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    ファルコム

    よよぎ

    DONE2021年8月15日に開催されたファルコムオンリーで無料配布したA/Aのお話です。以下あらすじ。

    本編最終決戦終了後の夜。アドルは自分の選択が正しかったのか、そう考えると眠れず、外に出てぼんやりと夜空を見上げていた。
    そんな時に、聞き間違えるはずのない声が脳内に響き、その声に導かれるように駆け出すが…。
    魂魄達の力によって一時的に身体を与えられたアドルと赤の王が対話するお話です。
    starry sky――全てが夢であったかのように、穏やかな夜だと思う。

     戦勝記念祭を終えたバルドゥークの街は祭りの後の静けさを取り戻していた。僕、アドル・クリスティンは皆と別れて、一度は床に入ったのだが眠ることが出来ず、こうしてバルドゥーク大聖堂前の噴水近くにあるベンチに腰掛けて夜空を見上げていた。

     ある選択をした。それは仲間たちのこれからを決めるものだった。これからも怪人たちはグリムワルドの夜を戦い続けてバルドゥークの均衡を守り続けるか、それとも怪人たちを解放しバルドゥークはあるべき姿へと戻り、厳しいながらも新たな一歩を踏み出すか。僕は選択を迫られて、後者を選んだ。
     怪人たちもこれから自分たちが戦ってバルドゥークを守っていけば良いと団結していたし、クレドとジュールにとっては呪いは必要なものだと言っていたこともあった。勝手に決めてしまったが、自分の判断は正しかったのだろうかと考えてしまい、こうして外で空を見上げている。
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    さらさ

    MAIKING今度のファルコムオンリーで出すランロイの冒頭が仮としてできたので、とりあえず尻叩きと解釈問題がないかのテストを兼ねてアップ。ロイドは一切出てこないけど、ここからランロイになっていく感じ。碧絆のボトルキープの話から、創後にその酒を交わすまでの話を予定してます。


    ところでなんで私の書こうとするランロイはロイドが死ぬかランディが乙女かの二択なんだ?????
    そのボトルはいつの日か(Ⅰ.赤は自覚する)「事件が一段落付いたら裏通りのジャズバーに行こう。そこで、新しい酒をボトルキープしないか?」

     できればもう少し、おとなしめのヤツをさ。そんな事を言って目の前の青少年――ロイドは笑う。思わぬ言葉に、ランディは一瞬面食らった。自分がうっかり滑らせてしまった口から決めた覚悟だ、そう大層なものではないという自負はあるしひかれても仕方ない話でもあると思っている。このラム酒にしたってそうだ、結局引き摺ったままずっと空にできなかった代物である。一緒に飲んで欲しいという我儘ともいえるそれを聞いてくれた上で、別の酒をボトルキープしようだなんて先の話をしてくれている。以前教団事件の時も、自分の過去を話しても引いたと正直に告白した上でお互いを知ってこその相棒だと言うのだ。自分のいた世界とは別物だろうに、真っ直ぐになんの世辞でもなくそんな言葉をぶつけるのだ。そんなロイドに、ランディが返せる言葉はただ一つだった。
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