灰
まどろみ
TRAINING七灰♀。バレンタインデーとホワイトデーの続き。ほのぼの可愛い君がいっぱい見たい単独任務が終わり、次の任務に行く補助監督を見送り徒歩で帰宅する。その道中で女性物の服屋にある一つのマネキンに目が止まった。正確にはマネキンが着ている服に。白のブラウスにカーディガン、ロングスカートとショートブーツという春らしい装いだ。
(これなら灰原も着てくれるだろうか)
頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
2500(これなら灰原も着てくれるだろうか)
頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
nononoko1996666
MOURNING某魔法の国(海)に行く七海と灰原。現パロ。七海、海は初めて行く設定。
ただタワテラに乗ろうとするだけの話。
付き合ってません。(気持ち的に 七→灰)
貴方とならどこだって楽しい「ねえ、七海。明日って空いてる?」
灰原の誘いはいつも突然だった。部活に所属していない七海は、試験前でなければ特に断る理由もなく、灰原の食べ歩きに付き合ったり、流行りの映画を観に行ったりと、自分でも驚く程、高校生活を満喫していた。
金曜日の放課後、いつものように学生寮へ帰ろうと支度をしていた七海に、灰原が前の席から勢いよく振り向き、机から身を乗りだしながら、満面の笑みで話しかけてくる。
「空いてますよ、明日はどこ行くんですか?」
「やった!あのね、ディズニーのチケット夏油さんから貰ってさ。なんか五条さんの家の株主チケットの期限もうすぐだから七海と行ってきなって言われて。」
「え、良いんですかそんな高価なもの。ちゃんと五条さんに確認しました?」
1980灰原の誘いはいつも突然だった。部活に所属していない七海は、試験前でなければ特に断る理由もなく、灰原の食べ歩きに付き合ったり、流行りの映画を観に行ったりと、自分でも驚く程、高校生活を満喫していた。
金曜日の放課後、いつものように学生寮へ帰ろうと支度をしていた七海に、灰原が前の席から勢いよく振り向き、机から身を乗りだしながら、満面の笑みで話しかけてくる。
「空いてますよ、明日はどこ行くんですか?」
「やった!あのね、ディズニーのチケット夏油さんから貰ってさ。なんか五条さんの家の株主チケットの期限もうすぐだから七海と行ってきなって言われて。」
「え、良いんですかそんな高価なもの。ちゃんと五条さんに確認しました?」
まどろみ
TRAINING七灰。七は年下好みだろうなと思ってる灰とそろそろ灰好みの年上風になれたかと様子を伺う七知らぬは本人ばかり七海は年下が好きだ。本人は否定するだろうけど。彼は年下に甘い。注意はするもののタメ口やあだ名も許しているし、ご飯にだってよく連れ出している。そんな世話焼きな所が好かれて後輩が集まっている。
何が言いたいのかというと、同い年の僕は彼の好みから外れてしまっている。
学生時代から嫌われてはいないだろうとは思っているが、年齢を重ねるにつれて他と比べる機会が増え自信がなくなってきた。片想いから早十年。いっそのこと彼女か彼氏か作ってトドメを刺して欲しい。
「自分から告白しに行けばいいのに」
「それができたら苦労しませんよ!」
こうして今日も、抱えきれない気持ちを先輩に吐き出すのだった。
***
灰原は年上が好きだ。本人は「年齢関係なくみんな好きだよ」なんて言い出しかねないが先輩達への懐き方から見て明らかだ。彼はいつも尊敬の眼差しと愛嬌を惜しげもなく振りまいている。この間だって、最近術師になった年上を虜にしていた。
583何が言いたいのかというと、同い年の僕は彼の好みから外れてしまっている。
学生時代から嫌われてはいないだろうとは思っているが、年齢を重ねるにつれて他と比べる機会が増え自信がなくなってきた。片想いから早十年。いっそのこと彼女か彼氏か作ってトドメを刺して欲しい。
「自分から告白しに行けばいいのに」
「それができたら苦労しませんよ!」
こうして今日も、抱えきれない気持ちを先輩に吐き出すのだった。
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灰原は年上が好きだ。本人は「年齢関係なくみんな好きだよ」なんて言い出しかねないが先輩達への懐き方から見て明らかだ。彼はいつも尊敬の眼差しと愛嬌を惜しげもなく振りまいている。この間だって、最近術師になった年上を虜にしていた。
mendakoh
DONEひとつ前の投稿にある誰デザゲーム【https://poipiku.com/289688/10006198.html】の追加絵です。手癖全開で描いたバージョンと灰原幽の双子の兄の設定画と手癖全開で描いた不良の絵があります。不良君の名前は総角丈司、逆巻くリーゼントと謎包帯がトレードマーク。 5
まどろみ
TRAINING七灰。七→灰♀のバレンタイン話。ホワイトデーの前日譚。バレンタインデー七灰2024「明日?チョコレートがもらえる日だよね!」
二月十三日の放課後。「明日は何の日か知ってるか?」という質問を同級生にすると上記の答えが返って来た。これを言ったのが先輩の五条や夏油ならまだわかる。最悪自分が言ってもおかしくはない。だがこの発言は唯一の同級生であり女子の灰原のものだから、素直に疑問を口にした。
「…あげる日ではなく?」
「あげる?」
「…」
「あっ!」
指摘に対してよくわからないという顔をした灰原だったが、沈黙を返されて答えに辿り着いたようだ。
「そっか、バレンタインって女の子があげる日だよね」
「いや、絶対あげなきゃというわけではないだろうが…」
しょんぼりする彼女に慌てて訂正を入れる。傷つけたかったわけではない。ただ、健全な男子学生として、好きな人からチョコレートをもらえないかと淡い期待をしただけだった。
2210二月十三日の放課後。「明日は何の日か知ってるか?」という質問を同級生にすると上記の答えが返って来た。これを言ったのが先輩の五条や夏油ならまだわかる。最悪自分が言ってもおかしくはない。だがこの発言は唯一の同級生であり女子の灰原のものだから、素直に疑問を口にした。
「…あげる日ではなく?」
「あげる?」
「…」
「あっ!」
指摘に対してよくわからないという顔をした灰原だったが、沈黙を返されて答えに辿り着いたようだ。
「そっか、バレンタインって女の子があげる日だよね」
「いや、絶対あげなきゃというわけではないだろうが…」
しょんぼりする彼女に慌てて訂正を入れる。傷つけたかったわけではない。ただ、健全な男子学生として、好きな人からチョコレートをもらえないかと淡い期待をしただけだった。
はすみゆう
MOURNING灰になる( https://poipiku.com/9507460/9962508.html )を塗り練習で一部イラスト化したやつ。下書きの方がいい顔してた気がする。パス「みのめい」 2
まどろみ
TRAINING七灰。七←灰♀のホワイトデー話ホワイトデー七灰2024「いつもより色気のある灰原が見たい。三倍は無理だろうから三割増でいいぞ」
三月十四日はホワイトデー。バレンタインデーのお返しに何を渡したらいいのかわからない灰原は本人たちに希望を聴くことにした。たち、といっても相手は二人。同級生の七海と先輩の家入だ。なぜ男性の七海から女性の灰原がチョコをもらったのかは割愛する。
七海からは「一緒に食べられるもの」と無難なものを提示され胸を撫で下ろしていた所に先程の家入の発言である。予想外の難題に灰原は困惑した。
「色気、ですか?」
「なんでもいいよ。胸とか尻とか、灰原がこれだと思うやつ」
「…」
これだと思うもの。胸の谷間とか、チラ見えするお腹とか。それらと共に苦い思い出が蘇り灰原は顔を歪めた。
1587三月十四日はホワイトデー。バレンタインデーのお返しに何を渡したらいいのかわからない灰原は本人たちに希望を聴くことにした。たち、といっても相手は二人。同級生の七海と先輩の家入だ。なぜ男性の七海から女性の灰原がチョコをもらったのかは割愛する。
七海からは「一緒に食べられるもの」と無難なものを提示され胸を撫で下ろしていた所に先程の家入の発言である。予想外の難題に灰原は困惑した。
「色気、ですか?」
「なんでもいいよ。胸とか尻とか、灰原がこれだと思うやつ」
「…」
これだと思うもの。胸の谷間とか、チラ見えするお腹とか。それらと共に苦い思い出が蘇り灰原は顔を歪めた。