HL
numasoko_tri
DONE1日くらいなら眠らなくても平気な台風×眠い牧師 in HL。 ウルフウッドは眠かった。もう30時間以上は起きている。許されるのなら、任された仕事を全て放り出して今すぐ家に帰りたいくらい眠い。
常人よりも頑丈な肉体と体力を持っているウルフウッドだが、恋人であるヴァッシュとの情事は肉体的な負担も体力の消耗も大きく、終わった後は暫くベッドから出られなくなる。
だから翌日は二人でゆっくりするのがいつもの事だったのだが、今回は違った。ピロートーク中にかかってきた一本の電話によって、二人の時間は終わりを告げた。
電話をしてきたのは二人の上司であるスティーブンだった。なんでも繁華街の住民と裏社会の住民が大暴れしているのだとか。
曰く、最近流行り始めたという違法薬物が保管されていた倉庫の近くで原因不明の爆発が発生し、倉庫内に保管されていた大量の薬が宙を舞ったのが原因だという。最悪な事に、空高く舞った大量の薬は風の流れに乗り、夜でも賑やかな繁華街を楽しんでいた住民達の頭上に降り注いだ。その結果、繁華街に居た住人の殆どが薬物中毒になり、副作用で暴れ出す住人が現れた。更にこの騒動にのって常日頃から不満を抱いていた裏社会の住人達も暴れ始め、ポリスだけでは収めきれないとライブラが出動する事になり、ライブラの構成員であるヴァッシュとウルフウッドの二人も呼ばれたという事だった。
4870常人よりも頑丈な肉体と体力を持っているウルフウッドだが、恋人であるヴァッシュとの情事は肉体的な負担も体力の消耗も大きく、終わった後は暫くベッドから出られなくなる。
だから翌日は二人でゆっくりするのがいつもの事だったのだが、今回は違った。ピロートーク中にかかってきた一本の電話によって、二人の時間は終わりを告げた。
電話をしてきたのは二人の上司であるスティーブンだった。なんでも繁華街の住民と裏社会の住民が大暴れしているのだとか。
曰く、最近流行り始めたという違法薬物が保管されていた倉庫の近くで原因不明の爆発が発生し、倉庫内に保管されていた大量の薬が宙を舞ったのが原因だという。最悪な事に、空高く舞った大量の薬は風の流れに乗り、夜でも賑やかな繁華街を楽しんでいた住民達の頭上に降り注いだ。その結果、繁華街に居た住人の殆どが薬物中毒になり、副作用で暴れ出す住人が現れた。更にこの騒動にのって常日頃から不満を抱いていた裏社会の住人達も暴れ始め、ポリスだけでは収めきれないとライブラが出動する事になり、ライブラの構成員であるヴァッシュとウルフウッドの二人も呼ばれたという事だった。
km64_lf
DONEファウスト×晶ちゃんです。数年ぶりにHLを書いたのですが、ちゃんとラブにできているでしょうか?
正気に戻ったら負けだと思い、キャラ解釈がちがってるかもと思いつつ書き上げたので、多めに見てください。
百合を手折る指先を染めて 晶は、がらんどうになった魔法舎を歩いてまわっていた。
たったひとりだけで歩く廊下は、その絨毯が足音を吸収し、静けさをより際立たせる。賑わいのあった食堂や談話室も華やぎをうしない、大きな窓から差し込む明るい陽光によって、家具や柱に寂しげな影が落ちる。訓練室もまた静かで、使う者のない道具が棚の中で整列していた。
大いなる厄災との戦いは、終結した。二十一人の魔法使いが誰ひとりとして欠けることなく戦いに勝ち、この世界は永遠に救われたのだ。
それは喜びと共に称えられ、国、いや、大陸中で祝われた。
賢者の魔法使い。それは、忌むべき存在の集団ではなく、この世の救世主たちの代名詞となった。英雄の姿を見ようと人々が、魔法使いたちが集い、歓声が上がり、安堵と歓喜に満ちた笑顔は何よりも素晴らしかった。
3546たったひとりだけで歩く廊下は、その絨毯が足音を吸収し、静けさをより際立たせる。賑わいのあった食堂や談話室も華やぎをうしない、大きな窓から差し込む明るい陽光によって、家具や柱に寂しげな影が落ちる。訓練室もまた静かで、使う者のない道具が棚の中で整列していた。
大いなる厄災との戦いは、終結した。二十一人の魔法使いが誰ひとりとして欠けることなく戦いに勝ち、この世界は永遠に救われたのだ。
それは喜びと共に称えられ、国、いや、大陸中で祝われた。
賢者の魔法使い。それは、忌むべき存在の集団ではなく、この世の救世主たちの代名詞となった。英雄の姿を見ようと人々が、魔法使いたちが集い、歓声が上がり、安堵と歓喜に満ちた笑顔は何よりも素晴らしかった。
hl_928
CAN’T MAKEフェルドクロフトでソロモンおじさんの家を片付ける話を書きたい(かけねえ)ので、自分のものを処分する下りだけ書いてみた。
We couldn't take everything. 半ヤードほどの穴を掘り、燃えやすそうなものから放り込む。擦り切れた毛布を焚き付けするように、マッチをそっとその上に置いた。あっという間に火が回り、抱いたものを炭と灰に変えていく。
ゴミを抱えてきたオミニスと転入生が、羊皮紙や革の焼ける匂いに顔を顰めた。
「燃やしてるのか?」
「納屋は村のものなんだ。空にしなきゃいけないから中身は処分してく」
「家に置けばいいのに」
「いいんだ」
二人に言葉を続けさせないために言い切って、傍らに積んでおいた本を三冊まとめて炎の中に放り込んだ。
「防衛術の理論」
転入生が重なった一番上の本のタイトルを読み上げる。彼の顔は何を考えているようでもなかった。きっと何気なくそうしただけだろう。
1151ゴミを抱えてきたオミニスと転入生が、羊皮紙や革の焼ける匂いに顔を顰めた。
「燃やしてるのか?」
「納屋は村のものなんだ。空にしなきゃいけないから中身は処分してく」
「家に置けばいいのに」
「いいんだ」
二人に言葉を続けさせないために言い切って、傍らに積んでおいた本を三冊まとめて炎の中に放り込んだ。
「防衛術の理論」
転入生が重なった一番上の本のタイトルを読み上げる。彼の顔は何を考えているようでもなかった。きっと何気なくそうしただけだろう。