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    ラット

    めろん果汁

    DOODLE前の続き。名前ちらっと出てくるからエピ1から読むのがいいっすよ
    ワンクは置かない確固たる決意
    episode2 ソウタepisode2 ソウタ
    「…え、俺が?人たらし?ゑ?????」
    くっそだるい授業を終えた放課後。俺ら以外誰もいない教室で談笑していた時だった。ソウタが不意に先ほどの発言をしたのだ。
    「人たらし?俺が?」
    「お前以外に誰がいんだよ」
    そう言って苦笑しているこいつ。こいつはユウとは違うタイプのイケメンで初対面で恥ずかしながら綺麗だなって思ったくらいだ。体は細く見えるけど俗に言う着痩せするタイプらしく、部活で鍛え引き締められた体は確かに目を見張るものだった。
    「でも実際タイガ結構モテるくね?」
    首を傾げて俺に聞くソウタ。くそ、こいつ自分の顔がいいからって…
    「俺がモテるわけねーじゃん」
    「そうか?」
    「そうだよ!」
    実際、俺はモテないわけではない。ただ、こいつらのモテようが異次元なだけだ。いつもだって放課後は女子に呼び出されていたりするし、授業終わった後にこいつらに会いに教室までくる女子もいるし。ただ不思議なことに、こいつらは同級生には全くと言っていいほどモテない。話しているとこも見るけど普通に世間話とかだし。
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    pimmpimmuuu

    DONE2024.8.16-18
    渡米後沢深WEBオンリーの展示SSです!

    X(旧Twitter)沢深ワンドロライ様からお題をお借りしてます
    【電車】【ひきとめる言葉】

    大学生の沢深🇺🇸🇯🇵

    若さゆえ軽率にいろいろ口にしちゃう沢
    どっしり構えてるようで実は不器用な深

    青年から大人にむかう時期のふたりの小話です
    糖度低め、サラッと読めます

    ※セリフありモブくんたち♂がでてきますが無害です
    そらいろ「いかないで、って言ってほしいピョン?俺に」

    いややばい
    なんだこの凍り付いた空気
    鋭くオレを射抜く瞳からは光が失せて、表情からは何一つ感情が読み取れない。

    「寂しい、って言えばいいピョン?」

    「俺が」

    やばいやばいやばい
    心臓は早鐘を打ち、視線は泳ぎ、握りこんだ両手には爆速で手汗が滲む。

    分かるのはただ一つ
    深津さんの地雷をオレが盛大に踏み抜いたらしいことだけ。


    ここは深津さんが住むアパート
    アメリカから一時帰国したオレは週末土日の二泊の予定でお世話になっている。
    本当はあっちに戻るまでずっと一緒にいたかったけど、学生である以上、帰国したからにはきちんと親御さんに顔をみせにいけと譲らなかったのは深津さん。

    『奨学金がもらえても向こうでの生活費だって馬鹿にならんピョン。それを出してるのは誰だか考えたことあるか?学生で、バスケさせてもらってる分際で親不孝働くなんて百年早いピョン』
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    しんした

    DONE花火大会で七灰に遭遇したモブの小話です。
    軽い気持ちで書き始めたら長くなってしまいました。
    モブの自我が強めかもしれませんが、七灰には直接関わらないです。最初ちょっとモブの話があるので、さらっと読み飛ばしてもらっても大丈夫だと思います。
    七灰ワンドロワンライ35.『花火』.





    最近ちょっといい感じになっているバイト先の先輩に誘われてやってきた花火大会。
    本当にここが東京?と信じられないくらいの田舎だったけれど、駅前から続くお祭りの出店も都心にはない懐かしさがあって楽しかったし、結構いい雰囲気になっていたと思う。
    しかし、花火が見えやすいという神社の敷地内の端っこで場所を確保した時、さっきの通りで最近流行っているスイーツの屋台を見つけたからと、私は一人ポツンとその場に残されることになったのだ。
    さっき色々食べたから大丈夫ですと言ったが、張り切っている様子の彼は遠慮しないでと聞き入れてくれなかった。ちなみに、その屋台のスイーツは私が今一番ハマっているものだ。
    それに、実は先輩が同じバイト先の私の友達に、私の好きな物のこっそりリサーチをしていたことも、先輩の携帯のメモ画面にその一覧が載っていることも私は知っている。(勝手に見たわけではなく先輩が迂闊だから見えたのだ)
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    tang_brmy

    PAST静さんSR『緑に癒されて』の絵のシチュを捏造。Floristイベ以降ジュンブライベ以前の、とある平日のカプ未満な静衣都のおはなし。静さんがあれこれ考えているだけですが、未来の二人の何かきっかけになった日かも知れないと妄想。衣都ちゃんは平均身長(158cmくらい)をイメージしているので、フラットシューズだと静さんに見下ろされる身長差かなという妄想です。カプ未満の手探りな時期も好き。
    green 平日の午後三時。昼食には遅く、終業後には早いこの時間だが、今日の静は後者だ。
    (……体が固まってる)
     イレギュラな案件で、日が昇る前の早朝からずっとパソコンと向かい合っていたせいで、目も肩も重く、軽く伸びをしただけで体のそこかしこからパキパキと音が鳴る。
     仕事中に絶えずコーヒーを飲んでいたからで、起床時間の割に眠気はない。作業の片手間にシリアルバーを齧っていたお陰で空腹感もないが、窓の外に目を向ければ抜けるような青さに澄み切った空で、昼寝をするのもこのまま引きこもるのも勿体なく感じる。
    (腹は空いてないけど……外、出るか)
     ふう、と息を吐くと机に両手をついて立ち上がり、もう一度グッと伸びをしてから身支度を整えるべく動き始めた。
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