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    特定

    melisieFF14

    DONEレオくん、オギくんとの出会いと、メリジ(自機うさお)が特定の人物の前でだけ煙草を吸う姿を見せるようになったお話。
    三戸=感覚を司る三つの戸口。すなわち目、耳、口。
    三戸の冒険者己の長年の相棒たる刀を腰に下げ、今日も今日とてヴィエラ族の青年は師から受け継いだ名と煙管を胸に神々に愛された地──エオルゼアで生きている。


    ヴィエラ族の青年、メリジにとって生きるということは自由である。
    元々冒険者稼業に足を踏み入れた理由も、幼い頃に養母兼師匠から聞かされていた夢物語の影響が大きく、煙管と共に名を託されてから真っ先に世界を見ようと決意したくらいだ。冒険者となって十年以上、様々な場所に滞在しては様々な人や土地と関わってきたがそれでも飽きることはなく。むしろまだ見ぬ世界が多すぎるくらいで追いつかないほどだ。
    そうして今日も何か仕事はないかと探しに来ていたメリジがウルダハのクイックサンドで見つけたのが、貿易を終えてクガネへ卸す荷を積んだ東アルデナード商会らの護衛依頼だった。どうやら経由地であるリムサロミンサへと向かう為に西ザナラーンにあるベスパーベイまでの護衛を必要としているようで、ウルダハにて貴重な品を入手したこともあって護衛を雇いたいらしい。
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    Stjerne31

    DOODLEアサ←フラ前提メシウマコンビ。ほとんどメシウマコンビだけど、ちゃんとアサフラです。イタちゃんに夢を見過ぎでいる、かも。
    特定の宗教に関する描写がありますが、描写以上の意味はありません。
    ミゼリコルディア「……今何時?」
    緩い独り言がイタリアの口をつく。目を開くと、薄暗く狭い個室の中だった。なんだっけ、と一瞬考えて思い出す。
    今日は急遽フランスが昼過ぎにヴェネチアに遊びに行くことになっていた。ほぼアポなしみたいなものだが、元々アポなしで人の家に来襲することが多いイタリアは全く気にしていなかった。一緒に住む兄に伝えると合流できたらするとのことだった。6割ぐらいの確率で合流しそうだなと、イタリアは思ったものだ。
    昼過ぎに来るということは昼ごはんはどうするのだろうか。せっかくなら一緒に食べたい。じゃあそれまで腹ごなしに12時ぐらいまで寝て、起きたら適当にフランスを迎えに行こうとイタリアは考えていた。
    しかしイタリアの計画は、突然家にやってきた馴染みの神父によって頓挫した。どうせ暇しているんでしょう、掃除を手伝ってください、と言った彼は問答無用でイタリアを街の小さな教会へと連れてきた。小さいとはいえ、ゴシック建築の立派なものだ。あまりにも歴史的な建築物が多いこの街でひっそりと埋もれている教会だが、地元住民に愛されている場所だ。当然、ヴェネチアを含んだ北イタリアの化身たるイタリアもといヴェネチアーノだって、この場所は好きだ。予定が合えばミサにだって参加している。
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