鉄を打つ男「……くそ。飲みすぎたか」
　ロン・ベルクは晩酌中に用足に出た。ことをすませ厠の扉を開けると、明らかに外の風景が変わっていた。
　ランカークスの工房は針葉樹の森に建てているはずなのに、足元には葉脈の張った乾いた赤や茶色の落ち葉。
　しかもなにか硫黄のような匂いがする。
「魔界に移動した覚えはないが……どいつの仕業だ」
　誰かのパルプンテの巻き添えを食らったか。
　硫黄の匂いを追うと、岩に囲まれた湯気の立つ泉を見つけた。
　へえ、岩場を浴槽にするとは洒落てるじゃないか。酔い醒ましにちょうどいいと、服を脱ぎ、ざぶりと湯に浸かった。お、これは、意外に悪くないんじゃないか。道に迷ったことも忘れ寛いでいると。
「鬼だ……。鬼がいるぞーー！！」

無處不在的甜橙兄弟無處不在的甜橙兄弟

丹希篇

燐音:喂喂丹希，是沒看到在這的咱嗎哈囉哈囉咱在這裡唷

丹希:看到了、看到了拜託你小聲一點這裡可不是你家客廳，不要這麼大聲啊

燐音:誰叫區區的丹希竟然不理咱你不是在做服務業的嗎這樣怠慢客人

丹希:你這個在我打工的地方白喝開水的人，有什麼資格要求我服務啊

燐音:真是沒辦法~哪這是弟弟專門替咱準備的儲值卡，丹希幫我選杯喝的吧~

丹希:呀呀你倒是早點拿出來，害我因為你沒點餐，還霸占位置的事一直被店長用眼神暗示，這樣會讓我失去打工的

燐音:吵死了咱昨天喝的有點多，拜託你不要像隻鴨子一直呱呱叫好嗎

丹希:真是讓人火大的客人

燐音:你說什麼本來想也點一杯喝的來慰勞辛苦丹希，看來還是省起來吧~

「良かった……皆が無事で」
　皆ボロボロではあるが、死者も出ずに脱出できた事にフローラは胸をほっと撫で下ろす。
「ホント、良く脱出できましたよねぇ……」
「ああ……」
　背中から聞こえてきた少しだけ低めの中性的な声に、反射的な返事をする。だが、その声の主が絶対に間違うはずのない人だった事に気付きフローラは目を見開いた。
　嘘だ。そんなはずがない。彼女はもう……
　フローラがゆっくりと声がした方に視線を向けると、そこにはずっと会いたいと思っていた蒼い髪の想い人が立っていた。思わず、失礼ながらも指をさしてしまう。
「……ア、バン……？」
「お久しぶりです。フローラ様」
　彼女はまるで何事もなかったかのように微笑みそう言って会釈をする。