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    ヒト

    らいむ

    DONE10年めの先生の独白。例によって甘いです(ひとりの時、ここぞとデレる天邪鬼)
    仗露道場2025/1/10「ウソ」 (2023/4/1お題) 信じてくれと、最初の頃はよく言われた。おれのことが嫌いなのはいい、だけどせめて、おれがあんたを好きだってことは信じてほしいと。
     君のご希望を叶えてやる義理はないね、それがぼくの返答だった。だいたい君が言ってることは、「自分を信じないおまえが悪い」ってのと同じだぜ。そいつを図々しいと思わないんなら、やっぱりぼくとは気が合わないってことだな!
     別にわざと啖呵を切ったとかじゃあなく、当時のぼくの率直な感情だった。かつがれてるとはさすがに考えなかったが(ぼくの漫画家の目は、そんなことも見抜けない節穴じゃあない)、どこまで本気なんだかとか、自分が何を口走ってるかわかってんのかね、とは思っていた。
     思春期にちょっと歳上の同性になつくとか、映画や小説でもありがちだよな。父親を知らずに育ったのが、ある日突然強さ体格容姿頭脳、すべてにおいて絵に描いたような兄貴分が現れて。初めて味わった「頼る」って気持ちの持っていきどころがなくなって、手近なぼくに目をつけたってところだろ。こいつにとっての頼り甲斐なんかゼロに等しい(なんと言ってもぼくのほうに、頼らせてやる気がさらさらない)ぼくんとこに、なんでわざわざ来るんだか。
    1967

    uri

    DONE「あれは気が滅入るような寒い夜だった。」
    クリスマスイヴに路上ライブしていた虎杖にひと目惚れしてから会いたくてずっと捜している五条のお話。ギャグのつもりで書きました。

    <注意>
    五→←悠/学パロ(高1×中2→高3×高1)
    ◾︎呪いのない平和な世界
    ◾︎口調も見た目も呪専五条
    ◾︎ほんのりモブ♀要素有り(悠仁と出会う前までは後腐れのない女と会っていた…という設定があります。匂わせ程度です)
    ◾︎虎
    ジーアドナイン(五悠/学パロ) 五条せんぱぁい♡と校舎の窓から顔を覗かせた女どもが媚びた声を出して手を振っている。この状況に慣れてしまったせいで、団子みたいに連なってるところを見ると恐怖でしかない。まるで化けモンだ。いや、化けモンか。
     少しでも反応すると騒がしくなるので気にも留めずスマホを弄っていると、煙草の代わりに棒付きキャンディの包み紙をぺりぺり剥がしていた硝子が「妖精さん見つかった?」と聞いてきた。
    「あー、ダメ」
    「駅周辺探しても?」
    「駅周辺も例の商店街も。ほぼ毎日見に行ってんだけどな」
    「うわっ、すご。ほぼ毎日通ってるとかストーカー予備軍じゃん!」
    「は?ちげーし!」
    「違くないよー。街中でたまたますれ違った人のことが気になってその辺うろついちゃうストーカーと大差ないと思うけど?」
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