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    まっぷる

    らくがきフリ飯&セル飯の話。
    スパゼロ悟飯伝ifルートの、復活のFでもしも悟飯ちゃんがフリーザ様を倒していたら……の直後の地獄での話です。フリ様とセルさんが話してるだけ、悟飯ちゃんは出ません。
    「孫悟空の息子め……忌々しい……」

    舞い戻ってきた地獄にて恨み辛みを吐くのは仕方がないことで。ドラゴンボールの力で蘇り、孫悟空への復讐の為にこの私がわざわざ修行してまで地球へ出向いたというのに、まさか復讐相手を見ることも叶わず息子に敗北するとは。何度思い出しても腹が立つ親子だ。
    「ちくしょう……絶対に許さんぞ孫悟空の息子……」
    「フッフッフ……どうやらようやく貴様にも孫悟飯の強さが理解できたようだな」
    「その声は――セルさんですか。すみませんが今は貴方の相手をしているほど私は気が長くないんですよ」
    「フリーザ、余裕がない貴様をからかうチャンスを私が逃すわけないだろう?」

    どこからともなく背後から聞こえてきた声は地獄で同じ釜の飯を食べた中の人造人間であった。同じく孫悟空へ恨みを持つ者として共に過ごしてきたが、今はその愉悦を楽しむ存在が鬱陶しい。無視して反対方向に足を進めるが瞬間移動で正面へ回り込んでくる。まるで子供のような悪戯が妙にカンに触った。
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    liliput

    かきかけ落書きうさちょむ 観用少女パロをワンドロ。プランツドールが普通に存在する世界線です。花冠の設定とか一部捏造してるけれど許してくれ。
    書きたいところだけ書いているので続きとかはないです。むしろわたしが続きを募集しています。フリー素材です。
     その路地にプランツ・ドールの店があることを宇佐美は知っていた。ただ、店に立ち寄ったことはなかった。その路地は単に職場カラス銀行への近道だからたまに利用していただけで、プランツなどに興味はなかった。しかし、その日の帰り道で宇佐美は初めて店の前で足を止めた。店内にいた、一体のドールに目を惹かれたからだった。

     はじめはドールだと分からなかった。プランツ・ドールはほとんどが少女の姿で、華やかなドレスを纏っている。だから飾り気のない白いシャツと黒い半ズボンを身に着けて眠るその少年は、宇佐美の目には生きた人間の子どもに映ったのだ。
     おおかた、プランツを強請ったどこぞの富豪の子息なのだろう。初めはそう思ったが、しかしそれにしては様子がおかしい。少年はうつむいており、やや長く黒い髪が顔を覆っていたが、その顔の左半分に白い包帯が巻き付いていた。少年は富豪の令息の持ち物にしてはくたびれたウサギのぬいぐるみを抱き、奥の椅子に腰かけたまま静かに眠っているように見える。そして店内には、彼の親と思しき人間の姿が一切見えない。
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