童しの
zakuron97
DONEサンタしのぶちゃんが可愛すぎて書いたお話です。しのぶサンタの誤算今宵はという響きが似合うクリスマス。しのぶは今世、伝説ともいわれたサンタクロースとして責務を全うしてる。と言っても年に一度しかないので、女子高生とサンタの二足の草鞋である。アルバイト?いや、無報酬だから。
「メリークリスマス」
すやすやと寝息を立てる子供達に囁きながら枕元にピンクやブルーで彩られたプレゼントを置いていく。どうやら今日はここでお泊まり会みたいだ。子供たちが1箇所に集まってくれるのは配達する上で大変助かることこの上ない。真っ赤な衣装にはミスマッチはこの寺の本堂を見渡す。ここのお陰で予定より早めに仕事を終えることができた。自分も早く帰って下拵えしておいたローストチキンを焼くとしよう。考えたら急激に空腹感がやってきた気がする。空の袋を抱えて真っ赤でふちに雪を象ったケープを勢いよく翻し壁を通過する。
3272「メリークリスマス」
すやすやと寝息を立てる子供達に囁きながら枕元にピンクやブルーで彩られたプレゼントを置いていく。どうやら今日はここでお泊まり会みたいだ。子供たちが1箇所に集まってくれるのは配達する上で大変助かることこの上ない。真っ赤な衣装にはミスマッチはこの寺の本堂を見渡す。ここのお陰で予定より早めに仕事を終えることができた。自分も早く帰って下拵えしておいたローストチキンを焼くとしよう。考えたら急激に空腹感がやってきた気がする。空の袋を抱えて真っ赤でふちに雪を象ったケープを勢いよく翻し壁を通過する。
zakuron97
DONE前回アップした。クリスマスの話の続きがやっと書きおわったのですが、時期が間に合ってないのでオンリーに便乗しました💦ちょい、煉蜜表現があります。
しのぶサンタは時間外労働を回避したい。受験なんてただの通過に過ぎない。
然るべき勉学に励んでいればそう難しいものではないと思っている。
小さな明かりだけを頼りに英文の綴りをノートに書き連ね、ピリオドまでしっかり書き終えれば、右手への重労働も終わりを迎える。
「んーーーっ」
丸め過ぎた背中を伸ばす為に腕を上げ背中を逸らし大きく息を吐いた。時計に目をやると12時を越える手前だ。
そういえば、まだお風呂に入っていない。12月の寒さに肌を晒す億劫さで一瞬、朝に入ろうかと思うが低血圧の自分にはその方がハードルが高いとも思った。
睡魔がヒタヒタと近寄るのを感じながら両手を使って立ち上がる。いつも朝が早い姉妹に最新の注意を払いながらお風呂場へ向かう。
最近、浴室を改装され温風機能を追加した。いつもは身震いが治まらず、気の引けた冬の入浴は快適になり、この時間が楽しみにもなった。
21232然るべき勉学に励んでいればそう難しいものではないと思っている。
小さな明かりだけを頼りに英文の綴りをノートに書き連ね、ピリオドまでしっかり書き終えれば、右手への重労働も終わりを迎える。
「んーーーっ」
丸め過ぎた背中を伸ばす為に腕を上げ背中を逸らし大きく息を吐いた。時計に目をやると12時を越える手前だ。
そういえば、まだお風呂に入っていない。12月の寒さに肌を晒す億劫さで一瞬、朝に入ろうかと思うが低血圧の自分にはその方がハードルが高いとも思った。
睡魔がヒタヒタと近寄るのを感じながら両手を使って立ち上がる。いつも朝が早い姉妹に最新の注意を払いながらお風呂場へ向かう。
最近、浴室を改装され温風機能を追加した。いつもは身震いが治まらず、気の引けた冬の入浴は快適になり、この時間が楽しみにもなった。
これはタトエ
DONE【小説の漫画化】『地獄の鬼ごっこ』(R18童しの)原作:まつゆう様(@futarimatuyuu) 作画:是葉タトエまつゆう様の御本『君と最初で最後の人生』の中の小説『地獄の鬼ごっこ』95P~97Pを漫画にしました。まつゆう様の御本の通販はこちらです。https://futari1886.booth.pm/items/2402935 4
市道いを
DOODLE童しの前触れもなしに、酸鼻を極めるその記憶はしのぶの頭に駆け巡っていった。十八年分の記憶はただの少女のカラダにはとてもついていけるものではなく、顔色も悪く立ち止まる。阿鼻地獄の記憶に最後落とし込まれたものは、前世で人生をかけて憎んだ、今この瞬間目の前で心配そうにしのぶの様子を伺う虹の瞳を持った男の顔と、体温と、声。しのぶは大変困惑した。だって、私、この男と将来の愛を誓ったんだもの。
下さい
zennnezu
TRAINING『待ってた』童しの注意
地雷の方はブラウザバックを!!!!!────────どういう訳か鬼のままこの世界に蘇った俺は、かつて恋した遥か未来の君に出逢った。
そして君と恋をした。記憶なんて薄らぐ程に。何世代も先の君と何度も愛を確かめあった。
そして俺たちは結婚することになった。
純白のドレスに身を包む君、太陽の光の中で微笑む君、藤の花の束を抱えて俺を呼ぶ君。
「童磨さん。こっちへ来てください」
俺は君の声に誘われるまま、太陽の下へ、飛び出した。そして君に、
...倒れ込むように、抱きついた。君は抱きとめるように俺の頭を抱え込む。しまった、太陽の下に出てしまった。
全身が焼けるように痛む。体が溶けだすかのような感覚に襲われる。
ああ、俺また死ぬんだ。
君にまた、俺は殺されるのか。
ふと、声が聞こえた。君の声だ。
「この時を、待ってたわ。」
冷たい、冷たい声だった。心の底から、俺を敵視している声。それが、すごく嬉しかった。
────しのぶ、俺の事覚えていてくれたんだね
今世でも俺はまた、君に殺された。きっと来世も、その次も。 449