ユキ
Xpekeponpon
DOODLEさざれゆき3班×ぼくだぶ君が入学する前のお話 ●
昭和という時代が過去になって久しい。そんな某日某市、某UGN支部。
「……UGNエージェントが教師を?」
伊緒兵衛――というのは古風すぎるので今は伊緒と名乗っている男は、手にしたセイロンティーから顔を上げた。
隆々たる巨躯の男が、後ろ姿、窓から街を見下ろしている。最高品質のスーツに瀟洒なる佇まいは、彼の高貴さを物語る。
「さ、左様だど。あの町は少々特殊で――覚醒した青少年を、す、速やかに発見する為の措置だど」
少し訛りぎこちない言葉遣いだが、その物言いと態度には凛然たるものがあった。
「ま、まさか祖国から遥々日本へ来て、小学校の先生をすることになるとは、このオーデストルートも驚いたど」
振り返る巨漢、オーデストルートの相貌の造形は厳しいが、微笑みは穏やかだ。「へえ」と伊緒は紅茶を一口。かちゃり、白磁がソーサーに置かれる。
1162昭和という時代が過去になって久しい。そんな某日某市、某UGN支部。
「……UGNエージェントが教師を?」
伊緒兵衛――というのは古風すぎるので今は伊緒と名乗っている男は、手にしたセイロンティーから顔を上げた。
隆々たる巨躯の男が、後ろ姿、窓から街を見下ろしている。最高品質のスーツに瀟洒なる佇まいは、彼の高貴さを物語る。
「さ、左様だど。あの町は少々特殊で――覚醒した青少年を、す、速やかに発見する為の措置だど」
少し訛りぎこちない言葉遣いだが、その物言いと態度には凛然たるものがあった。
「ま、まさか祖国から遥々日本へ来て、小学校の先生をすることになるとは、このオーデストルートも驚いたど」
振り返る巨漢、オーデストルートの相貌の造形は厳しいが、微笑みは穏やかだ。「へえ」と伊緒は紅茶を一口。かちゃり、白磁がソーサーに置かれる。
kf83827277
DOODLEゆきおさんの兄×弟のおかげで78話の手紙は絶対お兄さんからで絶対エッな内容が書いてあるに違いないと思うようになりました◆ゆきおさんの作品の影響力──────!!! 16
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DOODLEさざれゆき1班ツイートしてたネタのやつ
ベランダのセイレーン ●
その日はとても霧深くて。
東京でここまで濃霧になるなんて珍しいことだな、と奉一はアスファルトを踏み締める。UGNの若者達に生き延びる為の術を教え、支部で諸々の用事を済ませた帰り道、ガンケースを背負い直す。
それにしても右も左も真っ白で――少し異世界じみている。
こいつは交通網にいろいろ支障が出てそうだ。徒歩で良かった。どれだけ白に閉ざされても、歩き慣れた道は、奉一にとって一つ目を閉じても迷わず歩くことができる。そろそろ自宅付近だった。
「――…… ン」
ふと、そんな時だった。声のような――歌だ。歌声が、霧の向こうから聞こえてくる。
不思議な……日本語のようで日本語ではない、聞き取れぬ歌詞の旋律は静かに朗々と……『神秘的』と『未知への忌避感』の境界線をなぞりながら……それは二度と帰れぬ場所への切ないほどの憧憬、静かな静かな寂寥を滲ませ……――この白い世界も相俟って、異界より響いているかの如く。
953その日はとても霧深くて。
東京でここまで濃霧になるなんて珍しいことだな、と奉一はアスファルトを踏み締める。UGNの若者達に生き延びる為の術を教え、支部で諸々の用事を済ませた帰り道、ガンケースを背負い直す。
それにしても右も左も真っ白で――少し異世界じみている。
こいつは交通網にいろいろ支障が出てそうだ。徒歩で良かった。どれだけ白に閉ざされても、歩き慣れた道は、奉一にとって一つ目を閉じても迷わず歩くことができる。そろそろ自宅付近だった。
「――…… ン」
ふと、そんな時だった。声のような――歌だ。歌声が、霧の向こうから聞こえてくる。
不思議な……日本語のようで日本語ではない、聞き取れぬ歌詞の旋律は静かに朗々と……『神秘的』と『未知への忌避感』の境界線をなぞりながら……それは二度と帰れぬ場所への切ないほどの憧憬、静かな静かな寂寥を滲ませ……――この白い世界も相俟って、異界より響いているかの如く。
akipinooyomesan
MOURNINGモモ+ユキ 心中 カプ要素薄めなのでモモユキでもユキモモでも読めます なんでも許せる人向け 最後ハピエンにしろとお叱りを受けましたのでめちゃくちゃ無理矢理ハピエンにしてます 1581so/soka_@落書きメイン
CAN’T MAKEダブクロ サイレントアース ゆきのじょうくん書いてたんだけどいろいろ間違えてたのであとでリベンジですね。範囲氷いいなーいいなー大好きです。
別卓配信終わったらもう一回みたいかも??
Hayuriyuru
DONE2024/02/10 5 with U ケモパロオンリー展示漫画こんな話描きたいな~の冒頭らくがき漫画です。
not原作軸で、ゆーじがユキヒョウの獣人五を拾う話です。
PASS:もふもふしっぽ 5
ユキ❄
MEMO◤ 𝐂𝐚𝐥𝐥 𝐨𝐟 𝐂𝐭𝐡𝐮𝐥𝐡𝐮 𝟔𝐭𝐡 ◢贖罪の塔
▍𝐏𝐂/𝐏𝐋
▸ Leliel・L・Albion / ユキ
2024/2/9 ▷▶︎▷ 𝐄𝐍𝐃 𝙅 (※擬似KPレスで通過)
「どうか私に────」 2
ユキ❄
MEMO◤ 𝐂𝐚𝐥𝐥 𝐨𝐟 𝐂𝐭𝐡𝐮𝐥𝐡𝐮 𝟔𝐭𝐡 ◢くらしリサイタル
▍𝐊𝐏𝐂/𝐊𝐏
▸ Prodio・Gardner / かれいさん
▍𝐏𝐂/𝐏𝐋
▸ Leliel・L・Albion / ユキ
2024/2/10 ▷▶︎▷ 𝐄𝐍𝐃
「お願い 、 」
Amile616
DOODLE《我不用指甲剪剪指甲的原因》(11p)作者:UINTo(ゆきもち)
图源、翻译、嵌字:白果啊Amile
密码:
“世一生下来就是要被疼爱的”(首字母小写)➕凯撒洁(罗马音)
注:洁世一=41
→数字(2位)➕字母(14位),共16位
⚠️个人汉化⚠️
⚠️仅供同好交流参考⚠️禁止任何形式转载⚠️严禁一切二传二改及商用⚠️禁止将汉化截图到国内外所有公共平台⚠️喜欢请支持原作者⚠️ 11
ユキ❄
MEMO◤ 𝐂𝐚𝐥𝐥 𝐨𝐟 𝐂𝐭𝐡𝐮𝐥𝐡𝐮 𝟔𝐭𝐡 ◢月と羊
▍𝐊𝐏𝐂/𝐊𝐏
▸ Selah Artemis / 芹さん
▍𝐏𝐂/𝐏𝐋
▸ Leliel・L・Albion / ユキ
2024/2/9 ▷▶︎▷ 両生還
Xpekeponpon
DOODLEさざれゆき6班小噺クリア者向け
とわのきみへ 時代は移ろう。
今の時代は令和と呼ばれている。
かつて超人はほとんどいないものだったが、約20年前に『レネゲイドウイルス拡散事件』が発生して以来、超常現象は日常にまで侵蝕するようになってしまった。
――そして、異能から日常を護る為の世界的組織、『UGN(ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク)』は設立された。
(全く、こんな時代が来るとは思ってもみなかったな)
伊緒はUGNと協力関係を結んだイリーガルオーヴァードとして、この令和の東京を生きていた。
UGNは規模に見合った情報収集能力を持つ。伊緒は700年の知識をカードに、UGNにうまく取り入り悪くない地位を得ることに成功していた。
――で。
1292今の時代は令和と呼ばれている。
かつて超人はほとんどいないものだったが、約20年前に『レネゲイドウイルス拡散事件』が発生して以来、超常現象は日常にまで侵蝕するようになってしまった。
――そして、異能から日常を護る為の世界的組織、『UGN(ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク)』は設立された。
(全く、こんな時代が来るとは思ってもみなかったな)
伊緒はUGNと協力関係を結んだイリーガルオーヴァードとして、この令和の東京を生きていた。
UGNは規模に見合った情報収集能力を持つ。伊緒は700年の知識をカードに、UGNにうまく取り入り悪くない地位を得ることに成功していた。
――で。
Xpekeponpon
DOODLEこれを清書した→ https://fse.tw/FCb9gPcd#allさざれゆき1班小噺
雨と傘とイタリアン ●
地下鉄から出たら雨だった。
あー。しまったなー。とりあえず駅の屋根の下に引き返して、伊緒は溜息を吐く。たいていはいつも朝のニュースの天気予報を見るのだけれど、見そびれた日に限ってこんな。
季節は冬、時間は夜。濡れて冷えて帰るには些かつらい。鞄の中には濡れたら困る書類もある。スマホによるとこの雨は一晩中降るそうで、一時しのぎの雨宿りは不可能だ。一縷の望みに賭けて駅構内のコンビニを覗いてみたけれど……ビニール傘は既に売り切れ。同じ境遇の者がお先にたくさん居たようだ。
(参ったなぁ……)
タクシーを呼んでもいいけれど、ビニ傘のことを思うと捕まらない気がする。そしてこれは深刻な問題なのだが、時間的におなかがちょーっと空いてきた。インスタントにチョコバーやオニギリを食べてもいいけれど、折角の晩餐、一日の終りのご褒美、簡単に済ませたくはないし、一人じゃなくて二人がいい。
1740地下鉄から出たら雨だった。
あー。しまったなー。とりあえず駅の屋根の下に引き返して、伊緒は溜息を吐く。たいていはいつも朝のニュースの天気予報を見るのだけれど、見そびれた日に限ってこんな。
季節は冬、時間は夜。濡れて冷えて帰るには些かつらい。鞄の中には濡れたら困る書類もある。スマホによるとこの雨は一晩中降るそうで、一時しのぎの雨宿りは不可能だ。一縷の望みに賭けて駅構内のコンビニを覗いてみたけれど……ビニール傘は既に売り切れ。同じ境遇の者がお先にたくさん居たようだ。
(参ったなぁ……)
タクシーを呼んでもいいけれど、ビニ傘のことを思うと捕まらない気がする。そしてこれは深刻な問題なのだが、時間的におなかがちょーっと空いてきた。インスタントにチョコバーやオニギリを食べてもいいけれど、折角の晩餐、一日の終りのご褒美、簡単に済ませたくはないし、一人じゃなくて二人がいい。