ローレライ
syakonda
DONEパーバソワンドロお題「境界線」をお借りしました。あらすじ
キャメロット城の誰も近寄らない奥の部屋。そこに海の妖精ローレライの描かれた、呪いの絵画が飾られていた。
悪しき妖魔を打ち払うため、パーシヴァルはその部屋に向かう。
出られない世界円卓が住まう城――キャメロット。
その最奥に、呪われた絵画が飾られている。
そんな噂を聞いたパーシヴァルは、(何故そんなものをいつまでも飾っているのか)と疑問に思った。害あるものなら、排除すべきだ。
思い立ったら行動である。
光射し込む神秘性を帯びた中庭の横、人気のない静かな回廊、その最奥の暗がり。質素な白亜の扉の前でパーシヴァルは佇んでいた。
***
「あそこにいるのはローレライだと聞く」
「海の妖精のことです。声は漁師を誘惑し、破滅へと導くだとか、あるいは歌声に船が座礁してしまうといった伝説がありますね」
「人を惹き付け惑わす生き物。いずれこの国すら滅ぼすとも言われているが」
「パーシヴァル卿、会いに行くならば決して甘言に乗ってはいけませんよ」
4481その最奥に、呪われた絵画が飾られている。
そんな噂を聞いたパーシヴァルは、(何故そんなものをいつまでも飾っているのか)と疑問に思った。害あるものなら、排除すべきだ。
思い立ったら行動である。
光射し込む神秘性を帯びた中庭の横、人気のない静かな回廊、その最奥の暗がり。質素な白亜の扉の前でパーシヴァルは佇んでいた。
***
「あそこにいるのはローレライだと聞く」
「海の妖精のことです。声は漁師を誘惑し、破滅へと導くだとか、あるいは歌声に船が座礁してしまうといった伝説がありますね」
「人を惹き付け惑わす生き物。いずれこの国すら滅ぼすとも言われているが」
「パーシヴァル卿、会いに行くならば決して甘言に乗ってはいけませんよ」
ゆぶきもへ
PAST悠久幻想曲 2nd Albumディアーナ合同誌『デンゲキディアーナデリシャスデラックス』イラストで参加させていただきました~ 周年本とかでもないのに全員描いたが~!?クラウド医院→ローレライ前→水晶の館前→旧王立図書館→陽のあたる丘公園→ジョートショップ→役所前→ローズレイク→学生寮前→クラウウンズサーカス前→教会→クラウド医院
消しゴム掛けたら血吐いた 3
circle_mlc
DONEザレイズのレプリカネビリム攻略戦で、ローレライに体を貸していたアッシュを庇って大怪我をしたナタリアにアッシュが怒る?お話です。全体的にはギャグです。ザレイズ時空なので、アシュナタの他にアトワイト、アニー、ルカ、ジュードが出てきます。【アシュナタ】レプリカネビリム攻略戦アフター「アッシュ!危ない!」
声を聞いたのと視界が覆われるのはほぼ同時だった。
アッシュがローレライに貸していた体は地面に倒れていて、意識は取り戻したが動ける状態ではない。
「星の藻屑と消え去りなさい……ビッグバン!!」
具現化されたレプリカネビリムの大規模な譜術は、巨大な光の塊を薄暗い洞窟の中で爆発させた。
何が起こったのかわからないまま、アッシュは強い力で抱き起こされた。誰かの真っ白な服の袖が視界を覆う。同時に頭部を抱え込むように抱きしめられる。強く、強く。それが当たり前であるように。
次の瞬間、アッシュが聞いたのは彼がこの世で最も聞きたくない音だった。それは、彼が子どもの頃将来を誓った、幼馴染の悲鳴だった。空気を切り裂くような、それでいて声にならないような、魂が凍りつくような声だった。
2295声を聞いたのと視界が覆われるのはほぼ同時だった。
アッシュがローレライに貸していた体は地面に倒れていて、意識は取り戻したが動ける状態ではない。
「星の藻屑と消え去りなさい……ビッグバン!!」
具現化されたレプリカネビリムの大規模な譜術は、巨大な光の塊を薄暗い洞窟の中で爆発させた。
何が起こったのかわからないまま、アッシュは強い力で抱き起こされた。誰かの真っ白な服の袖が視界を覆う。同時に頭部を抱え込むように抱きしめられる。強く、強く。それが当たり前であるように。
次の瞬間、アッシュが聞いたのは彼がこの世で最も聞きたくない音だった。それは、彼が子どもの頃将来を誓った、幼馴染の悲鳴だった。空気を切り裂くような、それでいて声にならないような、魂が凍りつくような声だった。
がらす
DOODLE@sousakuTL ドタバタが絶えない学園でまたしてもツカツカツカと揉め事現場に駆けつけるロジュテ・フォン・ローレライの後を追いかけつつ「まあまあ生徒の自主解決に任せてもいいんじゃない?」と声をかけて「何を呑気な……」と振り向きざまの口にすかさずチョコレートをねじこむのが私の役割(早口)imu_0_sosaku
DONE晶くんオンリー用展示作品2(ミス晶♂)こっちは付き合ってない切ない系。でもバッドではないです。
不安を感じている2人が不安定な関係になって選択する話です。
(少しだけローレライミスラカドストの内容に触れています。)
星にあなたは託せない 賢者が人差し指を宙へ向ける。
忌々しい輝きから目を背けるように見上げた空には、無数の小さな瞬きが散っている。
彼はその空の色に似た髪をふわりと浮かせてミスラを振り返った。
「ほら、俺の名前ですよ」
そう言って笑った賢者の赤らんだ頬にもう一度触れて、その唇に自分のものを押し付けた。
風が吹いて足元の草花と一緒に2人を撫でていく。
冷たい空を指さしていた賢者の手が自分の背に回って、服越しにじんわりと彼の熱が伝わった。
月の視線を背中で受けながら、腕の中に包み込む。
今は、口付けに震える瞼に隠された小さな宇宙だけが、彼の世界の全てだった。
星にあなたは託せない
「涼しくなってきましたね」
賢者が開いた窓に向かってそう言った。
8490忌々しい輝きから目を背けるように見上げた空には、無数の小さな瞬きが散っている。
彼はその空の色に似た髪をふわりと浮かせてミスラを振り返った。
「ほら、俺の名前ですよ」
そう言って笑った賢者の赤らんだ頬にもう一度触れて、その唇に自分のものを押し付けた。
風が吹いて足元の草花と一緒に2人を撫でていく。
冷たい空を指さしていた賢者の手が自分の背に回って、服越しにじんわりと彼の熱が伝わった。
月の視線を背中で受けながら、腕の中に包み込む。
今は、口付けに震える瞼に隠された小さな宇宙だけが、彼の世界の全てだった。
星にあなたは託せない
「涼しくなってきましたね」
賢者が開いた窓に向かってそう言った。