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    GW

    kurumi_mochi53

    DONE類司
    推しカプシチュガチャから友達に選んで貰ったお題:「眠れない夜に類に会いたくなって、自分がこんなに寂しがり屋だとは知らなかったと驚く司」
    GW中に書くと言っておきながら普通に間に合わなかったっていう…
    現在時刻午前3時半。
    規則正しい生活を心がけている司には珍しく、日付を超えても尚眠りに落ちる事が出来ないままこんな時間になっていた。さぁ寝るぞ、と目を瞑っても全く眠くならない。

    体調管理を常に心がけている司にとっては由々しき自体であった。なにせ夜更かしは健康の大敵なので。
    夜遅くまで起きた所為で免疫が落ちて体調を崩してしまうなんて事があればショーの練習に支障をきたすかもしれない。更に、それがもし咲希に移るようであれば咲希の貴重な青春のひと時を奪ってしまう可能性もある。
    ──なんて馬鹿馬鹿しい連想ゲーム。
    たった1日夜更かしした程度で連鎖的に不幸が起きる訳がないだろうに、それでも漠然とした不安が付き纏って消えないのは。誰もが当たり前に来ると思っている「明日」は確約された物ではないのだと知っているから。夜の帳がその不安を増長させているに過ぎない。

    そうして小さな不安を抱えて眠れないまま、永遠とも錯覚してしまいそうな時間だけが過ぎていくなか、ふと、類に会いたいと思った。とはいえ時間が時間だ、会うのは無理でもせめて声だけでも聞けたら、なんて思ってしまう。
    それもこれも類が司を事あるごとに甘 3516

    lien_lapin

    TRAININGCPでは(多分)初のにゃんちょぎ。唯一GWを何に使っているのかと小一時間(自戒)団地妻ちょぎちゃんと、運送屋にゃんせんくん。運送屋にこだわったのは、ユイさんちのにゃんぢょぎちゃんのお話の刷り込みが強い…げふげふ。玄関で、来客を知らせるチャイムが鳴る。古い団地だから、チャイムの音もどこか歪んで玄関の天井に響いていた。在宅ワークのおかげで、家から出ることは本当に僅か。出かけても近所の商店街までしかいかない。だって欲しいものは何でも通販で手に入る。どこにもいかないで、ずっとこの家にいて欲しい、というあの人の言葉に頷いたのは自分だった。だけれど、そのあの人も単身赴任でもう二か月も顔を見ていない。ネットカメラで話すのも考えたけれど、多忙な彼の負担になりたくないと言いかけた言葉は飲み込んだ。カメラの代わりに、一日一度だけでもメッセージが届くから、それで満足だ。
    「お届け物です」
    低めの、若い男の声に慌ててキッチンテーブルに出していたハンコを手にする。チェーンをつないだままの細く開けた玄関の隙間から見えたのは、もうすっかり見慣れた宅配業者だった。前の担当者はずいぶんと年齢が上の男性で、ちらちらとこちらを詮索するような視線が嫌で一時期通販を控えていた。腰を痛めて辞めてしまった代わりに来たのが彼だった。
    回ってくるのはたいてい夕方。遅番の配達員と入れ替わる前。『美人に届けて一日の仕事が終わるのが最高だと思う』と 3275