パーメット
ウイユ
MEMO※ 苦手な要素はスルーバック出来る賢い人向け・本編ラストよりさらに二年後くらい
・序盤は特に小説というかネタメモ
・パーメットの影響で記憶が欠けていくスレッタの話
・あんま明るくはない(悲恋にはなら……ない、予定!)
赫いニューロン 前編 一年前にプロスペラはパーメットの後遺症による多臓器不全で死去、エリィはキーホルダーのままミと一緒にいる。
プロスペラが亡くなって以来一人で過ごすことが増えたスレッタを心配し、以前にも増して仕事の合間を縫ってマメに様子を見に来ていたグエルが最初に気付く。
ミは三ヶ月に一度、顔を見に帰ってくる程度。変わり映えのしない地球の片田舎の寂れた景色よりも、父に認められ、自分の手で進めるプロジェクトが楽しくて仕方ないらしく来訪の足はかつてよりも遠退いている。
◆ ◆ ◆
2週間前に来たときのことを「この間だって」と話題にしたらひと月前のことを話し出して「そっちじゃない、2週間前の――」できょとんとされて微かな違和感を覚える。
2545プロスペラが亡くなって以来一人で過ごすことが増えたスレッタを心配し、以前にも増して仕事の合間を縫ってマメに様子を見に来ていたグエルが最初に気付く。
ミは三ヶ月に一度、顔を見に帰ってくる程度。変わり映えのしない地球の片田舎の寂れた景色よりも、父に認められ、自分の手で進めるプロジェクトが楽しくて仕方ないらしく来訪の足はかつてよりも遠退いている。
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2週間前に来たときのことを「この間だって」と話題にしたらひと月前のことを話し出して「そっちじゃない、2週間前の――」できょとんとされて微かな違和感を覚える。
gw_morina
DOODLEパーメット後遺症で1-24話までの記憶がまるっとなくなった好青年ラウダがグと2人で暮らしてる話ラウグエSS する時のラウダはまるで十代の学生みたいに性急で、激しい。つられて俺も喘いだり叫んだりするから、最中のことはあんまり覚えていなかった。鱗のように浮き上がった赤い火傷の痕が体中を這うように光るのだけが、ずうっと瞼の裏に後を引いてのこる。
「さすがに疲れたな」
「あんなに鍛えてるのに?」
尋ねるラウダの方はあまり息を切らしていない。回した腕で感じる左胸の鼓動も、俺よりゆっくり、規則正しく脈打っている。前は(と言っても比較対象は学生時代の体育の時間とかだけど)こうじゃ無かったから、これもパーメット後遺症、というやつなのかもしれなかった。
「兄さんのこんな風になるなんて、なんか夢みたい」
こんな風、は多分さっきまでの行為諸々を指しているんだろう。その証拠に弟の頬は少し赤らんで、再び火傷の痕が浮き上がりかけていた。
2101「さすがに疲れたな」
「あんなに鍛えてるのに?」
尋ねるラウダの方はあまり息を切らしていない。回した腕で感じる左胸の鼓動も、俺よりゆっくり、規則正しく脈打っている。前は(と言っても比較対象は学生時代の体育の時間とかだけど)こうじゃ無かったから、これもパーメット後遺症、というやつなのかもしれなかった。
「兄さんのこんな風になるなんて、なんか夢みたい」
こんな風、は多分さっきまでの行為諸々を指しているんだろう。その証拠に弟の頬は少し赤らんで、再び火傷の痕が浮き上がりかけていた。