Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    モス

    risa50882145651

    DOODLE短いkksgです。前編~番外編で餌付けするパイセンの話です。
    カキ→スグ?みたいな雰囲気ですがカキスグということで。。
    いつもスタンプくれる方、どうもありがとうございます。
    幸せな庭机の上に広げっぱなしのお菓子をゼイユの弟が美味しそうに食べる。食べ放題だから部室に来たら遠慮せずに食えよ、なんて声を掛けると、キラキラとしていた瞳を更に輝かせる。しかしすぐその瞳を少しだけ惑わせて、けれども喜びを秘めたまま、でもカキツバタ先輩のものなんじゃ、と心配そうに言う彼に、良いってことよ、と笑いかける。オイラどんどん新しいの買っちまうからねぃ、食べてもらわないと消費が追いつかないのよ、などと適当なことを言って、箱からもう一掴み押し付ける。ありがとうございます、と言う彼の、その笑顔。

    後輩の面倒を見るのは元々好きだった。右も左もわからない後輩に色々親切に案内して、案内しながら自分のテリトリーに引き込んで、そのまま楽しく一緒に過ごすのだ。親切に対して邪険を返す人間は少ないし、ましてや、それが実質チャンピオンである学園最強の四天王相手となれば、それなりの敬意と配慮も勝手に付いてきて、楽しくないことなんて滅多に起こらなかった。もちろん、細々とした、主に自分のウッカリや怠惰に起因した面倒ごとはあったにはあったが、どちらかというと面倒を被っていたのは後輩達の方だったし、困っている後輩達は申し訳なくも、そこもかわいいものだった。
    2615

    Asahikawa_kamo

    PASTあまりにも中二病がすぎるrf異能パロ。気狂いが途中で覚めたためにお話も途中で終わってます。
    特殊設定がすぎる、中二もすぎる、今回の主人公はid。まじで特級呪物と化した。ゆるして。
    異能パロ① 人が異形の生物に変貌する現象は、遡れば十九世紀後半のヨーロッパから始まっているとされていた。とある小さな村で起こったその悪夢の始まりは、現代の魔女裁判を彷彿とされる疑対象の磔刑と火炙りで一度は途絶えたとされていた。が、気付かぬうちに世間の認知外で少しずつ、病魔のように広がっていたのだと誰かは言う。
     『それ』になった者は、関節の痛みから始まる。身体中の関節が軋み出し、気が付かぬうちに短期間で身長が──否、四肢が伸びるのだ。そうして足と手が細長い生物と化した後、全身が白く変化し、人間であった意識も面影も失われては、ただ人を襲うだけの異形と化す。故にそれを人は、白化獣ゲファレナと呼んだ。
     二十世紀も半ばをとうに折り越した日本。首都、東京。紅蓮に沈む夕焼け空を少しばかり見上げていたとある青年は、現代では珍しい黒の羽織りを翻しながら歩いていた。グラデーションになった青緑の裾は、既に失われかけている新緑を彷彿とさせる。揺れるブロンドグレーの淡い光彩は、その奥に潜んでいる青空にも良く似た双眸を隠しながら、少しの風を起こしつつ人気のない雑居ビル群の中を進んでいた。
    4674