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    和泉

    ゆるはら

    DONE髭切と和泉守兼定で審神者の取り合いする話 ※設定は玉子ふわふわよりふわふわ――ここはどこだろう?
    確か本丸の廊下を歩いていたはずなのに、いつまでたっても廊下が終わらない。
    そんなはずないのになあ、とおもいながら、歩き続けても、走っても、ぜんぜん出口がない。それどころか廊下の先が真っ暗闇でぜんぜん見えない。
    「どうしよう…………」
    途方に暮れて、引き返した方がいいかな、と振り向こうとした瞬間。
    「駄目だよ、主」
    「ひゃっ!?」
    柔らかい声とともに、目の前が掌でふさがれる。聞き覚えのある声。
    「うしろの正面、だーれだ?」
    「…………髭切、さん?」
    「はーい正解」
    ぱっ、と手を離して、ばあっと目の前に現れたのは、髭切さんだった。
    「主、こんなところでいったい何をしているんだい?」
    「え、えと…………な、なにしてたんだっけ…………」
    「ありゃ?覚えていないのかな?…………それは困ったね」
    うん、と頷こうとして、ぎゅっ、と手が握られる。髭切はでも大丈夫、といつも通りの優しい笑みを浮かべた。
    「僕が、主をちゃあんと連れて行ってあげるからね。心配しないで、ついてきてね」
    「う、うん…………」
    「そうそう。いいこ」
    ゆったりと手を引かれて、廊下を歩く。確かにさっきと違う雰囲 1755

    百合子

    DOODLEバレンタイン&誕生日お祝いの和泉兄弟with大和さんバレンタイン。世間ではチョコを楽しむ光景や、男女の告白の日にもなっている。そして、俺の誕生日でもある。いやね、お兄さんも昔ほど誕生日嫌だなって悲観的にはなってないよ?こんな愛が溢れた日に愛されてはいけない自分が生まれたことに嫌気差すことも多かった。でも、今は大事な仲間達と一緒に過ごす楽しさも分かってきたから。誕生日って案外悪くないもんだなって、思い直せた。

    だけど…。

    「ほら大和さん。こっちのチョコはどうだ?日本酒混ぜてみた自信作だぜ!」
    「二階堂さん。あなたの好きなメロンとチョコを組み合わせてみました。食べてみてください」

    こいつらパティシエ家出身の兄弟に挟まれながら餌付けされている。チョコが大好きな奴だったら嬉しいだろう。でも甘いものよりビール派な俺にとっては酷すぎる状況。しかもこいつら……。

    「あっ、一織にはちゃんと酒なしの特製チョコ用意してあるからな!今年のチョコも自信作だぞ!」
    「ありがとうございます。私も兄さんにお渡ししたい物があります。兄さんほど上手く作れなくてお恥ずかしいですが」
    「んなことねぇって!気持ちこもってるのが大事だって!丁寧に作ってくれた一織のチョコ 731