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    ピアノ

    椎野ワタリ

    DONEノリと勢いと情熱ではじまったうちよそ高校生バンド青春小説です。
    ボーカル:なめこ(2年) @椎野
    ギター:よねぞう(2年) @サン米オロシさん
    ベース:つゆ (1年) @時々雨ちゃん
    ドラム:しいたけ(2年) @椎野
    残すはキーボード…!メンバー絶賛募集中!
    ピアノ、オルガン経験・キーボードが得意な高校生キャラいませんか⁉
    参加希望はリプライ・DMください!(BLなし/うちよそ絡み可歓迎)
    夕焼けサンセット! 第2話 放課後、1年生の教室前。ざわめく後輩たちを掻き分け、目当てにしていた彼の近くに歩み寄る。それも2年生の3人で。
    「なぁ、その…いきなりなんだけどバンドやらねぇ?」
     怪訝な顔をしてこちらを見てくる。なるほど美人というのは確かに言えて…じゃなくて。
    「ベースがめちゃくちゃ上手いってしいた…椎屋から聞いてたんだ。どうかな」
     よねぞうがとてもカッコよく勧誘している。通りすがりの後輩女子がキャーキャー言っているのが聞こえた。…かわいいとかなんとか…。
    「たけるさん?」
     オレとよねぞう、ちらりとしいたけを見る彼は、何か思いついたのか思い出したのか()口元に笑みを浮かべて
    「いいよ」
     と一つ返事で頷いた。
    え?
    「ほっ、ほんとに良いのか?」
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    きもいさん

    DONEフラメモWebオンリー開催おめでとうございます!
    メロルドさんの特技の『聴覚が鋭い』って文字を目が認識したと同時に、絶対ハルリットくんのピアノの音の些細なことも気がついちゃうやつやん!!

    って大興奮したよってお話です。
    キャプ長…😇😇😇😇
    【ルドハル】音が教えてくれるもの 心地よい音色。
     紡がれる旋律。
     澄んだ音は、まるで踊るように弾み、躊躇いもなく続いていた。

    「ふふ……。見事ですね、ハルリットさん」
    「本当に。特技とは言っていたけど、へぇ〜。こんなに上手いと思わなかったな」
     旅の途中、マロンクリーム王国のはずれにある古城にレッドブーケの騎士たちは滞在していた。
     城の近くまで来たのはまだ日が傾く前だった。城の主であるこの地方の領主にロマリシュが顔を見せに行くと、この先を進んだ山間の村はこの時期は皆で出稼ぎに出ていて、住人がほぼいないと教えてくれた。夜に休める場所もないかも知れないとのことで、今夜はこの城で泊まってはどうかと打診してくれたのだ。
     夕飯にはまだだいぶ早かったので、領主がお茶に誘ってくれた。皆で話している間にピアノがあることを知ったハルリットが、自分の特技だと笑顔で言うので、領主も喜んでいた。
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    januar00kate99

    PASTアポリア合流直後の生前滅四星の話。
    アーククレイドルにて、ピアノを見つけたアポリアは、演奏しようと試みるが……。

    ※アポリアが子どもの頃にピアノを習っていた設定です。
    ※他作品と設定を共有している部分があります(同じ世界線かもしれないし、違うかもしれません)。
    ※未来の世界に生きた一般の人びとが登場します。
    ※その他、あらゆる要素が作者による幻覚です。
    音階は消えず そこには、一台のピアノがあった。
     幻ではなかろうか、とアポリアはもう一度、よくよく部屋の中を覗き込んだ。明かりが落ちた室内に通路からの光が差し込んで、黒く滑らかな楽器の表面を浮かび上がらせている。
     それはほんとうにピアノだった。
     アポリアは我知らず、部屋の中に足を踏み入れていた。ピアノなんて、もう随分見ていなかったからだ。
     アポリアがこの部屋を見つけたのは偶然だった。ここに慣れてもらうためにも散策してきたらどうですか、Z-ONEにそう言われて、足の赴くままにアーククレイドル内を歩いていた。固く閉ざされた扉が延々と並ぶ通路を進むうち、アポリアはひとつだけぽっかりと口を開ける扉に気づいた。そうして覗き込んでみれば、幼い頃に慣れ親しんだ楽器がそこにあったというわけだった。
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