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    ryuhi_k

    @ryuhi_k

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    ryuhi_k

    DONE「一人残らないと先に進めないダンジョンって何なんですか?!」シリーズ番外編。
    前回「制限ダンジョン(※制限内容にはパーティ差があります)」直後の話。
    置いてかれF小話:制限ダンジョン(※以下略)攻略後の一幕「ではこれ、報告書です」

    クリスタルが差し出した書類を受け取ったギルドの受付は、その背後を見て眉をひそめた。

    「勝手に増員したんダスか?」
    「ああ、いえ、これはそういう訳ではなく……。ほら、ここの、これ」
    「……あー。アンタらも毎回凄い攻略するダスねえ……」

    クリスタルが指した報告書と背後を見比べて、受付は呆れたような感心したような声を上げた。
    何故受付が眉をひそめたのか、それは冒険者パーティには様々な制限があるからである。制限なく冒険者の自由意志のみでパーティを形成させると、場合によっては国家を凌ぐ武力を持つ可能性がある。それを防ぎ、冒険者という無法者達を統制する為にほぼ全ての国家で運用されているのがギルド規則であった。その一つに、パーティ人数がある。無制限にして軍隊規模にされてはたまったものではない、ということだ。勿論そんな事が出来るのなら冒険者になぞなってはいないのだろうが、予防線は張っておくに越したことはない。自由の象徴のようなイメージのある冒険者であるが、実際はこんなものである。
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    ryuhi_k

    DONEべったー掲載「星を呑んだ」シリーズ本編外の一コマ
    弐の後の話

    前話「星呑み小話:知らぬは当人のみ」→https://poipiku.com/315554/6518714.html
    後話「星を呑んだ 参」→https://privatter.net/p/7541547
    星呑み小話:それは海の味がする胃が重い。溜息も何度ついたか覚えていない。それでも、足を止めたり、踵を返す選択肢はない。なんとも面倒くさいな、とどこか冷静に[[rb:伊呂波 > いろは]]は自嘲する。
    世話になっていた[[rb:旋葎 > せんり]]達の元を後にして半日程、ようやく風に潮の香りがするようになってきた。ほんの少しだが、それで身体が軽くなる。
    結局、海の側で生きるしか出来ない身なのだろう、と伊呂波は思う。そこからまた暫く道を行き、視界の半分程が海となった頃に行きとは違う堂の中へと入った。




    『――伊呂波、伊呂波、お帰りなさい』
    「!?」

    堂から屋敷へと場所が移った、と認識するより早く、伊呂波の身体を強く抱きしめた者がいた。[[rb:鯨湦 > けいしょう]]――伊呂波が名を与えた、あの鯨である。腐った巨体ではなく、今は[[rb:楓星 > ふうせい]]と同じく人の姿をとっている。だが、楓星とは違い、お世辞にも若くはなく、伊呂波とは親子程の差がある見目だ。あやかしが己のみの人の形をとるのは、ただ化けるのとは違うらしい。鯨湦本人も「もっと若い姿の方が良かった」と零していたので、望んでこの姿となった訳ではないようだ。
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