命运糸师凛看见洁世一在哭。

平日里就算他如何冷言相赶，也一定会叽叽喳喳像没听见一样凑上来的人如今露出了他从来没见过的表情。
洁世一是生生不息的、是对他有憧憬的、是不自量力的，但不该是绝望着呜咽的。

糸师凛的脚步顿住了，他站在训练室的外面，隔着那一条缝隙向里面窥探。点缀着下睫毛的眼睛就算睁到极致也没办法透视，只有萦绕在耳边断断续续的抽泣声让他心烦意乱。

然后他的鼻尖闻到了一丝甜腻的糕点味，像是糯米裹着红豆，又软又腻，把他的身体与里面哭泣的人黏连在一起。

“嘎吱”一声，厚重的训练室门被打开又被关上，良好的隔音设备让这里彻底沦为了一座孤岛。即使绘心24小时监控着，等他发现这里的异常恐怕也难以阻止这两个蓝色监狱里自我数一数二的人。

卧室还没来得及开灯，窗外的月光却足够把两人照亮，眼前的画面有些过于香艳，影山在原地愣了许久才反应过来。

红色的蕾丝裙包裹着匀称的身体，该露的不该露的却全都毫无遮掩地展现在影山面前，日向抬起身子冲着他笑，那条薄得几乎没穿一样的裙子便顺着动作滑落，蜜色的大腿根随之暴露，日向却丝毫没有遮掩，反倒敞开双腿直白的对他做出邀请。

没有人能拒绝爱人如此明显的引诱，影山几乎是压到日向身上的，躺在床上的那个人只是冲着自己勾了勾手指，他就再也无法掩盖自己的欲望了。

蕾丝裙的质地柔软，贴在上面也只是能感受到一瞬冰凉，紧接着就是身下人火热的体温，影山有些着迷地嗅着他的脖颈，又一路舔吻到锁骨处，那里很快便绽放出一块块斑驳的红印。

秘密の花園「門倉さん、明日の勝負の事なんですけど」
梶がなんでもないように私の手をとり、握った。
感謝を述べる時、何かおねだりをする時、自分の挙動を止めようとする時、何かの感情を押しとどめたい時。
唇を噛むのを咎め、親指の爪を噛むのを咎めたらこうなった。
「明日の勝負、２つ目は門倉さんが来てくれるんですよね？」
「ええ。御大方はお屋形様付と人材の収集ですし、最上立会人はご自身の専属の立会いとなりました」
「よかった」
ぎゅ、と己の手がの手に握りこまれる。自分はこれにめっぽう弱い。
「明日は二連チャンですから気合い入れないとな。一個目は普通にトランプで、これはこの間のゼネコンのやつを賭けるから大したことないんですけど」
手の甲に付いた鋲をくりくりと親指で潰しながら手を揉み込んでくるのは無意識だろうか。

ドカタの門倉さん今日も一日が始まる。
「はい、じゃあ今日も頑張っていきましょう。ご安全に。」
ご安全に～と気の抜ける語尾で返事が返ってくる。
直接雇ってるのが７人、派遣が４人、あとは外注さんが４人。
持ち場に散っていったそれぞれの行き先を目で追って、ホワイトボードと手元の書類とをにらめっこする。
生コンを積んだミキサー車が時間通りに到着していないのが少々予定を狂わせたが、どのみちこのあたりは住宅街で昼間は静かなものだ。
防音と防塵のための覆いを隙間から覗き込んでくるのなんて学校帰りのガキか暇な老人かなもので、どのみち資材で中身は見通せない。
仕事をするにはうってつけの立地だった。

「お疲れ、雄大クン現場どお？」
工事現場の入り口付近に立っているとゲートの目隠しパネルを叩かれた。パネルの上、アルミゲートの上から見慣れた顔がのぞいている。