忍
しん・アナログ練習
TRAINING2025.5.26https://www.posemaniacs.com/ja/tools/viewer/poses/01H3PZQ5MKZNBMHR7J4NJPKR6K 4
donburako_6ro
DONEこへ長です。ある日の夢④私は学園の池を泳いでいた。
だがおかしい。いくら泳いでも池の縁にたどり着かない。その場で立ち止まろうとしたら、池の底に足が付かなかった。慌てて立ち泳ぎをする。いつもは浅い池なのに。
池には底がなくなっていた。深く、どこまでも水が続いている。ずうっと奥の方は暗くなっていてよく見えない。
その水の中、小平太が沈んでいくのが見えた。目を閉じている。顔が青白い。
さーっと血の気が引いた。まさかそんな、嘘だ。いや、まだ間に合う。すぐに助ければ。
潜ろうとするが、体が浮き上がってしまって、小平太にはたどり着けない。何度繰り返しても同じ。いくら水を蹴っても、小平太との距離は広がっていくばかり。小平太は暗い底の方へと沈んでいく。
587だがおかしい。いくら泳いでも池の縁にたどり着かない。その場で立ち止まろうとしたら、池の底に足が付かなかった。慌てて立ち泳ぎをする。いつもは浅い池なのに。
池には底がなくなっていた。深く、どこまでも水が続いている。ずうっと奥の方は暗くなっていてよく見えない。
その水の中、小平太が沈んでいくのが見えた。目を閉じている。顔が青白い。
さーっと血の気が引いた。まさかそんな、嘘だ。いや、まだ間に合う。すぐに助ければ。
潜ろうとするが、体が浮き上がってしまって、小平太にはたどり着けない。何度繰り返しても同じ。いくら水を蹴っても、小平太との距離は広がっていくばかり。小平太は暗い底の方へと沈んでいく。
donburako_6ro
DONEこへ長。ドルパロ。楽屋は昔からある言い方なんですね~ある日の夢③私は歌って踊るのが仕事のようだった。
その夢には同級生たちも出てきて、私と一緒に歌ったり踊ったりしていた。
我々は恋愛を禁止されていたが、小平太と私はそんなことを真面目に守る性質ではなかったので、こっそり恋仲になっていた。よく互いの家に泊まりに行った。大人の目を盗んで楽屋で口を吸った。仲間たちは見ないふりをしてくれていた。
目が覚めたあとも夢の中の気分は続いていて、小平太が先生の前で身を寄せてきたとき、思わず身体を引いてしまった。小平太が口をぽかんと開けて、少ししてから自分の身体の匂いを嗅ぎ始めたものだから、私は申し訳なくなった。お前が臭かったわけではないんだ。
284その夢には同級生たちも出てきて、私と一緒に歌ったり踊ったりしていた。
我々は恋愛を禁止されていたが、小平太と私はそんなことを真面目に守る性質ではなかったので、こっそり恋仲になっていた。よく互いの家に泊まりに行った。大人の目を盗んで楽屋で口を吸った。仲間たちは見ないふりをしてくれていた。
目が覚めたあとも夢の中の気分は続いていて、小平太が先生の前で身を寄せてきたとき、思わず身体を引いてしまった。小平太が口をぽかんと開けて、少ししてから自分の身体の匂いを嗅ぎ始めたものだから、私は申し訳なくなった。お前が臭かったわけではないんだ。
donburako_6ro
DONE1年生こへ長ですある日の夢②声が出なくなった。
喉ががらがらに掠れて、いくら息を絞り出しても音にならない。うーうー唸っているとみんなに笑われた。悔しくて大きな声で怒りたいのに、それもできない。自分の中にどんどんいらいらが溜まって、頭が熱くなって、破裂しそうだった。
「ちょおじ」
はっと目を開けると、小平太が私の顔を覗き込んでいた。
「うなされてたぞ」
「うん……、いやな夢見た」
「こわい夢?」
「声が出なくなって、だれにも言いたいことを分かってもらえないの」
半分布団に潜ったままぐずついた声で言うと、小平太は私の頭をぽんぽんと撫ぜた。
「夢の中で、私もちょうじの言いたいこと、分かってなかった?」
「こへいたは……、出てこなかった」
私は、夢の中の友人たちをよく思い返しながら答えた。小平太がにかっと笑う。
404喉ががらがらに掠れて、いくら息を絞り出しても音にならない。うーうー唸っているとみんなに笑われた。悔しくて大きな声で怒りたいのに、それもできない。自分の中にどんどんいらいらが溜まって、頭が熱くなって、破裂しそうだった。
「ちょおじ」
はっと目を開けると、小平太が私の顔を覗き込んでいた。
「うなされてたぞ」
「うん……、いやな夢見た」
「こわい夢?」
「声が出なくなって、だれにも言いたいことを分かってもらえないの」
半分布団に潜ったままぐずついた声で言うと、小平太は私の頭をぽんぽんと撫ぜた。
「夢の中で、私もちょうじの言いたいこと、分かってなかった?」
「こへいたは……、出てこなかった」
私は、夢の中の友人たちをよく思い返しながら答えた。小平太がにかっと笑う。