ノベルス
a_poly22
DONEノベルスキー合同誌vol.1参加作品です。(一次創作)【引用】
「化粧の天使達」川端康成(『掌の小説』収録、新潮文庫、一九七一年三月)
別れる男の部屋に、本を一冊置いておきなさい 部屋の本棚の端を、じっと見つめる。
腰くらいの高さに僕の背丈ほどの幅がある本棚には、新書や重厚なミステリ、文学賞の候補作たちが規則正しく並んでいる。その横で我が物顔で居座っているのが四六判のライトノベルだ。目が痛いくらいに鮮やかな背表紙も、やけにスタイルのいい女の子が可愛らしく微笑む表紙も、この棚では一際存在感を放っている。
自分からはあまり手に取らないジャンルの本がこの部屋の住人となったのは、いったいいつからだっただろうか。
* * *
つい先日この部屋の合鍵を置いて出て行ったあの人は、本はあまり読まない人だった。はじめてこの部屋に足を踏み入れてこの棚を見たときの、
「うわあ、すごいね……」
4812腰くらいの高さに僕の背丈ほどの幅がある本棚には、新書や重厚なミステリ、文学賞の候補作たちが規則正しく並んでいる。その横で我が物顔で居座っているのが四六判のライトノベルだ。目が痛いくらいに鮮やかな背表紙も、やけにスタイルのいい女の子が可愛らしく微笑む表紙も、この棚では一際存在感を放っている。
自分からはあまり手に取らないジャンルの本がこの部屋の住人となったのは、いったいいつからだっただろうか。
* * *
つい先日この部屋の合鍵を置いて出て行ったあの人は、本はあまり読まない人だった。はじめてこの部屋に足を踏み入れてこの棚を見たときの、
「うわあ、すごいね……」
ru_za18
DONEノベルスキーに上げてたマットリのお話。ただりおのとこでご飯を待ってる間のお話。
日常話なので短め
急募「おい、どうすんだ……っ」
すぐ近くで、パチパチと鳴る焚き火の音に掻き消されそうな程の小声でありながら、その言葉がするりと入ってきてしまった私と入間さんは頭を抱える。いや、頭を抱えているのは目の前の碧棺さんも一緒か。ちらりと三人で同じ方向を見れば、何とも楽しそうに鼻歌を歌いながら料理をしている毒島さんがいる。
「無理ですよ……理鶯があんな楽しそうなのに、言えるわけがない……」
「ただ腹いっぱいだって言えば良いだろうが」
「じゃあ、碧棺さんどうぞ!」
「あ?無理だろ」
「では我々にも文句言わないでほしいですね」
こそこそと、あぁでもないこうでもないと話しているのは、毒島さんの料理のことだ。今日は、どうやら『活きの良いものが入った』らしく、毒島さんが振る舞ってくれると呼ばれた。憧れである毒島さんが呼んでくれたのだからと、即座に『行きます』と回答したのだ。そう、回答してしまった――。
1414すぐ近くで、パチパチと鳴る焚き火の音に掻き消されそうな程の小声でありながら、その言葉がするりと入ってきてしまった私と入間さんは頭を抱える。いや、頭を抱えているのは目の前の碧棺さんも一緒か。ちらりと三人で同じ方向を見れば、何とも楽しそうに鼻歌を歌いながら料理をしている毒島さんがいる。
「無理ですよ……理鶯があんな楽しそうなのに、言えるわけがない……」
「ただ腹いっぱいだって言えば良いだろうが」
「じゃあ、碧棺さんどうぞ!」
「あ?無理だろ」
「では我々にも文句言わないでほしいですね」
こそこそと、あぁでもないこうでもないと話しているのは、毒島さんの料理のことだ。今日は、どうやら『活きの良いものが入った』らしく、毒島さんが振る舞ってくれると呼ばれた。憧れである毒島さんが呼んでくれたのだからと、即座に『行きます』と回答したのだ。そう、回答してしまった――。
azisaitsumuri
DOODLEAIのべりすと デフォルト ノベルス謎時空よーり。リが人外。 - azisaitsumuri #poipiku https://poipiku.com/379120/8981898.html 584
ムゥチャ
MEMO【ベルスミ】いつものとは違う設定で書き始めたもの。夢オチにしていつものベルスミにしようかな。森で出逢った見知らぬ貴方今日も変わらず森を調査中のリン。調査予定の区域をほぼ歩き終えた頃、ふと見た範囲外の奥のほうにほんわり灯る何かを見つけた。見つけてしまっては行く以外に選択肢はない、とリンは注意しながらも足早にその地点に向かう。
見えた灯りは、ソレが着ている白い上着に日光が反射したものだったようだ。実際には照明的なものはなく、そこには(あざやかな青)の髪を持つ人型の生き物がいた…というのもこの段階では人間かどうか判断がつかなかった。こんな森の奥に人が横たわってるなんて、ホラーか事件かどちらかになってしまう。
外傷はなさそう…寝てるだけ…
リンは用心しながら状況を確認する。ただ寝てるだけなら無理に起こす必要もない…のだが…
372見えた灯りは、ソレが着ている白い上着に日光が反射したものだったようだ。実際には照明的なものはなく、そこには(あざやかな青)の髪を持つ人型の生き物がいた…というのもこの段階では人間かどうか判断がつかなかった。こんな森の奥に人が横たわってるなんて、ホラーか事件かどちらかになってしまう。
外傷はなさそう…寝てるだけ…
リンは用心しながら状況を確認する。ただ寝てるだけなら無理に起こす必要もない…のだが…