ある日の夢③私は歌って踊るのが仕事のようだった。
その夢には同級生たちも出てきて、私と一緒に歌ったり踊ったりしていた。
我々は恋愛を禁止されていたが、小平太と私はそんなことを真面目に守る性質ではなかったので、こっそり恋仲になっていた。よく互いの家に泊まりに行った。大人の目を盗んで楽屋で口を吸った。仲間たちは見ないふりをしてくれていた。
目が覚めたあとも夢の中の気分は続いていて、小平太が先生の前で身を寄せてきたとき、思わず身体を引いてしまった。小平太が口をぽかんと開けて、少ししてから自分の身体の匂いを嗅ぎ始めたものだから、私は申し訳なくなった。お前が臭かったわけではないんだ。