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    ヒマワリ

    Tonya

    TRAININGお題「暗い祖母」
    ボクタイ
    祖母ではないけど、ばばあ呼びからザジと先代ひまわり娘。
    「ばばあ、どしたん?アンデッドみたいな顔色やで」
    いつになく沈んだ師の表情に不安を覚え、軽口を叩いた。お決まりの喰えない反応は返って来ず、師は「虫の知らせっちゅうことか」と呟いただけだった。
    訝しみながら垣間見た師の表情に、弟子は氷水を浴びたような心地になった。
    その顔が、見たことのないほど深い悲しみを湛えていたから。
    思い返せば、あのとき師は悟ったのだろう。遠からず戦友が倒れ、伝説と呼ばれたその男が築いた平穏もまた崩れ去ることを。
    黄昏が、再び時を刻む。
    星読みだけではない、天性の直感を持っていた人だったから、縁の深い相手の不幸を察知できたのだ。
    虫の知らせ。師の呟きが蘇る。
    正直、己の力量は先代に遠く及ばない。本来ならもどかしいその事実に、今ばかりは縋りつきたかった。
    赤く染まった月。帰らぬ兄弟。
    この予感がどうか外れてほしい。だが、星を読むまでもない。本当の凶事はこうして兆すのだ。目を逸らせも、逃れられもしない、厳然たる姿で。
    「頼むで、ホンマ……」
    悪い予想はな、よう当たるんや。腹立たしいくらいな。そんで、そうと気づく時には大抵手遅れや。
    でもな、ザジ。たとえ最悪なことが起きて 702

    すずめ

    MEMOちょっとしょんぼりしてらくがきなんもできなかったけどなんかアウトプットしないとそれはそれで妄想消化不良で自家中毒してくたばるから文字発散でしのいでる

    ◆たつまよで夏のはなし(未完)
    いつぞやのらくがきの、ひまわり畑の前で先輩呼んでるマヨチヤンのあれのつもり
    ひろくん自転車のれなくて特訓したとか
    たつまよラムネのますとか入れたいとこまで届いてないていたらく…
    無駄に長くなるのなおしてえ
    いかにも夏らしい、高い空のひろがる午後だった。
    ひまわり畑のそば。
    麦藁帽の下の顔はぼんやりと、道の向こうに視線を向けて佇んでいる。
    髪色が濃いせいか、白い肌が殊更浮いて見えた。
    頬だけ、外気に当てられて常より赤い。
    咲いたような彩りの造形がやたら眼について、慌てて首を振る。
    胸の内、雑念を追いやるように戒めて、表情を作った。


    「お待たせしました」


    声をかければ、かの人がゆっくりと振り向く。
    大口の袖から覗く華奢な腕が持ち上がり、数度やわらかく手を振って、笑う。


    「暑いですねえ、巽さん」


    ええほんとうに。
    返事は、滞りなく相手に届いたようだ。
    手のひらには、買ったばかりのラムネの瓶が二つ。
    結露はとうにはじまって、瓶を握りこんだこぶしの先からほたほたと水滴が零れていく。
    足を踏み出せばその振動に、硝子のぶつかる硬質な音がからんと鳴った。



    ・夏の話



    結成から二度目の夏。
    ALKALOIDは四人そろって県を越え、とある海浜公園に出向いていた。
    来たる秋に向けて、参加型イベントの公募を盛り立ててほしいという依頼が入ったからだ。
    先行体験する姿を撮影し、感想を残し、 6309