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    ファンタジー

    mizuyasorasora

    DONE蘇州探索&オープニング画面で「ああこの世界は一度燃えたんだな」と思って衝動的に書いた水都百景録二次創作です。その後の探索で絵巻の中で放火が相次いだことが発覚しましたが自分の感情の供養にupします。一度目の世界の焼失における李白と杜甫の消滅。
    火事の描写とファンタジーレベルですが人体が燃える描写があります。
    天の裂け目より来たる火がその大火は比喩ではなく天から降ってきたとしかいいようのないものだった。
     江南では珍しく晴れ渡った空に雨の代わりに降ってきた火は、脈絡も何もなく建物や人間に燃え移り、人々を阿鼻叫喚に陥れた。
     消火部隊は間に合わず、水にさえ火が燃え広がっていく。
     自分の住んでいる住宅の同居人を被害が少ないらしい避難所に移動させた杜甫は、もつれる足を叱咤しながら全力で走っていた。
     手遅れでなければいい、そう思いながら疾走していたその最中、
    「おお子美殿、そんなに急いでどこにいく?」
     燻る炎の点在する繁華街の中、探していた当の人物からかけられたいつも通りの声に驚いて蹴躓いたのだった。
     途端にあはははは、と笑いながら差し伸べられた手に、こちらの気も知らないで、とキッと睨みつける。
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    15saihasaikou

    DONEジョンドラ🐚🐙
    なんちゃってファンタジー世界
    人間として生まれた〇×魔女ド♂
    ⚠️ドが陽の光を浴びても生きてる いろいろ都合いい えちが無い
    青年の願いを叶える対価として魔女は永遠を求めた ――声をだしてはいけないよ。これからずっとなにがあっても声をだしてはいけない。もし声をだしてしまったら、人魚姫みたいに、魔女に声を奪われてしまうからね!

     とある国の少年はそう言い聞かされて育ちました。やわらかい茶髪にやさしげな細目をもつその少年は、不幸なことに幼いころ家族と離れ離れになり、血のつながらない人々によって育てられていました。
     魔女についての真偽は不明でしたが……、少年のまわりにいるのはあまり優しい人々ではなく、少年は生き残るために、彼らの言うことを聞く必要があると判断していました。そのため長いこと声を出さずに生きていました。

     だから有事にあっても声を出すことができませんでした。それは少年が大人たちに連れられて、生まれて初めて船へ乗ったときのことでした。天気が急に悪くなったかと思うと、波がおおきくなって、船を呑み込もうとしはじめたのです。大人たちは我先にと緊急避難用の転移魔法陣のところへ走り出しました。少年も後に続こうとしました――が、横転しかけていた船へ入り込んでいた海水に足をとられて、転んでしまったのでした。
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    mmmmmakitaro

    MOURNINGぜんいつくん、お誕生日おめでとうございます!
    私にしてはめずらしい全年齢向け、ほんのりとエロ、捏造しかありません。
    顔出しNGゲイ向け出会い系バー、というBLファンタジー界にありそうなバーで出会う炭善です。がっつり炭善です。

    以下、注意書きです。
    現パロ
    パン屋の長男が童貞

    pixivに載せていたものの再録になります。
    よろしくどうぞ〜!
    秘密も 嘘も 歓びも一歩、足を踏み入れてすぐ、やけに暗い店だと思った。
    人の気配はするけれど、店内を見回しても薄闇しかない。照明の位置が低くて、足元しか照らしていないからだと気づいた頃に、ウエイターと思しき男性から声をかけられた。
    「いらっしゃいませ。お客様、当店は初めてでいらっしゃいますか?」
    「あ、はい。あの、ここ営業してるんですよね?」
    「もちろんでございます。ただし、携帯電話、スマートフォンをお持ちのお客様には、店内では電源をお切りいただくようお願いしております」
    これは、えらく格式の高い店に来てしまったのかもしれない。
    先に荷物をホテルに置いてきてて、よかった。そう思いつつ、慌ててスラックスのポケットからスマートフォンを取り出し、電源を切る。それを見届けてから、男性はそっと踵を返した。
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