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    パット

    pipi_aid

    MOURNING6回目。すっかりサボってた。なんかところどころ文中で使用した表現が適切ではなく、別の表現が正しい気がするけど、パッと思いつかないので修正せずに載せます。
    思い出したらなおすかも。
    2357字(いつも文字数適当なのでもう800字とか書きません)。
    1時間以上はつかってるな。今後は時間測ってやろうかな。検討します。
    ラーメン食べに行って髪をくくるカイくん+それを目撃したみはくん いつの間にか寝ていた。それで起きたら空が暮れ泥んでいた。
     うとうととまどろみ始め、一瞬だけだからと睡魔の誘惑に負けてまぶたを閉じた時は、背徳感をとろかした甘美な幸福に指先まで満たされていたのに、重たい頭をのろのろと持ち上げる今となってはあの時の自分を呪うばかりだ。こめかみを抑えながら布団から這い出る。
     こういう日はもう何もやる気が起きない。
    「あー……うわ。マジか」
     布団の中からくぐもった声がする。羽毛布団の白いかたまりがもそりと動いて、金色の髪の毛がのぞいた。三春が最悪の目覚めを経験してほどなく、カイザー君も起きたらしい。未だ眠たげな目がゆっくりと動いて三春をとらえる。薄く開いたくちびるは何も言葉を紡がないが、ぼんやりとした瞳の能面をみると、絶望という二文字がありありと脳裏に浮かんでくるようだった。つまるところ、二人の気分は完全に一致していた。
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