【奇杰】和亲（1）小杰是有残缺的皇子，生来双性，没有被皇帝直接处死已是格外开恩，母亲当年为求他一命磕破了头，也不再受宠，无人庇护的小杰跌跌撞撞地在宫里长大了。

昏君当政，平静的日子没过得了几年，边塞的战火就快蔓延到了中原，无力抗敌的朝廷只能提出和亲。但皇帝怎甘心选真公主和亲，宫里那个烫手山芋还没处理掉，竟还要赔上一个，能一石二鸟最好，小杰便是最合适的人选。

和亲之计只是缓和一时，就算小杰身体的异样被人发现，也完全无所谓，能变相羞辱敌人一次，皇帝也算出了口恶气，娶了一个有残缺的公主又撤了兵，天大的笑话，论谁都能想得到小杰的下场。

就算一开始逃过一劫，命里也早已定好了结局。小杰平静地接受了，这些年每每看到母亲额头上的疤痕，就觉得自己根本不该来到这世上，可以为国而死，也算两不相欠了。

遥くんを救いたい1

真っ暗な暗闇の中で、誰かの声が聞こえる。
そちらへ行こうと、動こうとするのに何かがオレの足を止める。
顔も名前も知らない、覚えていないやつらが、オレにまとわりつき離れない。
まるで現実を、過去を忘れるなと言わんばかりに。
どこへ行っても、お前は変われないのだと、お前の居場所など無いのだと、そう言われているようでオレは必死になってもがく。
振り解けないそれは、オレをずっと過去へと縛りつける。
ああ、また戻ってしまう。

〜〜〜

桜さんは、毎月一回ほどのペースで幼児退行する。
簡単に言えば、小さい子どもの姿に戻る。
分かっているのは、桜さん自身はそのことを知らないし覚えていないこと。
悪夢を見た日に起こること。
子どもの姿で眠ると元に戻ること。

　ダイニングテーブルの中央には、スターリンが自ら盛りつけたシチューが湯気を立てている。ヒトラーとスターリンは、テーブルを挟んで向かい合って座っていた。
　ヒトラーは椅子に深く腰掛け、眉間にしわを寄せたまま、シチューの乗った皿を警戒するように見つめている。

「おいアディ、その顔はなんだ。私が直々に作った料理だぞ？　何がそんなに不満なんだ。ありがたく食え」

　スターリンは笑いながら、スプーンを手に取った。

「不満も何も、お前の手料理なんて、信用できるわけがないだろう」

　ヒトラーは腕を組み、スターリンとシチューを交互に睨みつける。口調は硬く、警戒心をむき出しにしていた。

「どうせ、何か変な薬でも入れてるんだろ？　催眠薬か、毒か、それとも…」