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    ナンナル

    DOODLEメイテイ小話:餌付け

    本当は無配の1つの予定だったのですが、終わらなくて諦めたやつ。どうせなら、と書き切ろうと思って書いてたら、いつの間にか長くなっていました( 'ㅅ')おかしいな?

    多分お見舞いの後、遊園地デートより前の時間軸です〜。
    本文に繋がっているかは分かりません(ヾノ ˙¯˙)
    メインディッシュは俳優さん以外テイクアウト不可能です!× 小話(司side)

    バイト先に週一回来るお客様は、若手人気俳優の神代類だった。
    そんな神代さんと、偶然仲良くなってしまったオレの、ある日の話。

    ―――

    「天馬くん、こんにちは」
    「いらっしゃいませ、神代さん」

    扉を開ける鐘の音を店内に響かせて、見慣れたその人が入ってきた。帽子を目深に被って、ガラスの厚い眼鏡をしたその人は、カウンターの前まで来るとふわりと笑ってくれる。
    人気俳優の神代類さん、その人である。

    「今日も元気だね」
    「ありがとうございます!」
    「ふふ、店員らしくていいね」

    お互いに名前を呼び合う仲だ。それに、連絡先も交換した。文化祭で劇をやるのだと言った時、快く指導も引き受けてくれた。そんな優しいお客さんだ。この週一回バイト先で神代さんに会うのが、オレの楽しみの一つでもある。
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