Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    ユエ

    スズ🍠

    DONE★水都史実二次。人を選ぶ要素含むので前書き確認PLZ
    ☆この回は要素なし

    袁氏vs魏忠賢回。回数的にはここで折り返しです。
    こういう探り合いみたいなシーンって頭いい人が書けば本当にカッコよくなるんだろうけど自分には無理でした。
    魏忠賢が袁氏に目をつけて利用しようとしてたのは史実。わざわざ出向いてこないだろと思うけど、創作ゆえの単純化ということで。
    橄欖之苑 第七幕ある日のことだった。
    「万花楼で焦竑殿がお待ちになっている」。
    帰宅するなり、家人がそんなことを告げてきた。急な誘いに駆り出されるのは我々の間ではままあることだ。もっとも、それはどちらかといえば焦竑殿というより董其昌殿の得意技であったのだが。
    自分たちのことにはてっきりもう構わないのかと思っていたが、存外あの人もお節介なものだ。そんなことを考えながら官服を着替えると、馬を出し、指定された店へと向かった。

    万花楼は初めて訪れる酒店だった。繁華街の一角にあり、三階建ての立派な店構えをしている。
    馬を預けて足を踏み入れると、出迎えたのは音の洪水だった。広間は三階まで吹き抜けになっており、そのために宴席から聞こえる音曲や、酔客と妓女の交わすさざめきで常に騒がしい。中央の大階段や各階の欄干は灯篭や彩絹で飾られ、店名の通りいかにも華やかな趣だ。
    7158

    りんご

    DONEまじない、あるいは、のろい (ここまで読みがな)
    K暁デー「スーツ」
    お題的なこともあって結婚と葬送の話をどっちも書きたかっただけです。あっきーがバカ重い感じですが、その環境ゆえにうまく隠すことがうまかっただけで彼の本質はこうだろうなーとか思ったり。いつものごとく二人で喧嘩して、戦って、駆け抜ける話です。
    中の人本当にありがとうございました、お陰で細々と楽しくK暁を追いかけられました。
    呪い短くも長くもない人生を振り返るにあたり、その基準点は節目にある行事がほとんどだろう。かくいうKKも、自らのライフイベントがどうだったかを思い出しながら目の前の光景と類比させる。
    準備が整ったと思って、かつての自分は彼女に小さな箱を差し出した。元号さえ変わった今ではおとぎ話のようなものかもしれないが、それでもあの頃のKKは『給与三ヵ月分』の呪文を信じていたし、実際差し出した相手はうまく魔法にかかってくれたのだ。ここから始めていく。そのために、ここにいる隣の存在をずっと大事にしよう。そうして誓いまで交わして。
    まじないというのは古今東西、例外なく『有限』である。
    呪文の効力は時の流れに飲まれて薄れてゆき、魔法は解け、誓いは破られた。同じくしてまさか、まじないの根本に触れることになるだなんて思わなかった、ところまで回想していた意識を、誰かに強い力で引き戻される。
    13073