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    癒し

    shili_41

    DONE誰も待ってないとは思うけど、マジで遅くなってしまって今更過ぎるし、申し訳なさすぎるしのオンパレードぽ誕最終回(福乱)
    終わらせない小説ほど嫌いなものは無いので自身を叱咤して書いたら長くなるわ長くなるわ……。
    死ぬほど忙しい仕事と体調不良とかを経てちょくちょく書いてたんですけどめちゃくちゃ楽しかったです。これだけが日々の癒し……。
    ぽぽ誕2023【夜】 福沢は探偵社にて社員総出で祝われ満足そうに笑って送り出された乱歩と共に帰路につく。


    「……満足か?」

    「まあね〜〜〜〜!!」

    「そうか……」


     浮ついた気持ちを隠そうとせず前を軽快に歩く乱歩の姿を見て福沢はほっとした。今朝の言葉を到底聞き流す事等出来ないが、今は幸福な乱歩を見ていたい。何と云っても今日は乱歩の誕生日なのだから。


    「それでさあ与謝野さんは相変わらず料理が上手でね、作って貰った林檎パイはそれはもう美味しかったんだあ! 与謝野さんをお嫁さんに出来る人は幸せだねえ〜。でも、そんじょそこらの男じゃ絶対駄目! だよねっ社長!」


     福沢の心中を気にしない乱歩は、隣で座右の銘に相応しい喋りを披露している。其れに関しては何時も通りなので、さして気に留めず。然し、何時しか福沢は此れが無いと、物寂しささえ感じる身体になっていたのだ。
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    たきぎ

    DOODLE※ネタバレ注意※
    本編52話より。

    台詞書かないのが敢えてそれっぽいかなと思いつつ、以下に少し蛇足文。

    彼にしかできないから嗜めて欲しいんだ。
    でも彼にしかできないからその思いを理解して肯定して欲しいんだ。
    なので今はその思いを飲み込んで。


    ↓以下蛇足




    駆け寄った先には先程まで自身も癒されていた薄くも外と中を完全に隔離するバリア。
    そっと触れるもジジッと震動しそれ以上干渉することは適わない。
    それをもどかしく感じながらも、それだけ今のこの人の安全が保証されるとなるとただただ感謝しかない。
    それを行ってくれた彼女は今はいない。
    あのそうそうの手によって屠られた。
    彼女は此処にいる皆の恩人だ、そして今はヨミ君と賽河君がそうそうと対峙している。
    そうそうを倒す術を再び成す為にも私も行かねば。
    先程、混濁しそうになる意識の中にも鮮烈に焼き付いている光景。
    皮肉にもそうそうの手によって防がれたその光景はスローモーションのように見えた。
    身動きならない身体で叫びたかった。
    炎上し叩きつけられ力無く横たわる姿に這ってでも近付きたかった。
    刑吏であるが故にそこまでされてもそれで命尽きることはないと知っていても。
    言いたいこと、沢山あるんですよ…先輩。
    今はバリアに護られ、此方からは顔は確認できないが外れた面と癒しの効果か休眠効果か傷も治っていっているように見えて安堵する。
    今はゆっくり休んでいてください。
    皆無事ですから、賽河君も無事ですから、安心してください。必ず奴を倒して戻ってきます。
    先輩は一人で頑張りすぎなんです……この際楽しい夢でも見ていてください。その間に皆で終わらせてきます。
    先輩がずっと苦しんで来られて、何を恐れていたかを知っている。だから私だけは決して責めませんよ。
    だから、……あとでお帰りなさいと言わせて下さい。
    行ってきます。
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