物語
highlyse-of-dtm
DONEゴッドエゴイズム本編。1章4。分割版登場人物
A«エー»閣下 傲慢の権化 我儘に生きる高潔なる者
B«ビー»少年 生まれ変わりし者 ワクワクが胸いっぱい
Dr.D«ディー» 異端な医師 愁いを帯びた顔をしている
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体・概念などとは一切関係ありません。
作者の趣味と好みと力業で制作されております。
ご注意ください。 6239
highlyse-of-dtm
DONEゴッドエゴイズム本編。1章3。分割版登場人物
A«エー»閣下 調和の代理人 どこか地に足のつかない気持ちを抱えている
ビッツ 道具屋の少年 全てを諦め欠けている
21«ヴェンド» 北の森の甲冑 少年を心配している
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体・概念などとは一切関係がありません。
作者の趣味と好みと力業で制作されております。
ご注意ください。 4672
tyottohukka2
PASTpicrewで作った擬人化のお気に入りをこっそり載せておきます👐# 物語コラージュ
# ブンボベボボンボフメーカーみかん
# 元気ゴリゴリ
# 껍질미리깐_메이커 7
775
DOODLE高校三年生の仙にょ越です。『それは、クラゲだけが知っていた』の続きです。
⚠️越野くんが女の子になっていますがあんまり女の子らしくないので普通に読めると思います。
診断メーカー【あなたに書いてほしい物語】
ななこさんには「海に向かって叫ぶ夢を見た」で始まり、「どうかお幸せに」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以上でお願いします。
いぬもくわない海に向かって叫ぶ夢を見た。
「ばかセンドー!!」
あれ、こんなに高かったかな、声。
遊泳禁止の七里ヶ浜は波が高く泳ぎには適さないが、サーフィンやヨットといったマリンスポーツを楽しむ者たちには隠れた名所として人気がある。右手にはライトアップされた江ノ島のシンボルタワー、左手には三浦半島。マジックアワーの幻想的な空。そんな絶好のロケーションにそぐわない罵倒の叫び。
「浮気者ー!!今度こそ別れてやるー!!」
これは夢だ。そして先程から叫んでいるのは自分であると越野は理解していた。だが、それにしては声が高い。そして何よりも、
『なんでスカートはいてんだ』
スカートどころかセーラー服なのだが。
「はっ?!」
海面に浮上したかのように唐突に意識が戻った。
1912「ばかセンドー!!」
あれ、こんなに高かったかな、声。
遊泳禁止の七里ヶ浜は波が高く泳ぎには適さないが、サーフィンやヨットといったマリンスポーツを楽しむ者たちには隠れた名所として人気がある。右手にはライトアップされた江ノ島のシンボルタワー、左手には三浦半島。マジックアワーの幻想的な空。そんな絶好のロケーションにそぐわない罵倒の叫び。
「浮気者ー!!今度こそ別れてやるー!!」
これは夢だ。そして先程から叫んでいるのは自分であると越野は理解していた。だが、それにしては声が高い。そして何よりも、
『なんでスカートはいてんだ』
スカートどころかセーラー服なのだが。
「はっ?!」
海面に浮上したかのように唐突に意識が戻った。
こーいち
PAST昔怪談白物語で使用したエッダちゃんの話の現代ナイズ怪談の元と改変後ぽいぽい怪談白物語 「花嫁」 ある日、大学時代の知り合いのRに会ったんですよ。同じ授業を受けたことがあるくらいの相手だったので自分はすっかり忘れてたんですけどね。
で、彼の顔色が尋常じゃない程悪かったので話を聞くことになったんですけど。
どうやら彼と同じサークルだった……江田さん、にしておきましょうか。どうやら江田さんが結婚するそうで、“結婚式”の案内が届いたそうです。
見せてもらった招待状には江田さんと“我孫子くん”が結婚すること、特に同じサークルで仲良しだったRにはぜひ祝いに来て欲しいといった旨のことが書かれていました。
でも、確か我孫子くんは在学時代に亡くなっているはずでした。
「そこ、その、住所さ。我孫子が見つかった、“廃寺”なんだ。当然結婚式とか、できるはずない……できるはずないのに、行かなきゃいけないって思うんだ」
1938で、彼の顔色が尋常じゃない程悪かったので話を聞くことになったんですけど。
どうやら彼と同じサークルだった……江田さん、にしておきましょうか。どうやら江田さんが結婚するそうで、“結婚式”の案内が届いたそうです。
見せてもらった招待状には江田さんと“我孫子くん”が結婚すること、特に同じサークルで仲良しだったRにはぜひ祝いに来て欲しいといった旨のことが書かれていました。
でも、確か我孫子くんは在学時代に亡くなっているはずでした。
「そこ、その、住所さ。我孫子が見つかった、“廃寺”なんだ。当然結婚式とか、できるはずない……できるはずないのに、行かなきゃいけないって思うんだ」
highlyse-of-dtm
DONEゴッドエゴイズム本編。1章2。分割版登場人物
ビッツ 道具屋の少年 もしかしたら年齢より幼いかもしれない
20«ドゥェン» 北の森の甲冑 門を見て右の甲冑。割とお調子者
21«ヴェンド» 北の森の甲冑 門を見て左の甲冑。話のわかるしっかり者
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体・概念などとは一切関係がありません。
作者の趣味と好みと力業で制作されております。
ご注意ください。 4403
ひよこ@よく焼けている
DONEなんかちょっと前から暖めてたお話が、やだやださんのおかげで出来ちゃいました。リシェロがライヘンさんに、寝物語と言ってお話をしてます。
寝物語に、私のことを。昔々。
誰も知らない……これからは今より貴女しか知らない、遠い昔ノお話です。
一羽ノ金色ノ鳥が、広い砂漠ノ真ん中にあるオアシスに立つ、たった一本ノ木にとまって羽を休めていました。
それはそれはとても大きい姿でしたが、まだこノ鳥は生まれたてで、鳴き方もろくに覚えていません。
木ノ下にいる少年が、そばにいる少女に何かを話しているノを、鳥はじっと耳を澄ませて聞いていました。
砂漠ノ夜はとても寒く、二人はがたがたと震えていましたが、まだ鳥は『凍える』ということがよくわかっていなかったノで、ただじっと、金色ノ瞳で二人を見つめるだけでした。
少年は、満天ノ星空にあってもひときわ輝く青い星を指さして言いました。
「ほら、ご覧。あれはしるべの星だよ。僕たちはね、いつかはあの星に導かれて父上や母上のそばに行くんだよ。向こうでは兵隊さんに追いかけられたり、鞭を打たれたりすることはないんだ。とても穏やかな場所さ」
1912誰も知らない……これからは今より貴女しか知らない、遠い昔ノお話です。
一羽ノ金色ノ鳥が、広い砂漠ノ真ん中にあるオアシスに立つ、たった一本ノ木にとまって羽を休めていました。
それはそれはとても大きい姿でしたが、まだこノ鳥は生まれたてで、鳴き方もろくに覚えていません。
木ノ下にいる少年が、そばにいる少女に何かを話しているノを、鳥はじっと耳を澄ませて聞いていました。
砂漠ノ夜はとても寒く、二人はがたがたと震えていましたが、まだ鳥は『凍える』ということがよくわかっていなかったノで、ただじっと、金色ノ瞳で二人を見つめるだけでした。
少年は、満天ノ星空にあってもひときわ輝く青い星を指さして言いました。
「ほら、ご覧。あれはしるべの星だよ。僕たちはね、いつかはあの星に導かれて父上や母上のそばに行くんだよ。向こうでは兵隊さんに追いかけられたり、鞭を打たれたりすることはないんだ。とても穏やかな場所さ」
osasimibontan
DONE☆バパロカヴェアルの前日譚的なもの。先日頒布した同人誌の前日譚で、時系列でいうと、物語開始の一週間前です。本編を読まれていなくても読めます!!
常連客の🏛️のことが気になりすぎて、話し掛けたいけど話し掛けれらずに悶々とする、店員🌱の話。
本当は親書メーカーの画像で投稿するつもりが、長くなり過ぎたのでポイピクにしました。全年齢なので安心してくださいませ!!
君に届くフローチャートは? 金曜夜、時刻は二十時。
普段は十八時ごろから客足が増加する、このスターバックスコーヒー。
しかし華の金曜日である今日、日々勤勉に働く社会人はバーやレストランで羽を伸ばすらしい。そのためか、この曜日だけは毎週二十時以降になると人が混みだす。
とはいえ、ここの店舗は都心の駅だとしても、末端に配置されている地下鉄の隣にあるため、もはやその地下鉄を利用する者しか立ち寄らない。
いつも空いていて余裕があり、混雑しても他の店舗に比べれば少し忙しいくらいだ。
ここで働くには人によっては退屈で、時間の流れが遅く感じるとストレスに思う者も居るとは思う。
だが、アルハイゼンにとってはこの環境がとても心地よい。
その結果、三年間無理なくルーティンとして、このアルバイトを生活に組み込むことが出来たのだ。
10496普段は十八時ごろから客足が増加する、このスターバックスコーヒー。
しかし華の金曜日である今日、日々勤勉に働く社会人はバーやレストランで羽を伸ばすらしい。そのためか、この曜日だけは毎週二十時以降になると人が混みだす。
とはいえ、ここの店舗は都心の駅だとしても、末端に配置されている地下鉄の隣にあるため、もはやその地下鉄を利用する者しか立ち寄らない。
いつも空いていて余裕があり、混雑しても他の店舗に比べれば少し忙しいくらいだ。
ここで働くには人によっては退屈で、時間の流れが遅く感じるとストレスに思う者も居るとは思う。
だが、アルハイゼンにとってはこの環境がとても心地よい。
その結果、三年間無理なくルーティンとして、このアルバイトを生活に組み込むことが出来たのだ。
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DONEゴッドエゴイズム本編。1章1。分割版登場人物
ビッツ 道具屋の少年 好奇心が強く退屈に弱い
チェイシー ビッツの弟 責任感と同じくらいには気が強い
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体・概念などとは一切関係がありません。
作者の趣味と好みと力業で制作されております。
ご注意ください。 4077
775
DOODLE高校一年生の仙越未満です。⚠️仙道さんに適当に遊んでいる女性がいます(説明だけで出てきません)
診断メーカー【あなたに書いてほしい物語】
ななこさんには「小さな嘘をついた」で始まり、「本当は知っていた」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば7ツイート(980字)以上でお願いします。
それは、クラゲだけが知っていた小さな嘘をついた。
ほんの出来心。
引き止めたくて出た、咄嗟の苦し紛れのそれ。
「事故物件?!」
作文用紙に走らせたシャーペンの先がボキリと折れた。夏休みも終盤を迎える八月下旬、越野が仙道の部屋で課題の読書感想文を終わらせるべく奮闘していた時だった。あらすじと結末部分しか読んでいない本の感想を捻り出すのは容易では無く、うんうん唸っている時にそういえばさぁ、とひどくのんきに仙道が話し始めた。
「うわ、ほんとだ…」
越野はスマホで事故物件を集めたサイトを開き、少し緊張しつつ住所を入力して検索をかけると見事にこのアパートが引っ掛かった。
「よく決めたな」
「母さんにも言われたよ」
田岡の熱心なアプローチのおかげで陵南へ進学を決めた仙道は、物件探しに父親と鎌倉へ訪れた。そこで案内された曰く付きのアパートは、築年数はそこそこ経っているがこの部屋だけはリフォーム仕立ての新築同然の内装で、しかも賃料は他の部屋に比べて驚きの格安物件だった。高校からも最寄り駅からも近く何より安い、おまけにリフォーム仕立てとくれば特段に断る理由は無かった。その場で諸々の契約書を交わし、東京へ帰る前に海岸沿いの定食屋で湘南名物のしらす丼を食べながら「掘り出し物件だったなぁ。母さんも喜ぶぞ」と笑っていた父だったが詳細を聞いて角を生やした母に雷を落とされていた。
1985ほんの出来心。
引き止めたくて出た、咄嗟の苦し紛れのそれ。
「事故物件?!」
作文用紙に走らせたシャーペンの先がボキリと折れた。夏休みも終盤を迎える八月下旬、越野が仙道の部屋で課題の読書感想文を終わらせるべく奮闘していた時だった。あらすじと結末部分しか読んでいない本の感想を捻り出すのは容易では無く、うんうん唸っている時にそういえばさぁ、とひどくのんきに仙道が話し始めた。
「うわ、ほんとだ…」
越野はスマホで事故物件を集めたサイトを開き、少し緊張しつつ住所を入力して検索をかけると見事にこのアパートが引っ掛かった。
「よく決めたな」
「母さんにも言われたよ」
田岡の熱心なアプローチのおかげで陵南へ進学を決めた仙道は、物件探しに父親と鎌倉へ訪れた。そこで案内された曰く付きのアパートは、築年数はそこそこ経っているがこの部屋だけはリフォーム仕立ての新築同然の内装で、しかも賃料は他の部屋に比べて驚きの格安物件だった。高校からも最寄り駅からも近く何より安い、おまけにリフォーム仕立てとくれば特段に断る理由は無かった。その場で諸々の契約書を交わし、東京へ帰る前に海岸沿いの定食屋で湘南名物のしらす丼を食べながら「掘り出し物件だったなぁ。母さんも喜ぶぞ」と笑っていた父だったが詳細を聞いて角を生やした母に雷を落とされていた。
highlyse-of-dtm
DONEゴッドエゴイズム本編。昔話登場人物
創造主 この惑星そのものであり観測者でもある。出自のせいかよく話が脱線する
破壊主 創造主によって生まれた削除の為の存在。何回目かのリセットを経てようやく話し合いが出来るようになってきた
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体・概念などとは一切関係がありません。
作者の趣味と好みと力業で制作されております。
ご注意ください。 2864
highlyse-of-dtm
DONEゴッドエゴイズム本編。序章。一括版。この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体・概念などとは一切関係がありません。
作者の趣味と好みと力業で制作されております。
ご注意ください。
登場人物
ビッツ 北の大陸にある小さな村の小さな道具屋の少年
A(エー) 奇妙な容姿をした男。かなり態度がデカい 6384
highlyse-of-dtm
DONEゴッドエゴイズム本編。序章2。分割版登場人物
ビッツ 北の大陸にある小さな村の小さな道具屋の少年
A(エー) 奇妙な容姿をした男。かなり態度がデカい
この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体・概念などとは一切関係がありません。
作者の趣味と好みと力業で制作されております。
ご注意ください。 2492
highlyse-of-dtm
DONEゴッドエゴイズム本編。序章。分割版。この物語はフィクションであり、実在の人物・組織・団体・概念などとは一切関係がありません。
作者の趣味と好みと力業で制作されております。
ご注意ください。
登場人物
ビッツ 北の大陸にある小さな村の小さな道具屋の少年
A(エー) 奇妙な容姿をした男。かなり態度がデカい 3889
hatsukasamidori
MOURNING2024年中に自分のためだけの花まる物語を作って同人誌にするぞ!という目標を掲げて練っていたプロットの没案供養です。ほんのり「死を覚悟する」描写があるので、そういう文章がしんどい方は閲覧をお控えください。 92waniwa2
DOODLE5月20日ぶちオンリーで頒布する水原祐太メインキャラ解釈マンガ『水原、荒野を目指す。』web公開版です。通販はwebオンリー開始からします。BOOTH通販ページはこちら!紙で欲しい方は入荷お知らせメールを受け取るボタンを押してね!紙版は加筆修正してます!
タイトロープ男その他の物語・水原、荒野を目指す(2冊組) https://koniwa.booth.pm/items/5546735 23
水面🦔(焼き蜜柑)
DONE㊗️ザレイズリコレクション1周年~~~!!!🎉🎉🎊🎊✨✨誠におめでとうございます...!!ザレイズオリジナルキャラクター達もですがリコレキャラももうほんと大好きで...これからも彼ら含めた物語楽しみにしております~!!☺️💞
かがり
DOODLEれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。特殊設定れめさめ。(医局にて。昼間)「めぼしい初動捜査の情報はなし……ってところだな」
叶がそう言うと、「遺憾だがそのようだな」と村雨も頷いた。叶も昨日は弥生の末日だったからか、ロクな人材残ってなかったな、と捜査班の遅さにため息が出た。
「……ここでこうして気を揉んでいても仕方ない、か。叶、出かけるぞ。腹が減った、やはり饅頭だけでは足りなかった」
「いいよ」
書類を元の場所に戻すと、ため息一つ。村雨は気分を変えるように言った。
「大通りの牛鍋屋に行く。あなた、肉は食べられるか?」
「まぁ、食べられるけど……?」
叶は見ていて疑問だった。村雨のこの細い体のどこに牛肉をがつがつ食べる胃があるのだろうと。そうじゃなければ、体の糖はすべて脳が消費してそれで活動している燃費が悪いことこの上ない構造と言われなければ、説明がつかない。普段が不眠不休で食事をちょっと一食二食抜いてしまっても通常運転の叶の体も、大概人が心配する燃費ではあったが。
1193叶がそう言うと、「遺憾だがそのようだな」と村雨も頷いた。叶も昨日は弥生の末日だったからか、ロクな人材残ってなかったな、と捜査班の遅さにため息が出た。
「……ここでこうして気を揉んでいても仕方ない、か。叶、出かけるぞ。腹が減った、やはり饅頭だけでは足りなかった」
「いいよ」
書類を元の場所に戻すと、ため息一つ。村雨は気分を変えるように言った。
「大通りの牛鍋屋に行く。あなた、肉は食べられるか?」
「まぁ、食べられるけど……?」
叶は見ていて疑問だった。村雨のこの細い体のどこに牛肉をがつがつ食べる胃があるのだろうと。そうじゃなければ、体の糖はすべて脳が消費してそれで活動している燃費が悪いことこの上ない構造と言われなければ、説明がつかない。普段が不眠不休で食事をちょっと一食二食抜いてしまっても通常運転の叶の体も、大概人が心配する燃費ではあったが。
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。特殊設定れめさめ。(探偵事務所を出て)「この後はどうする?」
真経津探偵事務所を出た後、叶が村雨に問いかけた。
「昨夜の検死を調べに戻る、そろそろ結果が出ているはずだ」
そう言って、先ほど、手みやげに渡すかと思われていた饅頭を昼飯代わりにもぐもぐと食べている。「あなたはどうする?」と饅頭の箱を叶に渡して言った。
「直接、司法解剖に行くわけじゃないからまずは吐かないだろうが、検死結果を見るだけで顔を青くして食欲を失くす者もいる。腹に何か物が入っても大丈夫か?」
叶は悠然と饅頭を一つ受け取って齧りながら言った。
「礼二君、オレを何だと思ってんの? 趣味でユミピコと野生の咎人狩って処刑したり自主的に見回りして悪戯する妖怪切り捨てて回ってる男だよ? それにそんな繊細な心配してくれんの?」
716真経津探偵事務所を出た後、叶が村雨に問いかけた。
「昨夜の検死を調べに戻る、そろそろ結果が出ているはずだ」
そう言って、先ほど、手みやげに渡すかと思われていた饅頭を昼飯代わりにもぐもぐと食べている。「あなたはどうする?」と饅頭の箱を叶に渡して言った。
「直接、司法解剖に行くわけじゃないからまずは吐かないだろうが、検死結果を見るだけで顔を青くして食欲を失くす者もいる。腹に何か物が入っても大丈夫か?」
叶は悠然と饅頭を一つ受け取って齧りながら言った。
「礼二君、オレを何だと思ってんの? 趣味でユミピコと野生の咎人狩って処刑したり自主的に見回りして悪戯する妖怪切り捨てて回ってる男だよ? それにそんな繊細な心配してくれんの?」
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。続き。クインテット初登場編。特殊設定れめさめ。クインテット初登場編。(朝、探偵事務所にて)朝の大通りは、人で賑わっている。どの店も開き、カフェは、論戦を交わす客が足を運び、商店街は客引きが商品を手に大声で接客している。村雨と叶はそんな大通りを少し歩くと一本外れ、静かな裏通りを通った。そこにある、二階建ての木造の建物。一階は『かんばやし』と暖簾が出ている甘味処で、朝の今は餡を炊くふわりと優しい香りが漂う。村雨はそこで饅頭を一箱買うとそれを手に外についている二階への階段を登った。二階には『捜し人、失せ物見つかります』の看板。何の建物だろうと叶が思っていると。コンコン。扉をノックして村雨が二階の扉を開けた。
がちゃ。
「あ! 村雨さー……あれ、叶さんもいる」
村雨が扉を開けると、ソファからちょうど立ち上がった洋装の男性が、二人の名を名指しして、首を傾げた。なんでこの二人がいるのが分からない。そんな顔だ。
2331がちゃ。
「あ! 村雨さー……あれ、叶さんもいる」
村雨が扉を開けると、ソファからちょうど立ち上がった洋装の男性が、二人の名を名指しして、首を傾げた。なんでこの二人がいるのが分からない。そんな顔だ。
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリパロ。架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。続き。シリアスは続かなかった。れめさめ。出会い(名前を知る)「……所属は」
「質問を質問で返すのは本来禁止だが、答えてやるよ。護衛部所属・叶黎明」
「……医局・外科専門。……村雨礼二」
「え」
ごん。
「いた……っ!?」
青年が不意に、全くの突然に村雨を押さえつけていた手が離れた。と、同時に引力の法則で頭は無防備に石の床に打ち付けられる。衝突の瞬間目に星が散った。ぶつけてから頭を両手で抱えて、患部を撫でる。あーこれ、コブが出るかもしれんな。ひりひりする頭で村雨は思う。青年はそれまでの余裕な態度が一変して「あああ、悪り……!!」と後頭部を撫でる村雨の手に重ねて、大きな手で、頭を撫でる手を足した。
「礼二……って……あの『村雨』……!?」
「……あのも何も、どの『村雨』だ、私は知らんぞ」
1190「質問を質問で返すのは本来禁止だが、答えてやるよ。護衛部所属・叶黎明」
「……医局・外科専門。……村雨礼二」
「え」
ごん。
「いた……っ!?」
青年が不意に、全くの突然に村雨を押さえつけていた手が離れた。と、同時に引力の法則で頭は無防備に石の床に打ち付けられる。衝突の瞬間目に星が散った。ぶつけてから頭を両手で抱えて、患部を撫でる。あーこれ、コブが出るかもしれんな。ひりひりする頭で村雨は思う。青年はそれまでの余裕な態度が一変して「あああ、悪り……!!」と後頭部を撫でる村雨の手に重ねて、大きな手で、頭を撫でる手を足した。
「礼二……って……あの『村雨』……!?」
「……あのも何も、どの『村雨』だ、私は知らんぞ」
かがり
PROGRESSれめさめ。大正風・妖怪ミステリ風味パロ。大正時代に似た雰囲気の架空都市・帝都で妖怪関連のいざこざを解決する軍組織・特務課に所属する憲兵れめと軍医さめさんの物語。
パロ設定れめさめ。出会い(深夜の神社、妖の往診後)「やぁ、良い夜だな、軍人さん」
見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」
1682見回りに来た憲兵か。村雨はそう判断して極力不自然にならないよう話しかけた。
「よぉ、良い夜だな、書生くん」
青年はそう言って、村雨の方に歩いていった。
「何をしていた?」
「……いや、桜が綺麗だったもので、遠回りして花見に」
「……でかい医者鞄を担いで、か?」
軍人の青年がくくっと声を落として俯いて笑う。
「……見習いでね。先生の所に、勉強をしに行ってその帰りだ」
「ふーん……」
話術なら村雨の方が一枚上だ、と思っていた。だが、青年は急に村雨の顔を見て、こんなことを言った。
「猫のしっぽは治してやったのかい、お医者様?」
「!!」
「おっと図星って顔だ。そうか。今日はここに集まっていたか。惜しかったなぁ……もう少し早ければ、殺せてたのに」
cornucopia_00
DOODLE⚠️山王ズが女子高校生化してます。新刊より一部抜粋です。
深津さんと松本さんの一筋縄ではいかない百合物語です。
全体のサンプルは表紙が仕上がったらXとpixivにアップ予定です。 8
miek0301kaEA
DONE安達清2024誕生祭タグ投稿二次創作。安達と黒沢がが一緒に生きる物語を、これからも見守りたいという思いを込めて✨️漫画キャラクタの枠をとっくに越えた安達は、ファンの1人である私にとっても無くてはならない存在です。安達が大好きです! 3
fujimura_k
MOURNING2023年12月発行『喫茶ツキシマ・4』月鯉転生現パロ。喫茶店マスターの月島と作家の鯉登の物語4巻目。
兄が訪ねてくることになって鯉が落ち着かなくなったり、月が腹を括ったり、商店街の面々がそんな二人をやきもきしながら見守ったりしている4巻目です。続きが6月に出ます。
喫茶ツキシマ 4ただ
あなたと居たいのです
何も無い
平穏な日々を
変わらない
ありきたりな毎日を
穏やかに
望むのは
それだけ
ただ
それだけなのです
***
『一緒に、暮らしませんか』と、月島が漸くそう言ってくれたのは、私が『喫茶ツキシマ』の二階で過ごすのが殆ど当たり前のようになってからのことだった。
実際、ほぼ住んでいるようなモノだったから、そうした話をするのも今更なのだろうと思っていた。だから、此方から何を確かめることもせずにいたのだけれども、改めてそう言われてみると、妙に身構えてしまって『いいのか?』などと、随分と意地の悪い物言いをしてしまった。声にしたその言葉で、自分が月島からの言葉が無いことに拗ねていたのだとも気付かされたが、つまらない言い方をして月島を酷く恐縮させてしまったことは後で大いに反省した。
42361あなたと居たいのです
何も無い
平穏な日々を
変わらない
ありきたりな毎日を
穏やかに
望むのは
それだけ
ただ
それだけなのです
***
『一緒に、暮らしませんか』と、月島が漸くそう言ってくれたのは、私が『喫茶ツキシマ』の二階で過ごすのが殆ど当たり前のようになってからのことだった。
実際、ほぼ住んでいるようなモノだったから、そうした話をするのも今更なのだろうと思っていた。だから、此方から何を確かめることもせずにいたのだけれども、改めてそう言われてみると、妙に身構えてしまって『いいのか?』などと、随分と意地の悪い物言いをしてしまった。声にしたその言葉で、自分が月島からの言葉が無いことに拗ねていたのだとも気付かされたが、つまらない言い方をして月島を酷く恐縮させてしまったことは後で大いに反省した。
fujimura_k
PAST2023年12月発行『喫茶ツキシマ・総集編』(番外編部分)月鯉転生現パロ。喫茶店マスターの月島と作家の鯉登の物語。総集編より番外編部分のみ。
喫茶ツキシマ 総集編(番外編)例えば
こんな穏やかな日々が
この先ずっと
ずっと
続いていくなんて
そんな事があるのでしょうか。
それを
願っても、いいのでしょうか。
***
図らずも『公衆の面前で』という派手なプロポーズをして以来、鯉登さんは殆ど俺の家で過ごすようになった。
前々から昼間は大抵店で過ごしてくれていたし、週の半分近くはうちに泊っては居たのだけれど、其れが週四日になり、五日になり、気付けば毎日毎晩鯉登さんがうちに居るのが当たり前のようになっている。
資料を取りに行くと言ってマンションに戻ることはあっても、鯉登さんは大抵夜にはうちに帰って来て、当然のように俺の隣で眠るようになった。
ごく稀に、鯉登さんのマンションで過ごすこともあるが、そういう時は店を閉めた後に俺が鯉登さんのマンションを訪ねて、そのまま泊っていくのが決まりごとのようになってしまった。一度、店を閉めるのが遅くなった時には、俺が訪ねて来なくて不安になったらしい鯉登さんから『未だ店を開けているのか』と連絡が来た事もある。
19591こんな穏やかな日々が
この先ずっと
ずっと
続いていくなんて
そんな事があるのでしょうか。
それを
願っても、いいのでしょうか。
***
図らずも『公衆の面前で』という派手なプロポーズをして以来、鯉登さんは殆ど俺の家で過ごすようになった。
前々から昼間は大抵店で過ごしてくれていたし、週の半分近くはうちに泊っては居たのだけれど、其れが週四日になり、五日になり、気付けば毎日毎晩鯉登さんがうちに居るのが当たり前のようになっている。
資料を取りに行くと言ってマンションに戻ることはあっても、鯉登さんは大抵夜にはうちに帰って来て、当然のように俺の隣で眠るようになった。
ごく稀に、鯉登さんのマンションで過ごすこともあるが、そういう時は店を閉めた後に俺が鯉登さんのマンションを訪ねて、そのまま泊っていくのが決まりごとのようになってしまった。一度、店を閉めるのが遅くなった時には、俺が訪ねて来なくて不安になったらしい鯉登さんから『未だ店を開けているのか』と連絡が来た事もある。
fujimura_k
DOODLE2023年12月発行『喫茶ツキシマ・総集編』(文字数制限につき1~3部分まで)月鯉転生現パロ。記憶なしで転生し、喫茶店マスターの月島と記憶ありで転生し、作家の鯉登の物語。現在1~3+番外編を含む総集編と、続編の4発行済み。6月に続きが出ます。
喫茶ツキシマ 総集編(1~3)まだ
間に合うでしょうか
私は
また
生きていけるでしょうか
あなたと
共に
***
『佐渡へ、帰ろうと思うんだ。』
俺を呼び出した親父が最初に告げたのはその一言だった。
『いい加減歳だし、田舎の爺さんと婆さんの墓も親戚にまかせっぱなしだからな。そろそろ、ちゃんとしてやらなきゃと思ってな。』
続いた親父の言葉は尤もに思えた。そうなれば、長年、商店街の片隅で細々と営業を続けてきた喫茶店は畳むことになるだろう。それを寂しく思ったが、止めることはしなかった。そして俺は、その後その事を少しだけ後悔した。店を畳むと決めた両親が『常連さんに申し訳ないから、お前が店を継いでくれないか?』と言い出したからだ。今から十年程前の事だ。
83981間に合うでしょうか
私は
また
生きていけるでしょうか
あなたと
共に
***
『佐渡へ、帰ろうと思うんだ。』
俺を呼び出した親父が最初に告げたのはその一言だった。
『いい加減歳だし、田舎の爺さんと婆さんの墓も親戚にまかせっぱなしだからな。そろそろ、ちゃんとしてやらなきゃと思ってな。』
続いた親父の言葉は尤もに思えた。そうなれば、長年、商店街の片隅で細々と営業を続けてきた喫茶店は畳むことになるだろう。それを寂しく思ったが、止めることはしなかった。そして俺は、その後その事を少しだけ後悔した。店を畳むと決めた両親が『常連さんに申し訳ないから、お前が店を継いでくれないか?』と言い出したからだ。今から十年程前の事だ。