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    音信不通

    ogedoujinnoyatu

    PROGRESS煉炭現パロ。高校時代に付き合っていたが、卒業の日に後輩の炭治郎に振られてしまった煉獄。何故振られてしまったのかも聞けないまま、炭治郎とは音信不通となっていた。社会人として数年経ったある日、突然炭治郎が家に押しかけてくる。「一週間だけ、一緒にいてくれませんか?」そしてそこから、奇妙な共同生活が始まる。
    高校の時に別れた煉炭が、なんやかんや七日間でよりを戻す話①とある週末、煉獄はビールを飲んでソファーでだらけていた。大学を卒業してごくごく普通のサラリーマンとして生活しているが、人生になんの面白味も感じなくなってきていた。週末に飲むビールだけが最近の楽しみである。適当につけたテレビではお笑い芸人が何やらアホな事をやって笑いを取っているようだが、今の煉獄には面白さが全く伝わってこない。チャンネルを変えて別の番組を見始めたものの、特に何も面白いとも感じられず結局テレビを消してしまった。
    だいたいこういう落ち込んだ気分の日は、高校時代のアルバムを取り出してパラパラとめくるのがいつもの癖になっていた。そこには、数年前の煉獄が一番楽しかった時の思い出が詰まっている。楽しかった、というより愛する人と一緒に過ごすことができた、唯一の時間だった。
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