デイドリーム・ビリーバー（サンプル）「居住許可証を見せろ」
　ケネスが威圧した。軍服を着た部下が一人の青年に銃を向けていた。その青年は恐る恐る両手を上げた。画像が荒い監視カメラ越しに見ていたよりも、端正な顔だった。薄褐色の肌とピンク色の前髪に映える青い瞳がこちらを睨む。身体が妙に焦った。緩みそうになった態度を厳しく立て直し、もう一度居住許可証を見せろと怒鳴った。昼前で、じわじわと気温が上昇していた。もう十分暑く、まとわりつく湿気に苛立ちが増した。
「そんなものは持ってない」
　声を低くして落ち着こうとしているが、語尾に震えがにじみ出た。
　ダバオの市街地で、近くの店先にひっかけていたラジカセのボリュームを誰かが調節したのか、キーンと鼓膜を突き刺す音が辺りに響いた。その一瞬の隙をつき、青年は逃げた。ケネスは大声を張り上げた。

重機交警艾德蒙特系列短篇×３【01　罰單自助餐】

純白烤漆外觀的警用摩托車鳴響警笛，擴音器傳出低沉又富威嚴的聲音，「前面那台藍色的ED-9478請馬上靠邊停車！」

單腳勾下側柱，身穿繡金邊深藍制服的警官雙手脫下安全帽，盤在帽內的天藍色及腰馬尾順勢落下。他抽出口袋內的紙筆走向搖下車窗的最新款電動車邊，雙手搭上車窗窗緣振筆疾書，不滿地說道，

「伊得，是要我說幾次，不要在我執勤的時候故意不打方向燈？」

車內的褐髮青年嬉皮笑臉地接過警官夾在纖長手指間遞過來的罰單，「想你了嘛，幫你做業績順便換一個親親不好嗎。」

「不好。」警官不苟言笑地回答，但硬擺出的凶狠表情並無法遮蓋爬上雙頰的紅暈，「快去準備你的罰款吧。」

語畢，警官急匆匆地跨上外型威風的重型機車揚長而去。