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    ラオス

    kazura12_R

    DONEオスカーのネクタイを結んであげるブラッドさまのお話
    ※ブラオス過去捏造
    ※紳士イベ微ネタバレ
    豪華なご馳走。華やかに着飾った大人達。
     無理やり着せられた高そうな服。
    ──俺は一体何故ここにいるんだ。
    「そんな端っこで何してるの?」
     会場の隅で周りをキョロキョロ見回しているとグラスを二つ手にしたフェイスに声をかけられた。
    「はい、あげる」
    「ありがとうございます。フェイスさん、あの、パーティーというものは生まれて初めてで……」
     大旦那様から「明日のパーティーはオスカーも出席するように」と告げられたのが昨晩のこと。それから心の準備をする余裕もないまま朝を迎え、まるで着せ替え人形のようにあれやこれや着替えさせられ会場に放り込まれた。最初はすぐ近くにいたブラッドも挨拶周りで離れてしまい、オスカーはどうしていいか分からず途方に暮れていた。
     これまで生きてきた世界と違いすぎる景色。
     ビームス家での生活に慣れ始めたばかりのオスカーは今すぐこの場所から逃げ出したい気持ちをぐっとこらえていた。
    「今日は立食だしそんな形式張ったパーティーじゃないから緊張しなくても大丈夫だよ。とりあえずそれ飲んで落ち着きなよ」
     フェイスから渡されたグラスには見たことのないシュワシュワとした液体が入ってい 2534