」
それをきっかけに、冷たい視線が少年に注がれるようになった。教師はクラス内の雰囲気をすぐに感じ取り、少年を守った。まるで、そうなることを予期していたかのように。
4770自分の名が呼ばれたとき、会場内の空気が変わったのを幼いながら少年は感じた。おそらく同級生は気づいていない。みな、無邪気な笑顔を見せながら、自分の名前が呼ばれるのを待っていた。手をあげ、元気よく返事をする同級生に習い、少年も満面の笑みで返事をした。
2年生になったとき。
生活科の授業で自身の名前の由来を調べることになった。
「父ちゃん、俺の名前って誰がつけたの?」
「お母さんだよ」
少年は亡き母の遺影を見つめた。
4年生のとき。
学校でいちばんの秀才が少年を指差して、こう告げた。
「あいつ、悪いことしたんだぜ」
それをきっかけに、冷たい視線が少年に注がれるようになった。教師はクラス内の雰囲気をすぐに感じ取り、少年を守った。まるで、そうなることを予期していたかのように。
みそら
PASTブログでちらっと書いた、元気なシリウス・ブラック。「ルシウスの息子ぉ!そのツラ拝みに来てやったぜ!」(大人としての分別はアズカバンに置いてきた)って、わざわざ若返り薬使って乗り込んでくる話。
さすがのリーマスも「パッドフット、ステイ!ステイ!」ってなる。
『箱詰め』より前に描いたから、2年ぐらい前の絵…?
ドラコはハリーの前だから我慢してるけど、「この駄犬が…!」って思ってる。
みそら
DOODLE目隠し無し差分。……だったんだけど、キャンディキスチャレンジとは毛色が違う気がしたので別々に投稿。
ハリーを信じてないわけではないけど、自分の手をすり抜けていってしまうような不安を感じることもあると思う。
なかなか会う時間が取れなかったり、気持ちがすれ違ったりした時は、特に。
ハリーが無茶してても、ドラコは表立って手を貸せないから、もどかしい思いをする事も多そう(´-`)
みそら
DONE付き合ってない。涙を拭いてあげたくても、それが許される関係なのかと躊躇ってしまう頃。
でもきっとハンカチは貸す。
ハリーのことを英雄視しない(両親の面影を見ることもない)ドラコ相手だからこそ、気持ちがふっとほどける瞬間があるんじゃないかなと。
自分に対して期待も理想も抱いてないから、どんな姿を見せようと幻滅も失望もしないという不思議な安心感。
みそら
DOODLEパンジー嬢、顔もスタイルも“強く”あってほしい。「ドラコの傍にいても見劣りしない自分であること」にプライド持ってそう。
「なんでドラコは、あんたみたいな地味で鈍い奴がいいのかしら。こんな美少女が隣にいるっていうのに」
「……僕じゃなくて本人に聞けばいいんじゃないかな」
「はあ?ドラコの前であんたのこと地味だとか言えるわけないでしょ?」
みたいな会話をハリーとしてほしい。
Oshi0pictime
MOURNINGロナルドくんとドラこ〜の漫画を描こうとしたけど、描きたいコマだけ描いて満足したので供養します……恥ずかしいのでポイピクに投げておきます。二枚目はラフ✌️(コマ割りは考えないスタイル!) 2
みそら
DONE☆.*ハリー誕生日おめでとう・°☆:*・https://poipiku.com/2068910/7065489.html
↑これの続きっぽく見えればいいなと。
ベールを外すことが許される、唯一の人。
ドラコが左腕を隠す必要が無いという事は、平和が訪れてる証なので…そういう世界線です。
光降る場所で生きていける2人。
薬指に誓いのキスを。
みそら
MEMO再読→再燃した2年前からずっと、ピアノ弾けるドラコの幻覚を見てるので、いい加減形にしたいと思ってます。「ピアノ弾けるの?」
「嗜む程度には」
「聞きたい!」
…という、他愛ない会話から始まる感じの。
そろそろ付き合う前の2人を描きたい気もするけど
考えてるうちに
「付き合ってなくて…この距離感は無理では…?」という展開になってきたので、たぶんまた付き合ってる2人のお話。
みそら
DONE変わらない景色に当たり前のように そこで
微笑んでる奇跡
『Endless Road』
ベールは「親の愛」の象徴との事。
ハリーに合うモチーフだと思います。
外すことが許されるのは一人だけ。
永遠なんて無いことを嫌というほど知ってるけれど
それでも、ドラコの「ずっと」を望んでしまうんだろうなと。
エイプリルフール漫画、実質プロポーズなんですよね…(本人たちに自覚なし)
nakanai_skr
DONEΔドラロナ♀ピンポーン
「はいは〜い」
パタパタ
ガチャ
「おかえり♡どらこー♡うわっ!!!」
バタン!!!!
「まっ…!!!た!!君はこんなに格好で!!!!!!!!!」
「???どらこーのシャツきもちいーんだもん」
「そう言う意味じゃない!!」
「あ!」
「……何??」
「えっとなーーー。あ!お風呂にする?ご飯にする?それとも俺??」
「君だよ!!!!!!!!!」
完ヌン
みそら
PROGRESS.*・゚ドラコ誕生日おめでとう.゚・*.……祝う気持ちはある割に作業進捗でごめんなさい。
パンジーは、絶対にハリーと同じ物贈りたくないから事前に聞くと思う。
「さあ何を贈るつもりなのか、デザインからラッピングに至るまで洗いざらい話してもらうわよ」
「え、まだ何も考えてない…」
「信じられない!!あと一ヶ月よ!?ああもう、なんでこんな奴に負けたのかしら!!」
みたいなやり取り。
seven84273501
PROGRESS続きです。ドラコルル元・長官殿と副官が異星への旅に出るまでのちょっとしたゴタゴタです。
パピとピイナ(+ロコロコ)もちょこっと居ます。
続・ドラコルルの冒険 - ②「あの、徒歩でよろしいので?車を拾えば早いのでは……」
「順番待ちが面倒だ。金も掛かる」
くすんだレッドの瓦屋根──土産物屋・飲食店がずらりと並び、賑わいが渾沌と満ちている。
「旦那ァー、名物のヒノト米酒があるよー」
「よぉご主人、嫁さんに光りモン買って来なー」
乾燥した空気の雑踏、ガヤガヤ声が飛び交う、大通り。
店主・呼び子の威勢の良い声を、我関せずと流し、人波を追い越す。
元・組織の長官だけあって、懐はかなり豊かなのだが、わりと質素、我欲も薄く、サイフの紐も硬いドラコルルだ。
(なのに5つ星ホテルは利用するのか…………)
ドラコルルの1歩後ろで、何とも言えず首を捻る。
副官も、それなりに給与は良いのだが、どちらかと言えば、一般庶民寄りの金銭感覚と物欲だ。
5003「順番待ちが面倒だ。金も掛かる」
くすんだレッドの瓦屋根──土産物屋・飲食店がずらりと並び、賑わいが渾沌と満ちている。
「旦那ァー、名物のヒノト米酒があるよー」
「よぉご主人、嫁さんに光りモン買って来なー」
乾燥した空気の雑踏、ガヤガヤ声が飛び交う、大通り。
店主・呼び子の威勢の良い声を、我関せずと流し、人波を追い越す。
元・組織の長官だけあって、懐はかなり豊かなのだが、わりと質素、我欲も薄く、サイフの紐も硬いドラコルルだ。
(なのに5つ星ホテルは利用するのか…………)
ドラコルルの1歩後ろで、何とも言えず首を捻る。
副官も、それなりに給与は良いのだが、どちらかと言えば、一般庶民寄りの金銭感覚と物欲だ。
みそら
PROGRESSここにカラーレイヤー重ねて一気に色変え。サバラン食べて酔っちゃうハリーについて考えていました。
アルコール度数の狂ったバタービールとかでもいい。
ドラコにくっついて離れない。ぽやっとしてくっついてるだけだから色気のある雰囲気にも持ち込めず(葛藤はする)。そんなこと露知らず最終的に寝ちゃうハリー。
ドラコを酔わせるなら、絶対付き合う前の方が面白いと思います( ˙꒳˙ )
みそら
DONEセボ〇スター絵より早く完成してたのに、何故かずっと非公開設定にしてた( ˙꒳˙)このコピペネタあまりにも獅子寮なので、きっとどこかで誰かが描いてる。親世代にも合うよね。
ハーマイオニーの獅子寮感、大事にしたい。
ドラコにしてみれば「そんなに目を輝かせるような話題なのか…!?」って感じなんだけど、
ハリーはこういう取り留めのない話が出来るのが嬉しいんだよ、という……そんな2人。
hanon_114
DOODLEアンサング・デュエットパロでエイウニシフターウニくんを助け出すバインダーエイさん見たい~~~~~~
ルルブ買って時間あったら仮想卓をやるつもりです。
パロ絵ですが一応権利表示はしておきます。
本作は「どらこにあん」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『アンサング・デュエット』と「VODKAdemo?」が権利を有する「MINDHACK」の二次創作です。
Mogmogsmaka
MOURNING猫ドラコラボのやつ。猫ドラ主人公♀がフィン主に巻き込まれる小話。諸々のゲームの設定は捏造です。異界に来たとて「我が王を探しているんだ」
と、苦戦の末にスカウトに応じてくれた英雄(本人曰く悪魔らしい)が言った。
どうやらこの世界と彼の住まう世界の次元が黒いスライムにより歪み、それに巻き込まれてその【王】と離ればなれになってしまったらしい。
「ええと…一緒に探そうか…?」
寧ろ此方の世界の為に共に戦って欲しかったのだが、彼はそれどころではないらしい。ので、少女は空気を読みそう提案した。彼は表情を明るくすると端正な顔に人好きのする笑みを浮かべる。
「助かる。俺はフィン・マックールだ、よろしく頼もう」
「フィンさん、ね、よろしく」
そうしてスカウトしたフィンと彼の王を探すクエストが始まった。
この異世界は【ダァト】と言うらしい。砂や土の中に朽ちている人工物が多々見えており、以前は【東京】という沢山の人が住まう文明都市だったという。
3929と、苦戦の末にスカウトに応じてくれた英雄(本人曰く悪魔らしい)が言った。
どうやらこの世界と彼の住まう世界の次元が黒いスライムにより歪み、それに巻き込まれてその【王】と離ればなれになってしまったらしい。
「ええと…一緒に探そうか…?」
寧ろ此方の世界の為に共に戦って欲しかったのだが、彼はそれどころではないらしい。ので、少女は空気を読みそう提案した。彼は表情を明るくすると端正な顔に人好きのする笑みを浮かべる。
「助かる。俺はフィン・マックールだ、よろしく頼もう」
「フィンさん、ね、よろしく」
そうしてスカウトしたフィンと彼の王を探すクエストが始まった。
この異世界は【ダァト】と言うらしい。砂や土の中に朽ちている人工物が多々見えており、以前は【東京】という沢山の人が住まう文明都市だったという。