PPPラジオ回答まとめ【アンソロについて】
1 構想にかかった時間
元々いつかweb公開で描こうと思っていたネタを描かせていただいたため、ほぼ流れが仕上がっていました。土台と、言ってほしい台詞などが決まっていたので、構想には時間がかかりませんでした。ネームでまとめるのにかかったのは1日弱です。大まかな流れは決めていたので、比較的安産だったように思います。

2 苦労したシーンは？
着衣が好きなので、描こう！と意気込んだものの、着崩れた服や、乱すパーツが多く、シワの影までつけなくてはいけないため、時間がかかりました。作画中は、どうか、どうか早く全裸になってくれ！と思ってしまうほど焦っていた記憶があります（笑）

3 お気に入りのコマはどこですか？

89.4京都四条烏丸のスタジオからお送りする、ラ・ラ・ラ　ラミトレ～
えー、本日のゲストは、七海建人さんです！はじめましてー！たにうちきよこです！

はじめまして、こんにちは、七海建人です

きゃー！人気俳優さーん！ええ声〜！

ありがとうございます

いや、ほんとええ声すぎて、聞いてる人仕事にならへん！や、京都で〜、結構仕事中に聞いてくださってる方多いんですよ。ねー、みなさん。
なんとー、七海さん、いま京都に住んでるんですって。え、もともと東京の方ですよね。

はい。実は今京都で映画の撮影をしていまして、せっかくの機会だからと、終わるまでは部屋を借りて住んでいます。

映画！え、映画村⁈

笑　そうです

撮影終わってからも住んでくれていいですよ。ほんと、京都はね、一年住むと帰りたくなくなるって！

スマホの通知でそれを思い出し、そのまま画面をスライドしてアプリを呼び出した。自分も少し前に出演した番組は、今日は彼が出演する番だ。
お便りに彼らしく答えていく様子を聞きながらコーヒーを啜る。あまり美味しく感じないのは、彼の淹れてくれるものと比べてしまうからだろうか。
“あとなんだあの……”
おや、と思い、トークアプリを開いてメッセージを一つ送った。
『名前、知らなかったんだね』
そのまま番組を聴きながら、冷凍庫に向かい例のアイスを出してきて、一口齧る。優しいミルクの甘さと果物の甘酸っぱさ、小豆の甘さが絶妙なバランスで混ざり合うそれは、暑い時期にはつい買ってしまう我が家の定番だ。食べ終わる頃には番組も終わり、端末がポン、と音を立てた。

セリフだけ書き散らし｢短期研修？｣
｢そ、神保町の本社で１ヶ月ほど｣
｢神保町ってことはカレー食べ放題じゃないすかやったー｣
｢いやちゃんと仕事してね？研修だからね？？｣

｢…もしかして君、研修で来た人？｣
｢もしかしなくてもそうですね｣
｢研修初日から何してるんスかっ｣
｢俺の研修は午後からなんで神保町初ランチを満喫しようとしてますが何か？｣

｢これがあの有名な居酒屋…！｣
｢よくドラマのロケで使われてますよねー｣
｢確かあの席に…そうあの壁のメニューがトレンド入りしたやつ…神よ！！｣
｢え、ガチ勢？マジで？？｣

｢カレー屋と喫茶店だけでも山ほどあんのにそれ以外の店も豊富とかふざけてません｣
｢何で逆ギレ気味なんですか？｣
｢１ヶ月じゃ食いきれねんすよ！時間と胃袋が足りねぇ！！｣