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    まよ🦭

    DONEワードパレットよりあずきちさんにリクエストいただいたもの
    ・「慌てて止めて」「うっかり」「笑い話」
    ・ズーマとラブルの友情話

    遊ぶのも食べるのも大好きなノリノリ末っ子組好きです🥰
    ズマ、ラブル加入当初にちょっと複雑な思いを抱いてると美味しいなあ…と思っていました。
    でもラブル良い子だし気も合うからすぐに仲良くなっていてほしい…🙏
    「慌てて止めて」「うっかり」「笑い話」

    僕は最近、少し複雑な思いを抱えている。
     怒っているとか機嫌が悪いとかではない。任務も楽しくこなしているし、海で遊ぶのも前と同じように好きだ。だけど遊んでいる時も、ご飯を食べている時も、なんだか急にモヤモヤとした気持ちに襲われて少し落ち込んでしまうことがある。原因は分かっていた。チェイスとスカイと遊びながら、芯から楽しそうに笑う同い年の彼――ラブルの姿を見ながらそっとため息をつく。
     ラブルは同い年だから僕と気が合うし、明るくて優しいいい子だと思う。彼と遊ぶのはとても楽しい。だけど彼が来てから「末っ子」のポジションは僕一人のものではなくなってしまった。末っ子で甘え上手なラブルは一番年上のチェイスとスカイには特に沢山甘えているように見えた。今もチェイスとスカイにスケートボードをしている姿を見せているが、ころころとはしゃぐ姿は同い年の自分から見ても可愛らしい。年上でしっかり者の二人からすればより可愛く思っているのだろう。現にラブルのことを見守る二人の視線は優しくて、ラブルを取り囲む空気は柔らかくて幸せに満ちていた。
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    さばみこ

    DONE3/14のイチナンのお話です。
    7後、同棲時代、両片思い、ほのぼの。
    以前書いた2/14の話からゆるく続いていますが、こちら単体でも楽しめます。
    作中で作らせている料理は、ある好きな曲から取りました。

    5/14のスパコミにイチナンで申し込みました!
    成人向けの新刊二冊を予定しています。
    サンプルは4月初旬〜中旬ごろにpixivに載せる予定です。よろしくお願いします。
    きみの話「ほら、あったけえだろ」
     ナンバが振り返り言う。得意げな顔をしていた。言葉通りの暖かな陽の光の下、春風が吹き抜ける。それはいっぱいに生えている草花たちを躍らせ、彼のふわふわとした髪を揺らしていった。
     街の狭い路地をいくつも通り抜け、歩いた先にある小さな空き地。周りの建物が取り壊されたのか、その場所にはさんさんと陽ざしが降りそそいでいた。ごく小さな範囲の更地には、春を迎えようとしている雑草が所狭しと生い茂っている。寂しい空き地というよりは原っぱといった印象だ。ここが、ナンバのとっておきの場所らしい。

     季節は三月の中旬、ここ数日のニュースでは異人町の桜の開花予想が流れ出している。時期外れの暑いほどの陽気が続いていたが、その日の日陰はやけに肌寒かった。ぶるりと体を震わせたとき、ナンバから思い立ったような声で「いい場所がある」と告げられた。ポケットに突っ込んだ手を見かねて言ったのかもしれない。背中で案内をするように、ナンバはすいすいと路地を通り抜けていった。その後を一番は追って行く。
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