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    謝罪

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    MOURNINGIFにIFを重ねる話。の、番外編。
    鬼殺隊IFの狛治さん&完全に鬼の始祖の手駒になる前に呪いを自力で解除した猗窩座殿のおはなし。鬼殺隊IFにする為に時系列が変わっているところがありますが、『ほーん、こんな妄想もあるんだなー』程度に受け取ってください。
     また、創作キャラクターも混ざってます。許して(謝罪の意)
    【番外: 上弦の参】 下弦の壱、魘夢との激しい戦闘が終わるも、無限列車は横転。乗客たちはその激しい衝撃に振り回され、外にいた炭治郎と伊之助は遠心力で吹き飛ばされていた。しかし、流石は鬼殺隊士。常中をうまく使って止血を試みている。炎柱、煉獄杏寿郎の指示もあってどうにか腹部の止血に成功した。後は乗客たちを避難させ、朝を迎えるのみ。



     ────しかし、それは突如として現れた。
     急降下してきただとか、悠長に歩いてきたとかではない。音を出さずに、まるで最初からそこに居たかのように“それ”は大地から顔を出し、姿を現した。その存在が表に出た途端、この場にいる鬼殺隊士たちは悪寒を感じ取る。

     五つに割れた長髪は毛先にかけて、それぞれ黒・白・紅・土色・黄銅色と色分けされていた。月光に照らされているせいなのか鉄の様な光沢を放ち、比較的異形さが見られない目元には閉じた瞼を複数持つ。剣術道場の師範を思わせる袴姿、襷をかけており腕が見えるが、その両腕には炎の刺青がされてあった。そして銀色の双眼には文字が刻まれている。その文字は、
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    みちとせ🍑

    DONEしゃもさんのお誕生日祝い いつもありがとうございます𝑳𝑶𝑽𝑬
    龍狐AU忘羨の絵とても好きなのでそれの三次創作詰めみたいな何かです🌟
    今→回想→今、的な流れの場面飛び飛び
    お誕生日……お誕生日!?となり帰宅後に慌てて書きました誤字脱字謝罪……
    此処にいる理由「あ~……流石に、しくじったかな」

    洞穴の奥深く──洞穴というにはもう、原型を留め切れていないその場所で、彼はひとり呟いた。山の地脈に溜まっていた水が崩落の影響で染みだしているのか、不規則な水音が何処からか聞こえてくる。ぽたぽたと鳴り止まないそれが精神すらも蝕んでいくようで、ぶるりと身体を震わせた。濡れそぼった衣のせいで身体をいくら縮こまらせても寒い。寒くて、寒くて、本当に自分はひとりなのだと実感させられる。

    九つの尾を持つ彼の名前は、魏無羨。
    夷陵の山の奥深くで人々から後ろ指を指されながら暮らしていた彼は今朝、山の地鳴りで跳び起きた。連日の雨で緩んだ土盤が震動し、脆くなった箇所から次々に土砂が崩れ落ちていく。不味いことになると悟った魏無羨は住処を飛び出すなり麓の村近くまで駆けだして──今にも村に襲い掛かろうとしていた大量の土砂を自らの力で何とか食い止めたのだ。
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    wtiaiiaio

    DONE購買の話その6。王子・当真・水上のパン屋紀行。和気あいあいな3人。宿題に取り組む当真に奇跡が起きる──? またまたしんみり。ボーダーと弁当と家族関係・水上の過去などやっぱり捏造多数。王子→当真の呼び方も捏造しています。

    次回は3-Cに謝罪する水上と漆間関係を書く予定です。よろしくお願いします~。
    六月のパン食い競争 その6店の名は「獲物がかからないなら、こちらから狩りに行こうじゃないか」

     放課後、王子の発案で購買運営元のパン屋へおもむくことになった。学校で春巻きパンが買えないなら店まで行って買えばいい。そういうことである。
     宿題を教わりたいという当真を昇降口で拾い、自転車をこぐこと20分。飲食店街から続く道を一本曲がった先に、その店はある。
     点在するアイボリーの家々に混じってたたずむ、薄茶色の二階建て。店舗兼住宅と思われるそれは、どちらかといえば一般住宅に似たデザインだ。入り口横には『焼きたて』ののぼり旗が立っており、手前の小さなブラックボードにはパンとコーヒーの絵が描いてある。

     それにしても、商売をするにはいささか主張が乏しいのではないか。要は地味、それが商いの町で育った水上の感想だった。だが、周囲の建物と調和した淡いレンガの壁を見つめていると、昼に見た女性店員のおだやかな笑顔を思い出す。これはこれであの人らしい店やなと、水上は考え直した。
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    鶏はつ

    INFO昨年9月のWebイベントにてBOOTH様で予約販売しておりました槍弓本「やはり野におけ蓮華草」の発送遅延についての謝罪文になります。購入者様の期待を裏切る等愚行の数々、到底許される行為ではありません。誠に申し訳ございませんでした。
    【BOOTH】予約販売槍弓本「やはり野におけ蓮華草」についての謝罪この度は、槍弓本「やはり野におけ蓮華草」をご購入頂きました皆様には、貴重なお時間と財産、御好意を頂戴しましたのにも関わらず、私の異常なまでの過度な自惚れから関係各位に多大なる心労をおかけした事深く反省しております。誠に申し訳ございませんでした。
    私が犯しました過ちについては以下の通りです。

    ・5月10日まで初回の発注すら行っていなかった
    ・遅延を隠すため、手違いが発生したかのように偽った
    ・遅延がBOOTH様のせいであるかのように、架空の遣り取りを作り上げた

    上記の通り、この度の事は私が遅延を隠す為に全てひとりで考え、行ったことで、印刷所様、BOOTH様には一切の落ち度はございません。
    これらの一連の騒動について、本をご購入下さった方、関係各位に多大なるご迷惑をお掛けしたこと、心よりお詫び申し上げます。全て私の不徳の致すところです。
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    MOURNINGIFにIFを重ねる話。の、7話目後編。
    鬼殺隊IFの狛治さん&完全に鬼の始祖の手駒になる前に呪いを自力で解除した猗窩座殿のおはなし。鬼殺隊IFにする為に時系列が変わっているところがありますが、『ほーん、こんな妄想もあるんだなー』程度に受け取ってください。
     また、創作キャラクターも混ざってます。許して(謝罪の意)
    鬼を連れた隊士 〜和解〜 善逸の体がほぼ元に戻ってきた頃合いに、機能回復訓練に参加してもらうことになった。寝たきりで硬くなっているであろう体をほぐすのと、反射訓練、そして全身訓練。ここから先はアオイたち少女の管轄なので、狛治は三人が訓練に向かっていている間、空いている布団を洗濯して替えの布団を用意する。
     3人分の布団を交換し終えた頃、外で善逸の怒号がここまで響いてきた。おーおー、元気そうで何よりだが、他にも患者がいることを忘れては居ないだろうか?そして邪な考えがすぎるぞ、と思わずツッコミを入れた。アイツ殴られないかな。
     (アオイたちが)心配になってきたので道場に顔を出してみると、そこには嬉々としてきよに体を伸ばされている善逸、反射訓練にてアオイに薬湯を掛けて勝つ伊之助、未だ勝ち星を上げられておらずにずぶ濡れの炭治郎の姿があった。
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    MOURNINGIFにIFを重ねる話。の、7話目中編。
    鬼殺隊IFの狛治さん&完全に鬼の始祖の手駒になる前に呪いを自力で解除した猗窩座殿のおはなし。鬼殺隊IFにする為に時系列が変わっているところがありますが、『ほーん、こんな妄想もあるんだなー』程度に受け取ってください。
     また、創作キャラクターも混ざってます。許して(謝罪の意)
    鬼を連れた隊士 〜証明〜「お早う、皆。今日はとても良い天気だね。空は青いのかな?」

     その男の顔は、まるで火傷痕の様な傷を負っていた。何らかの病気を患っているのかもしれない。そして彼の声は、緊張感が拭いきれないこの場所を宥める様な優しい声色であった。

    「顔ぶれが変わらずに、半年に一度の“柱合会議”を迎えられたこと、嬉しく思うよ」

     すると、一同は一斉に頭を下げた。炭治郎の場合は実弥に頭を押さえつけられる形になり、狛治の場合は空気を読んで吐き気を我慢しながら同じく頭を下げる。

    「お館様におかれましても御壮健で何よりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます」
    「ありがとう、実弥」

     あの暴力的な男がここまで静かになるとは。産屋敷というこの男はそれ程の人望なのだろう。初見ではあるが、なんとなく分かる。稀血の匂いで多少体調が優れていない狛治も、狛治の体の中で休んでいる猗窩座も、彼を前にすると何故だか穏やかになる。
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    MOURNINGIFにIFを重ねる話。の、7話目前編。
    鬼殺隊IFの狛治さん&完全に鬼の始祖の手駒になる前に呪いを自力で解除した猗窩座殿のおはなし。鬼殺隊IFにする為に時系列が変わっているところがありますが、『ほーん、こんな妄想もあるんだなー』程度に受け取ってください。
     また、創作キャラクターも混ざってます。許して(謝罪の意)
    鬼を連れた隊士 〜邂逅〜❇︎ ❇︎ ❇︎ ❇︎ ❇︎

    「鬼とは仲良くできないって言ってたくせに、何なんでしょうか。そんなだからみんなに嫌われるんですよ」

     下弦の伍を倒し、しかし妹を庇う炭治郎の元に突如としてその女性は現れた。水柱、冨岡義勇が彼女の攻撃を受け流す。それにも関わらず身軽な動きで着地したその女性、蟲柱、胡蝶しのぶは独特な日輪刀を握って切っ先を彼ら三人に向ける。
     ……しかし、彼女は不思議に思っていた。何を考えているのか分からない水柱はさておいて、彼が庇っているその少年……厳密にはその少年に庇われている少女。彼女は鬼である。鬼であるのに彼女は竹の口枷を付けており、そして彼らを襲うそぶりを見せないし、現在は意識がないように見える。暴れる可能性があるから気絶させているのか?しかし鬼を気絶させる意味はあるのか?
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    minmin31039

    MOURNINGIFにIFを重ねる話。の、5話目後編。
    鬼殺隊IFの狛治さん&完全に鬼の始祖の手駒になる前に呪いを自力で解除した猗窩座殿のおはなし。鬼殺隊IFにする為に時系列が変わっているところがありますが、『ほーん、こんな妄想もあるんだなー』程度に受け取ってください。
     また、創作キャラクター、創作地域名も混ざってます。許して(謝罪の意)
    無邪気との接触(後編) 狛治が[[rb:仙巌霊山 > せんがん れいざん]]の頂上を目指すべく石階段を駆け登ったのを見送った猗窩座は、後方にいる杏寿郎へと向き直る。彼は元からどこを見ているか分からない男であったが、今はそれ以上だ。どこに敵意を向けているかが分からない。それ程に彼は全方面に意識を集中しており、無闇に近づけばこっちの頸に刃を入れてきそうな程である。


    『“金花猫”ってご存じ?お殿様が猫を無礼打ちしたら、その猫に取り憑かれたっていうおはなしなの。まるで煉獄おにいさまとわたしのようね』
    「鬼は幽霊にでもなれると?」
    『わたしは幽霊なんかじゃないわ。摩多羅神に仕える二童子よ。人間の三毒を象徴する試練そのもの。
     おにいさまは今、“渇愛の毒”の試練を受けているの。わたしが与える試練によって心も体も蝕まれ、段々と生気を失っていくのよ。どんなに強い人間でも誰かを愛さずにはいられないし、愛の暴力には勝てない。人の煩悩にして心身共に蝕む毒……誰かを愛さずにはいられないだなんて“愚かさ”、まさに[[rb:癡 > ち]]の象徴だと思わない?』
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    MOURNINGIFにIFを重ねる話。の、4話目。
    鬼殺隊IFの狛治さん&完全に鬼の始祖の手駒になる前に呪いを自力で解除した猗窩座殿のおはなし。鬼殺隊IFにする為に時系列が変わっているところがありますが、『ほーん、こんな妄想もあるんだなー』程度に受け取ってください。
     また、創作キャラクターも混ざってます。許して(謝罪の意)

    2022/4/12 改訂
    再会 翌日、阿留多伎の小屋に玉鋼が届いた。これをもとに、十五日かけて狛治専用の日輪刀を造るという。

    「それと、テメェさんが未練タラタラで持ってきたその日輪刀。良ければ使わせちゃくれねぇか?」
    「え、出来るんですか?折れてますけど……」
    「何、ちょっと加工するんでイ。ワシがただの刀鍛冶だと思ったら大間違いじゃア」

     その折れた刀の刃先は、先日まで行われていた最終選別の試練にて共に藤襲山の中を生き、しかし命を落とした戦友が使っていたものである。
     最終戦別で出会った少年『[[rb:高台 海月 > こうだい くらげ]]』は、狛治の様に幼少期から喧嘩が強いわけでも鍛錬していた訳でもない、ただの人間であった。だからこそ彼はまっさらな状態で鍛錬を積む事ができ、呼吸をある程度習得し、日輪刀を問題なく使用できた。しかし戦い慣れていない少年に異形の存在である鬼を狩るなど酷な話であり、彼自身も自分が力不足であることを察していた様だ。
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    minmin31039

    MOURNINGIFにIFを重ねる話。の、3話目後編。
    鬼殺隊IFの狛治さん&完全に鬼の始祖の手駒になる前に呪いを自力で解除した猗窩座殿のおはなし。鬼殺隊IFにする為に時系列が変わっているところがありますが、『ほーん、こんな妄想もあるんだなー』程度に受け取ってください。
     また、創作キャラクターも混ざってます。許して(謝罪の意)

    ※2022/3/24 改訂
     4/5 改訂
     4/29 改訂
    未熟(後編) 狛治が鬼を牽制し、海月が隙の生まれた鬼の頸を切る。不必要な戦闘を避けつつ二人が協力しながら夜を過ごして、もう六日目となった。元から闘気に敏感な方であった狛治が先導する事で鬼と遭遇する事を避けていた二人は、初日に出会った鬼を含めて三体倒した。なるべく疲労を溜めない様に、疲労しない様に上手く立ち回ったおかげで未だピンピンしているのも、阿留多伎の言う『時の運』が味方してくれているからなのだろう。なんて考えつつも、六日目を迎えると周囲が異様に静かに感じてきた。
     なるべく動かない事で体力を温存してきたが、鬼にかち合う前に逃げるを繰り返していると、その最中で嫌でも剣士たちの死体を目にしてしまう。ある者は腕を食われ、ある者は足を食われ、ひどい場合は腹から臓物が出た状態で放置されている状態だ。気を抜けば自分達がそうなるかもしれない。夜になると二人は警戒心を一層強める。
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