いけないよるのすごしかた星の瞬く宵の果て。停泊中のグランサイファーは、闇夜に溶け込むようにすっかり静まり返っていた。日付が変わってしばらく経ち、酒盛りをしていた大人たちも次々と眠りに落ちていく頃合である。平素の賑わいがまるで嘘か幻のように沈黙しまうこの時間。それは巨艇を仕切る一人の少女にとって、長い退屈の時間でもあった。
「はぁ～……」
心地のいい休息に沈む仲間達を、決して起こさないようにという気遣いを目いっぱいに。しかし心のどこかには、誰かに気づいてほしいなどという幼い願いも息づいている。結局零れ落ちた小さなため息は、静寂の廊下へ吸い込まれるようにして消えていった。
（どうしたって眠れないから起きてきちゃったけど、することもないしな。どうしよう）

DX3セッションログGMとPLPC紹介
GM：今回GM＆シナリオを書いてくださった方。とても感謝！！
PL①/片桐 ゆあん：TRPG歴１年未満の初心者さん。
PL②/萬 紅：ベテランTRPGプレイヤー。普段はオフなので、テキセはほぼ初めて。
PL③/狼人：TRPGは動画からの歴は浅めプレイヤー。普段はボイセなので、テキセはほぼ初めて。
PL④/有原 颯斗：ことの。頑張りました。
※狼人支部長の下に片桐ゆあん＆萬紅がおり、その支部に派遣されてきたのが有原颯斗という流れです。颯斗はある意味傍観者枠。



GM：―オープニングフェイズ―



【雑談】
片桐ゆあん：出たな！ディアちゃんぽい人！
萬　紅：テキチャに慣れてなくて、めっちゃ喋ってしまいそうだ…！ww

【5/4スパコミ無配】アクスイ（ブラッドリー視点）　約束の時間にそいつは現れなかった。すっぽかされたのかと思いきや、「ごめんね。少し迷ってしまって、もうすぐ着くよ」とメッセージが入っていた。そしてもうすぐ着くとあったのに件の男、ラスティカが到着したのは待ち合わせの三十分後だった。
「ごめんね。待たせてしまったかな？」
「先にやってたから、気にしなくていい」
　テーブルには、すでに俺が勝手に注文したシュニッツェルなどが並んでいる。店員を呼び、俺は二杯目、ラスティカは一杯目の酒を注文した。店員が静かに扉の向こうに消えていく。
　完全個室のイタリアンだ。店員たちも、こちらが芸能人とわかっていても騒いだりしない。口の固い店員しか採用されないのだろう。ここは、そういう店だ。俺はまだわずかに残ったビールを煽った。