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    巡査

    ヲしお

    MAIKINGひとまず前半か三分の一かな~?
    今週の平日は更新しんどそうなので、開放しておきます。
    ■■■
    お巡りさんと花屋さんです。

    「パラレル」&「年齢操作」
    ヨコハマ警察署・地域課(交番)の巡査長・25歳 ✕ フラワーショップの店長・29歳
    ここは、雑多な街角の、どこにでもあるような変哲のない交差点である。
     なにかひとつ特徴を上げろと問われたならば、交番と花屋があるということぐらいだろうか――。

    『PとF』

     入間銃兎は、ヨコハマ警察署の地域課・○○○交番に勤務する警官だ。
     階級は巡査長。今日も後輩の警官を伴って近隣のパトロールの最中だった。
     この交番が担当する地域は歓楽街から離れていることもあり、喧嘩の仲裁だとか酔っ払いの介抱などがほとんど無く、比較的楽な勤務地ではあった。
     横を歩いていた後輩が、小声で話しかける。
    「……でも、本当なんですかね。この地域に、例のホシが潜伏しているんじゃないかって噂……」
     入間は正面を向いたまま歩き続ける。
     最近、この周辺で暴行事件――性的暴行に類する事件が多発していた。
     犯人が身を潜めているのであれば、人の多い歓楽街か、周辺の閑静な住宅街なのでは、と言われていた。とはいえ具体的な容疑者は割り出されておらず、こうやって日々のパトロールを強化するくらいしか、末端の警察官にできることはなかった。
     交番の前の信号が赤を示し、横断歩道の前で入間たちは立ち止まる。
     ふと振り返れ 2485