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    桜餅ごめ子

    DONE #晩夏_魔術師とあの子は
    二次創作ホラー企画「晩夏、魔術師とあの子は」( https://togetter.com/li/2209738 )用作品です。
    「ストーリー5 彼岸花の川」を使用。
    企画終了までもう少し。最後までお楽しみ頂ければ幸いです!
    尚この小説自体は100%私の性癖(ヘケッッッ!!!!!)で構成されています。
    この世で一番怖いのは 目を開くと、そこは知らない部屋だった。ボクはそこで、見覚えのないベッドに寝かされていた。
    「……?」
     しかし、ボクは少しも驚かなかった。それどころか、恐怖や警戒、疑念といった、本来なら発生するはずの感情が全くわかなかった。
     ベッドの中から周囲を見渡す。やはりどこもかしこも記憶にない。窓の外に広がる彼岸花畑も、遠くで流れるメロディも、部屋に漂う甘い匂いも、何もかも。異常事態であるはずなのに、心は警報の一つも鳴らさない。だが、ボクの論理的な思考が叫んだ。この状況はおかしい、ここから逃げ出さなければならない、と。
     自分でこの部屋に来た覚えはない。ならば誰かに連れてこられたのだろう。一体誰が? 何のために? 分からない。推理しようにも手がかりがない。まずはこの甘い匂いの発生源を辿り、少しでも情報を得よう。ボクはそう思い至ると、ベッドから下りた。
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    某牙Kamsara

    DONE·Xでファンさんの「一了百了」というデートセリフをシェアした日は、ちょうど秋分の日だった。
    ·サーナイの命日がちょうど秋彼岸の間をすぎていることに気がつくと、感傷的になってしまう。
    ·ですから「秋彼岸」に関する短編ファンビルのストーリーと思いついて、先に中国語で書きましたあと、日本語に翻訳しました。
    ·僕の日本語はまだまだ下手で、もちろん原文はもっと下手です(笑)。嫌でなければお許しください。
    【ファンビル|翻訳】花言葉(END)医者がずっと生薬図鑑のとあるページを見つめている。あなたはもう気付いていた。

    彼らしくない。

    いつも熱心に本を読んでいるのだが、今日ほど特定のページをじっと見つめていることは、ほとんどなかった。

    新婚してまだ1年しか経っていないのに、あなたたちは出会ってから数えて、そして恋に落ちるまでの期間を加えると、もう4年経っている。人のことを100% 知っているとは言えないが、もし相手が彼だとしたら、とある異常な行動の裏にどんな意図が隠されているのか、あなたは見抜くことができる自信がある。

    だから、彼は心配事があって、あなたは確信していることができる。

    根拠は、ぼんやりと見つめているページに記されている生薬が、たまたま「石蒜[-せきさん-]」だったということである。
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