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    odaka222

    MOURNING(裏→→→(←?)表。)暗目です。表犬飼さんが鬱気味で潜在的自死願望表現あり。
    ところどころ、漢字は好きなように受け取って脳内変換してください。なんか気分転換に山に散歩きたとか、そういうふんわりした設定で、あんまり考えずに読んでください。犬飼さんの暗い部分の勝手な妄想です。勝手に妄想して勝手に抱きしめたいと思っています。裏飼さんも表がついてきてって言われるの待ってそうなとこある。
    行生逝。「綺麗な景色ですね」
     前を向いてそう呟きながらも、その瞳には何が見えているのか、暗く、感情が読み取れない。
    「わぁ、結構高いなぁ……」
     独り言みたいに喋りながら、柵のない崖を覗き込む彼の肩を咄嗟に掴んだ。
    「え? 大丈夫です、落ちないようにしてますよ。この高さでは、受け身をとっても骨折くらいはしそうですもんね。そうしたら皆さんに迷惑をかけてしまいますから」
     あははと乾いた笑いで頬をかく彼の襟元を掴む。とても腹が立ったからだ。そして、悲しかったから。
    「離して下さい」
     怯えも狼狽えもしない声からは、こちらがどうして怒っているかも理解しているようだった。それだから余計に虚しい。
     襟を解放し、代わりに肩を揺さぶる。
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    はも@🐈‍⬛🎏原稿

    SPUR ME恋音展示が間に合わない文量になったので、現在できてるところまで公開します!本当にすみません!完成したら完全版をpixivに投稿しますので、よろしくお願いします。
    函館に引っ越してきた鯉登くん(16)が冬季鬱っぽくなったのを、ここぞとばかりに手を差し出して手に入れようとする尾形百之助(21)の話です。
    極夜にて「尾形はあたたかくて、すきだ」
     そう言って尾形の膝の上に形の良い丸い頭を置いて少年が呟く。少年の声は声変わりが済んでもまだ少しばかり声が高く、甘い。
     尾形、おがた。何度も甘い声で名前を呼ばれ、尾形はくつくつと肩を揺らして笑う。
    「なぁ、もうここで暮らせよ」
     艶のある黒紫の髪を撫で、少年の耳を指で柔く揉む。たったそれだけなのに、少年の耳が赤く染まる。黒い瞳がゆっくりとこちらを向く。気が強い性格で、誰にも弱ったところを見せようとしなかった子どもが、今は縋るような目で尾形をじっと見つめている。
     この少年には自分しかいない。言葉で言われなくとも、少年の視線、表情、態度で解る。それが尾形にとって他の何にも変えられない幸福――黒くどろどろした幸せが自身を染めていく感覚にうっすらと微笑んだ。
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