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    ii

    ga0843936214415

    DONE「不仲もどき暁if」の軸
    書きながら、これが両片思いか・・・と思いました。
    本編には回想でちょろっとしか出てこなかった場面を書きました。
    オビトの内面描写を増やすとどうしても両片思いになってしまいます。困ります。
    できればⅡも書きたいと思い希望的観測でⅠとつけています。
    不仲もどき暁if おまけ過去エピソードⅠ
     カカシは今、暁のアジトから少々離れたところにあるボロ屋で一人寝込んでいた。理由は単純で、いつも通りの暗殺任務でしくじって、負傷してしまったことが原因だった。
     ターゲットは小国の忍で、カカシも暗部時代に噂を一度や二度聞いたことがあるという程度の、いわゆるそこそこの忍だった。だが、ターゲットが強敵ではないというだけで油断してへまをするようなカカシではない。どんな難易度の任務でも手は抜かないのが、カカシのモットーだった。
     しかし、その任務である一つの誤算が生じた。ターゲットの忍が、オビトに、カカシが忠誠を誓う主に、瓜二つだったのである。情けないことに、ターゲットの外見がオビトに似ているというだけでカカシは酷く動揺してしまった。動揺したカカシの雷切は数ミリ標的の心臓からずれ、結果相手からの反撃を許してしまった。
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    フカフカ

    DONEグラⅡ/幼いころの双子皇帝/朝、カラカラが起きて廊下に出ると、廊下の真ん中に妙な布包みが落ちていた。中には傷だらけのゲタがくるまっていた/父から折檻を受けるゲタと、そんなゲタを簒奪者だと感じるカラカラの話/名前表記をカラカラとゲタで固定にしてしまいました/大人から子供への暴力行為について言及があるので注意してください
    のうのうと眠っていればいい それが一体何であるのか、カラカラはよくよく理解したというわけではなかったが、なにとなく、自分と全く無関係にも思われず、思いついて手のひらで触れて、揺すってみた。
     床に蟠った、布の塊のようなもの。
     カラカラの寝所の前を通る、長い回廊の中央にそれはあった。部屋から出たら、もうそこにあった。カラカラの腕では抱えるのに苦労しそうな大きさの、布の包みに見えた。 
     白い布の塊だった。布は上等な作りで、見覚えすらあった。カラカラは皇帝の息子であるから、そういうものを見慣れている。カラカラの目に親しみのないものは全て、取るに足らない、値打ちの低いものと決まっていた。
     カラカラは近づき、腰を屈めてそれに触れてみた。なんだかほのかに温かく、布の重なりの奥に、ぐんにゃりした手応えがある。犬か何かでも入っているような触り心地だが、塊はゆすられてワンと鳴くわけでもない。
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