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    ロカ

    meleng_ggr

    DONE注意事項
    ※ほのぼの謎時空
    ※隊長の仮面が当たり前のように外れている
    ※彼と僕だけの人称でほぼ進む
    ※旅人に関する辺り捏造
    ***
    あなたはめれんげのカピオロで
    【コレがいいんでしょ? / 気のせいじゃない】
    をお題にして140字SSを書いてください。

    でちょいエロのお題を書こうとして見事お題のちょいエロというところから外れた話。
    前回のお題の名誉挽回をしようと思ったのに出来なくて無念。
    特別は、特等席に座っている。 キラキラとして澄んだ魂と出会ったんだ。
     そう伝えた時に気が付けばよかった。
     でもその時の僕は全く気づけなかった。
     そうか、と告げる声音がいつもより少しもたついていたのも、会話の先を促す優しさにためらいが混ざっていたのも。
     あまり会えない彼と楽しかったことを共有したい気持ちが先走って、見えなかったんだ。

     ようやく気づいたのはもっと後。
     柔らかな夜が世界を包む頃。
     僕のベッドの上に座り込んで、まだあまり慣れない『触れ合い』を始めた時だった。
    「……っ…?」
     彼とのキスは好きだ。
     温かさに包まれて深くなっていくのが気持ちいい。
     でも今日のは普段よりも早かった。
     気持ちが昂っていたりするともっと早かったりもするけど、今日のはそういうのじゃない。
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    unimisotomochi

    DONE付き合っていない日本とブラジルで遠距離中の侑日が、ひょんなことから写真を送り合う話です。片思いどころか自分の気持ちにも気づいていない二人です。。
    透明な朝 日向がブラジルに戻って二年が経ったある冬の日、めずらしく大阪で雪が降った日のことだった。練習終わりのロッカールームで誰かが言ったのだ。「日向が怪我したらしい」と。
    「……え?」
    「負傷退場したって、ネットニュースに出てる」
     周囲の騒めきが一瞬遠のいた。思考が止まり目の前が灰色に染まる。「おい、侑。大丈夫か?」肩に手を置かれ、侑はハッと我にかえった。
     チームメイトに上の空で返事をすると、慌ててロッカーからスマホを取り出す。いつもなら思うがままに制御できるはずの指先が、画面上をでたらめにすべった。
     記事はすぐに見つかった。第二セットの終盤、スパイクの着地の際に相手コートのブロッカーの足を踏み、右足首を捻ったらしかった。そのまま途中退場し、現在検査中のため負傷の程度は不明。試合後の監督の説明によれば、長期離脱するほどの大きな怪我ではないとある。記事にはさらに、選手やスタッフに両側から抱きかかえられた日向の写真も掲載されていた。眉間に皺を寄せた険しい表情が、壮絶な痛みを物語っているようで。大事ではないことにひとまず安堵したが、侑は小さなその写真からしばらく目が離せなかった。
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