ウエル
natsubi_gbf
DOODLEショウエル(ショウ→エル)。先生を心配する話。テキスト。心配--
月のない夜は大小の星々が天を埋め尽くすようだった。それでいて明るさは足りず、深い闇が騎空艇の周りを覆っていた。真の闇に光は届かない――そう嘯いていた己を思い出す。
ショウが夜風に吹かれながら騎空艇の外に面した通路を歩んでいると、ふと視界に赤い光が揺れた。杖の先にぶらさげられたランタンだ。通路の先、手すりに両手を乗せてエルモートが外を眺めていた。フードは外され、赤い髪が風と遊んでいる。ショウはそっと近づいた。
騎空団が受けた依頼のため訪れた島で、火事があった。消火と片付けを終え、依頼も済ませ、騎空艇は帰路についたところだ。
その火事の騒動から、かつてエルモートがグランと出会った経緯について聞くこととなった。
3684月のない夜は大小の星々が天を埋め尽くすようだった。それでいて明るさは足りず、深い闇が騎空艇の周りを覆っていた。真の闇に光は届かない――そう嘯いていた己を思い出す。
ショウが夜風に吹かれながら騎空艇の外に面した通路を歩んでいると、ふと視界に赤い光が揺れた。杖の先にぶらさげられたランタンだ。通路の先、手すりに両手を乗せてエルモートが外を眺めていた。フードは外され、赤い髪が風と遊んでいる。ショウはそっと近づいた。
騎空団が受けた依頼のため訪れた島で、火事があった。消火と片付けを終え、依頼も済ませ、騎空艇は帰路についたところだ。
その火事の騒動から、かつてエルモートがグランと出会った経緯について聞くこととなった。