103
moyomonyo
DONEあかしや極細毛筆「彩」thinLINEhttps://www.amazon.co.jp/dp/B00A83XKWE/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_4HB84EDBS103GA8ZTZ5B?_encoding=UTF8&psc=1
水浅葱 ろしょせん
檜皮色 零おじ
千歳緑 ぬるさら
色塗りはホルベイン透明水彩 4
なかた
DONE103号室♀「千景さんが行くなら行きます」飲み会を断るための適当な理由のネタが尽きたらしい茅ヶ崎はいよいよ人を巻き込み始めた。そりゃ、こっちは出張続きで社内にいる時間も短いし、茅ヶ崎以上に多忙なイメージがあるおかげか無理強いされることもない。だからって千景さんが行くならは適当すぎる。茅ヶ崎がそんなことを言うから、ゆるふわ愛されOLの上っ面に騙された若い男性社員が助けを求めるように視線を向けてくる。けれど、それに応える義理はない。
「悪いけど、その日は日本にいなくて」
「って言ってましたよね、先輩」
部署をまたいでの親睦会を兼ねた飲み会の当日、夕方から海外出張なんて予定は口からのでまかせだった。実際はアルコールの入ったグラスを片手に部屋でくつろいでいる。
「飲み会行く時間ゲームに当てるために人の名前出しておいてよく言う」
「だからお詫びにお酌してるんじゃないですか」
「スマホ片手に」
「それは許してくださいよ。明日がイベントの最終日だから、今夜がラストスパートなんです」
首からぶら下がってた社員証に書いてあった名前、なんだっけ。覚えるつもりもなかったから思い出せないけど、その彼が一生懸 1075