Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    ロボット

    フォ……

    TRAINING散らかる部屋問題について

    お題「免れたロボット」
    15分トレーニング 12

    1547文字(所要時間約3分)
    司はガシャガシャとロボットの残骸をかき分けながら、類の部屋に入り込んできた。
     その折には「うわ」だの「いたい」だのといううめき声オプションがついている。

    「類、そろそろまずいんじゃないのか?」
    「そろそろまずい? 何がだい?」
    「……この部屋の事だ! 一体、どうやったらこの短期間でこんなに散らかるんだ?」

     司は玄関よろしくマットを敷いた入口で靴を脱いでしまった事を少しばかり後悔しているらしい。
     ぶつぶつと少しばかり小さく悪態を付きながら、それでも部屋に呼び入れた類のすぐ近くまで、しっかりと来てくれるのである。

    「あぁ。最近新しいロボットを作っていたからね。そうだ! 司くん、見るかい? 昨日キミのためにとてもいいロボットを作ったんだ……!」
    「いいやいい! 類。むしろお前はどうやってこの部屋に入ったんだ……?」

     彼は類が少し前に用意していた来客用椅子をしっかりと見つけ、何とかその場所に座り込む。どうしても気になったのか、手元の届く範囲でしっかりと、積み上げられたおもちゃのようなそれらを少しずつ片付け初めている。

    「……ああ。いつ、入ったんだったかな? 確か、部屋に入った 1607