番長
まもり
DONE長官が一番長官している回だと思います。散兵様の憂い塵歌壺内のベッドの上。
体調を崩したスカラマシュとの邂逅から一週間が経過した。稲妻に戻ってきた私は、雷電将軍と一悶着あったり抵抗軍と交流したりとなかなかに濃厚な日常を送っている。
(早く空に逢いたいなぁ……)
稲妻で出会った仲間たちのお陰で孤独は感じずに済んでいるが、心のどこかに寂しさがあるのは否定できない。期待とは裏腹に兄の手掛かりを掴めず焦る気持ちもあってちっとも落ち着かなかった。
ころんと寝返りをうち、悶々と考える。
(これ以上、何事もなければいいんだけど……)
ぼーっと天井を見つめ、無駄に時間が過ぎていく。
眠気に襲われたところで頬をベチッと叩き起き上がった。
(だめだ、何かしよう)
こうしている間にも空がもっと遠くへ行ってしまう気がする。なんでもいいから行動しなければ。しかし、
7845体調を崩したスカラマシュとの邂逅から一週間が経過した。稲妻に戻ってきた私は、雷電将軍と一悶着あったり抵抗軍と交流したりとなかなかに濃厚な日常を送っている。
(早く空に逢いたいなぁ……)
稲妻で出会った仲間たちのお陰で孤独は感じずに済んでいるが、心のどこかに寂しさがあるのは否定できない。期待とは裏腹に兄の手掛かりを掴めず焦る気持ちもあってちっとも落ち着かなかった。
ころんと寝返りをうち、悶々と考える。
(これ以上、何事もなければいいんだけど……)
ぼーっと天井を見つめ、無駄に時間が過ぎていく。
眠気に襲われたところで頬をベチッと叩き起き上がった。
(だめだ、何かしよう)
こうしている間にも空がもっと遠くへ行ってしまう気がする。なんでもいいから行動しなければ。しかし、
kydrkntzm00
DONEちょっとネジが外れてるタイプの大学生ルームシェア主花7。この作品は全年齢描写ですが、シリーズにR-18相当の描写があります。女子勢(特にりせ)→番長要素あり。ポイピクではたぶん完結? そのうちpixivに全体をまとめて加筆修正して(もう1話足して?)載せる予定。 8021111strokes111
DONEkaraka_mayoさんのイラストを拝見して思いついた話です。15_16 (本編最終話)12/18こくほこ合わせで同人誌にします。16話は同人誌用の書き下ろし「シルヴァンの一番長い日」です
15. クロードの氏族名が書かれた身分証明書の効果は絶大でパルミラの王都を出発し二週間ほどでローレンツはスレンへ到着することができた。港の結氷は終わったことになっているがやはり定期的にアグネアの矢で溶かしたり砕いたりする必要があると聞いた。スレンの者からすれば暖かな春はもう始まっているのかもしれないがパルミラから北上してきた身には寒さが堪える。パルミラの王都では奇異な目で見られた襟巻きと分厚い外套が役に立っていた。息が白くなることなどフォドラでは珍しくなかったのにやたら注目してしまう。
スレンの税関ではもうクロードの威光は意味を成さなかった。餞別にもらった腕輪を差し出せば待たずに済んだかもしれないがそれでいい。入国を待つ人々の列に混ざりフォドラ商人がすぐに見つかるよう祈った。彼らならフォドラ大使館の場所を知っている。次、と言う声がしたので身分証明書と王都のスレン大使館で発行された査証を差し出した。この手続きが終わればローレンツは数年ぶりにローレンツ=ヘルマン=グロスタールに戻ることができる。
8571スレンの税関ではもうクロードの威光は意味を成さなかった。餞別にもらった腕輪を差し出せば待たずに済んだかもしれないがそれでいい。入国を待つ人々の列に混ざりフォドラ商人がすぐに見つかるよう祈った。彼らならフォドラ大使館の場所を知っている。次、と言う声がしたので身分証明書と王都のスレン大使館で発行された査証を差し出した。この手続きが終わればローレンツは数年ぶりにローレンツ=ヘルマン=グロスタールに戻ることができる。
amayumu3
DOODLEお風呂ジェイアズ。(構図お借りしました)人魚だから夏場はキンキンに冷えた水風呂入ってそうでひっつきながら長風呂しててものぼせたりしないはず。一緒にお風呂入る時はイチャつくより今後の経営戦略の話してそうだけど必然的に将来のことを話すことになるから卒業後の同棲の約束とかしてそう。ちなみにベタ塗りの段階までキャンバス反転しててジェイドがフロイドになってた・・3人の中ではフロイドが一番長風呂そう。ににー
MOURNING既刊『ぬくもりという名のケモノ道』で締切がヤバすぎて下書きまでやって泣く泣くカットした主+りせの部分です。セフレ未満の主花(番長自覚済、陽介無自覚)、文化祭後の天城屋旅館。
うちのりせちゃんはかなり番長贔屓です。 6
いずみのかな
DONEパトレイバー ごとしの この冬の「一番長い日」からもうすぐ半年。紫陽花 東京地検から外に出たとき、空は薄鈍とも薄墨ともつかない色に染まっていた。泣き出すまで間もなさそうだ。
行儀が悪いと解っていながらも、しのぶは小さく舌打ちした。失敗した。今日は終業までならなんとか持つだろう、となんの根拠もなく思い込んで、今朝出勤時に傘を持って出なかったのだ。二課まで戻れば置き傘があるが、果たしてそれまで雨雲が待ってくれるかどうか。
見上げた霞ヶ関の空は、官公庁の高層ビルに囲まれてひどく窮屈そうだった。横手には、暗い煉瓦色をした農水省のビルの壁が見える。目の前に見える国道一号線には車が溢れていたが、そのエンジン音はここまでは響いてこなかった。
これからすぐに二課へと帰るなら、地下道から丸の内線に乗り、JRの駅に出ればいい。しかし、しのぶはこのあと警視庁に立ち寄り、その足で警察庁に出向き、最後に文部省にてちょっとした用事を済ませて、ようやく二課棟へと帰還することになっていた。この中でも曲者なのが文部省で、他の場所は営団地下鉄霞ヶ関駅で繋がっているというのに、このブロックだけは銀座線虎ノ門駅が最寄なのだ。だから、地下道を使っての移動に限界がある。どうしても地上を歩いていかなければならず、いざとなったら雨に濡れることも覚悟しなければならないだろう。
14076行儀が悪いと解っていながらも、しのぶは小さく舌打ちした。失敗した。今日は終業までならなんとか持つだろう、となんの根拠もなく思い込んで、今朝出勤時に傘を持って出なかったのだ。二課まで戻れば置き傘があるが、果たしてそれまで雨雲が待ってくれるかどうか。
見上げた霞ヶ関の空は、官公庁の高層ビルに囲まれてひどく窮屈そうだった。横手には、暗い煉瓦色をした農水省のビルの壁が見える。目の前に見える国道一号線には車が溢れていたが、そのエンジン音はここまでは響いてこなかった。
これからすぐに二課へと帰るなら、地下道から丸の内線に乗り、JRの駅に出ればいい。しかし、しのぶはこのあと警視庁に立ち寄り、その足で警察庁に出向き、最後に文部省にてちょっとした用事を済ませて、ようやく二課棟へと帰還することになっていた。この中でも曲者なのが文部省で、他の場所は営団地下鉄霞ヶ関駅で繋がっているというのに、このブロックだけは銀座線虎ノ門駅が最寄なのだ。だから、地下道を使っての移動に限界がある。どうしても地上を歩いていかなければならず、いざとなったら雨に濡れることも覚悟しなければならないだろう。