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    ビート

    yosieeeeeeeeee

    DOODLEtncfu ボビーとファティの保護と庇護の話
    sun will come for us朝からかかってくる電話は大体悪いものだ。今日みたいにどこまでも青色が続くような天気であっても。

    ボビーは日中ウトウトとしていることが多い。そっと開けたドア越しに見れば、今日も部屋のすみっこでうつむいて、床に座り込んでいた。足を伸ばして座っている姿はテディベアみたいだ。ゆっくりと近寄って正面にしゃがむ。子犬のような寝息が規則正しく時間を刻んでいた。夕方前、日が落ち切らないこの時間はまだいささか暑い。開け放たれた窓から吹き込む風はささやかで、せいぜい白いカーテンの裾をなでるだけ。涼をもたらすことはない。ボビーのくしゃくしゃになった髪の中から額を伝って汗が眉へと流れ落ちる。そのまま汗がまぶたまで落ちそうになって、ファティはつい小指でその流れを止めた。そのまま横に滑らせて、汗をはらってやる。ボビーのうすいまぶたがぴくぴくと痙攣して、まつげがゆっくりと持ち上がった。起こしてしまった。ファティは少し申し訳ない気持ちになった。いい夢を見ていたかもしれないのに。パチパチと瞬きするボビーのほおを撫でる。目の間にいるのが自分だと認識するのを待ってから、起こしたか?と聞くと、むにゃむにゃとさだまらない言葉で、別にとボビーは答える。
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