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    harkas_

    MAIKINGタイトル未定、白鳩戦でフォーリンラブが解けなかったリングアベルが襲い受けする話。
    導入途中(R-18になる予定)
    どこか遠くから、誰かを呼ぶ声が聞こえる。トーンが高く、良く言えば耳に残る声。ティズ、ティズと泣きじゃくるようなその声が自分を呼んでいるのだと唐突に理解する。あれ、僕はどうしていたんだ?思考にもやがかかった様にはっきりとしない。動物の毛が焼けた様な匂いと、べったりとまとわりつく鉄の匂いにここが戦場であった事を思い出した。指の先、足の先、それぞれがある事を、動く事を確認して、それから息を吐く。上手く出来なくて少しむせて、それからゆっくりと重たい瞼を開いた。
    「イデア…そんなに…揺すらないで…」
    僕を呼んでいたのはイデア。僕は彼女にずっと揺さぶられていたようだ。軋む身体を懸命に起こすと、半泣きの彼女に抱きつかれた。
    「ティズ!気がついたのね!」
    そう言ってわんわんと泣きじゃくる。その様子からすると、僕は蘇生されたのだろう。あの大きな鳥の骨がベールを被った様な魔物に何らかの魔法をかけられたところまではぼんやりと思い出したが、その後の事がさっぱりだ。倒せたのか、倒されたのか。いや、そんな事より。
    「イデア、君1人だけ?」
    問い詰める様に言うと彼女ははっとして、
    「だ、大丈夫、アニエスは近くの川ま 1100

    アイム

    DOODLE鳩原先輩の失踪をきっかけに、もしかしたら次は犬飼先輩かもしれない……という疑心暗鬼に捕らわれたために二宮さんが一人暮らししているマンションに逃げ込むようになった辻ちゃんと、二宮さんにそれを聞かされ『二人でナニしてるんですか!?』と動揺せずにいられない犬飼先輩の犬飼side(犬辻)月に一度のペースで辻がうちに泊まりに来る。
    と二宮さんにカミングアウトされた時のおれの気持ちがわかるだろうか。

    衝撃のあまり頭は真っ白になり、どうしてそんな告白が飛び出たのかという直前までの話すら吹き飛んで忘れてしまうほどだった。
    そのくせ口だけは普段通りにぺらぺらとよく回る。矢継ぎ早に問い質さずにはいられなかった。

    毎月泊まってるんですか?
    そうだな。
    二宮さんが一人暮らししてるマンションの方ですよね?
    あぁ。
    どっどこで寝てるんですか、辻ちゃんは。
    辻が床でいいと言い張るから、家で使っていない布団を引き取ってある。
    二宮さんって太刀川さんとか泊めるの嫌がってませんでしたっけ。
    当然だ。太刀川と辻を一緒にするな。

    突っ込めば突っ込むほどに、嘘みたいな話は真実味を増してゆく。
    まさかあの辻ちゃんが二宮さんにそんな甘え方をするとは、と驚けばいいのか、それとも、あの二宮さんがそこまで辻ちゃんに優しかったなんて、と驚くべきなのか。
    動揺一つ抑え込めずに、引っくり返った声のまま尚のこと訊いてしまう。
    「いつから二人でそんなことしてるんですか。おれ初めて聞きましたよ、辻ちゃんが二宮さんとこ 3744

    遭難者

    MOURNING絶対音感藍忘機の魏無羨と思追の後日会話です。超短いですが、入らなかったのでこちらに…
    ちなみに…
    本編https://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=1700635&TD=3716900終わりの藍湛の妙な音は、ぎゅってしたら鳩尾に入ったためです。(こんなところで何を‥‥)
    姑蘇、某山にて・・・・



    藍思追:「魏先輩!この前の夜、含光君と合奏されていました?」

    魏無羨:「え‥‥き、聴こえてたのか?」

    藍思追:「はい!何だか不思議な曲でしたが、何の曲ですか?」


    何食わぬ純真な顔でこちらを見てくる。ということは、その後の『音』は聴こえていないはずだろう、たぶん。


    魏無羨:「あれは‥‥あー藍湛が異国の譜面を見つけたから、遊びでひいてみたんだ。」

    藍思追:「そうだったんですか、≪清心音≫みたいなところもあったと思ったんですけど、異国にも似たような音楽があるんですね。」


    思追はなかなか鋭い。≪問霊≫を伝授されているということは、藍湛、澤蕪君、さらにはあの藍啓仁の鉄壁を超えて、認められているということだ。剣技といい、あなどれないやつだ。


    魏無羨:「どう感じた?」

    藍思追:「え?」

    魏無羨:「あの曲を聴いて、お前はどんな風に思った?」


    ≪清心音≫が混ざってはいるが、あの曲を俺や藍湛以外が聴いたらいったいどう感じるのか興味があった。


    藍思追:「ん~~~そうですねぇ‥‥こう、ほわっとする、というか」

    魏無羨:「は?」

    藍思追:「う~ 819