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    謝罪

    MiX_Rr2274

    CAN’T MAKEますさんのイラストからみょーんって広げた廉造くんが独白する系燐廉解釈小説です。物語というよりこういう解釈だよっていう…このシーンの心の内はこれなんじゃね?という解釈という名沢山の枝分かれした分岐のうちの1つの話をしています。一応いつも書いているものとは違うやつ…多分…難しすぎた。大謝罪土下座
    ますさんイラストから得たやつ坊が言うサタンを倒すという夢を、漠然と聞いていた。バカにする訳でもなく単語を耳に入れているだけ。ただ、何故そんなにもこの場に執着するんだろうと疑問には思ったが、自分の中で答えが出なかったので諦めた。
    正十字学園に入学してすぐ、同じ塾生の奥村燐が坊と同じ夢を公言した。立場上、塾生の個人情報を少し頭に入れていたので彼の正体を知っている。その上で俺はへぇ親を殺したいんだ、と受け取った。
    俺は親を殺したいと思ったことがない。だから面白いなと、なんでそういった考えになったのだろうと不思議で、友達になってみようと近付いた。
    奥村くんは明るい人間だった。家族を大切にする彼は友人も大切にする人間で、きっとサタンなんかを親に持たなければもっと普通の楽しい人生を送っていたのだろう。そこであぁ生まれてこの方迷惑を被っているから殺したいのかと妙に腑に落ちた。
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    cal

    SPUR ME【謝罪の極み】ワンライ叶わず
    ま、まにあいませんでした
    monthly龍千_11月 ペルセウスは北米に到着した。降り立ったエリアに特設のキャンプサイトを設置し、俺たちのアジトが出来上がるまでものの数時間。オンスケジュールの航海もサバイバル然とした生き方も、経験を会得した海の民たちにはすっかり手慣れたものだ。そのバイタリティとタフネスをもって住環境が整えられ、そうして着実にロードマップの駒を進めているところだった。
    「龍水様の具合に違和感があります。ちょっと席を外させていただきます」
    「?」
     昼時のこと。食事の準備にシュトーレンを手にしたフランソワが徐にこんなことを呟いた。龍水の体調が悪いらしい。フランソワは言わずもがな対龍水限定の臨床心理士であり、かかりつけ医であり、親かそれ以上のエスパーじみた千里眼を持つのだ。だから疑う余地なく俺もそれが気に留まって、持ち出し用のミニ窯をいじくっていた手を止めて視線をあげた。航海を短いスケジュールでの強行突破したのだ、無理をさせた自覚はある。いくら自己管理の鬼と言えど少しは堪えたに違いない。例えば心因性の眩暈とか、胃腸の調子とか、整体的な筋骨の不具合とか。はたまた自律神経系の疾患だって、龍水がどれを患っていても責められる立場ではないのだ。そうだとして、薬の存在。心身のリラックスのためのマッサージのエトセトラがさて間に合うだろうか。そんな調子で俺なりに相当な心配を過らせながら見渡して、すると十数百メートル先のところにあいつは居た。いつもの身なりでしゃんと立ち、司と何か喋っている。
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